ボードゲーム異種対決のルールを考える 第4回
「連珠(にゃんこならべ)VS将棋」
今回はここまで登場しなかった連珠と、くじ引きで選んだ将棋との対戦です。
これで7種全部登場しましたね。
ここまでの対戦はこちら↓
チェスVSどうぶつしょうぎ ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
将棋VSバックギャモン ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
囲碁VSオセロ ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
選手紹介
連珠(にゃんこならべ)は、いわゆる五目並べです。
連珠特有のルールさえ覚えれば、オセロと同じくらい簡単に遊べる楽しいゲームなので
もっと世間に普及してもいいと思うのです。
そういう点では、こういう可愛いデザインで販売されているのはナイスですね(*´▽`*)
にゃんこならべは、ダウンロードなしですぐに遊べる無料ゲームもあります。
こちらで少し遊んでみると面白さが分かりますよ!
にゃんこならべのホームゲーム
とりあえずにゃんこ盤に並べてみました。うーん、いかにも窮屈やねえ(;´∀`)
王将「せまいんじゃー。満員電車か!」
しかも飛車が簡単に横から出られるので
これでは飛車と角が暴れるだけのゲームになっちゃいますね。
将棋のホームゲーム
まあこちらがおそらく正解でしょう。
とはいえこれも角道を開ければ・・・
角が1人で暴れるだけで、とても5目なんて並べようがないですね。
いつもの試行錯誤。どうしたものかー
となると将棋側に制限をつけるか、にゃんこ側に攻撃力をつけるかですね。
例えば3匹の真ん中が取られたときだけ取り返せるとか・・・
いまいちだな・・・
あまり機能してるとは言えない。うーん
にゃんこならべに合わせて交点に置くとか!
いやこれ、何の意味もないなあ。うむー
この後も将棋側の駒を減らすとか、4個並べたら勝ちとか、にゃんこは2手打てるとか
いろいろ試したのですがなんかしっくりきません。
今回は、今までになくルール考察に苦戦しました。
黒にゃんこを使ってみる。これは・・・いけるかも!
黒にゃんこを使うと相手の駒を取り除ける
という方法を考えてみました。
便利だからといって使いすぎると白にゃんこを並べるスペースがなくなるし
もしかしたら良いアイデアなのでは。
しかし無制限というのではゲームが成立しなくなるので、例えば・・・
相手が白にゃんこを取ったら黒にゃんこが手に入る、ということにしてみます。
なんかゾンビ化してるみたいで怖いですが。
これは少し機能しそうだと手ごたえを感じました。
しかしこのやり方でも、まだにゃんこ側が強すぎるのです。
そこで・・・
バランス調整にゃー
黒にゃんこを使ったときは将棋側が2手続けて打てる、ということにします。
例えばこの場面、黒にゃんこを使ったので将棋側が2手打とうとしています。
歩を2つ進めれば白にゃんこを取れますが
そうしたらまた相手に黒にゃんこを与えてしまいますね。
そこで飛車先の歩を2つ進めました。
このように将棋側が単にたくさん取ればいいだけのゲームではなくなってきたのです。
これはいい。凄くいい感じにゃー
いろいろな将棋駒が活用されてきた!
少し進んだ局面です。黒にゃんこを使われたので将棋側は桂馬を2回跳ねました。
このルールの最大の利点は、大駒以外の駒も自然と活用されることです。
実際何度もルール調整するにつれ、こんな激戦になってきました。
これだけ盤全体を広く使って両方に勝てる可能性があるのなら
機能しているルールだといえるのではないでしょうか。
手番はにゃんこ側ですが、探せば探すほど色々な手がありそうなのです。
中央に出ている2つの歩が、前に進むわけにいかなくなってるのが面白いです。
この歩は動いた瞬間、にゃんこが5個並びますからね。
打ち進めたら、にゃんこ側に5目並べるスペースがなくなったので将棋の勝ちでした。
しかし紙一重の勝負でした。
上の写真の続きをA Iが打ったら、にゃんこの勝ち筋を見つけるかもしれません。
今回の完成ルール
【にゃんこならべの勝利条件】白にゃんこを5目並べる
【将棋の勝利条件】白にゃんこを5目並ばせない。または黒にゃんこが5目並ぶ
【基本ルール】
将棋が先手を持つ。
にゃんこならべの初手は下2列内には打てない。
白にゃんこを取られたとき黒にゃんこが1つ手に入る。
黒にゃんこを使うと王将以外の将棋駒を取れる。その後将棋側は2手続けて打てる。
(ただし、黒にゃんこで取ったのが飛車・角の場合は将棋側は3手続けて打てる)
将棋側は黒にゃんこを取ることもできる。
以上です。
今回は今までで一番難しかったです(;・∀・)ふえー
しかしそうとうに面白いゲームが作れたという手ごたえがあります。
これは歴史に残るかもにゃー
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