ボードゲーム異種対決のルールを考える 第2回
「将棋VSバックギャモン」
さあボードゲーム異種対決、第2回です。
第1回はこちら↓
今回はくじ引きの結果「将棋VSバックギャモン」という対戦カードになりました。
おおお・・・いっきにハードルが上がった(;・∀・)
完全に別物のゲームだけど、ちゃんと噛み合うのだろうか。
しかし、こういう難しそうなものこそやりがいがあるというもの。
がんばってルールを考察してみます。
選手紹介
まずはおなじみ将棋から。
駒の動きの解説はしませんよ。知らない人はGoogle先生に聞いてください。
相手の王を取ったら勝ちです。
そしてバックギャモンです。怪獣みたいな名前ですねえ。
右にある入れ物はサイコロを振るのに使います。カクテルみたいにシャカシャカします。
サイコロで駒を進めて自分の駒全てをゴールさせたら勝ちです。
バックギャモンは少しだけ解説しておきましょう。
黒の駒はどの駒も反時計回りに動きながら右下のゴールを目指します。
右上の2つの駒が一番ゴールから遠い位置ですね。
力を合わせろバックギャモン!
例えばサイコロを振って1・3が出たとします。
そこで赤の場所にあった駒を1、青の場所にあった駒を3進めました。
バックギャモンは、このように2つの駒が重なる形で動かすのが基本戦術です。
なぜなら・・・
ぼっちの駒はクリボーのように踏んづけられて、振り出しに戻されちゃうのです。
いややー (>_<)
逆に2つ以上重なっていれば相手はそのマスに止まれなくなるので
駒を守りつつ相手の進行を妨げやすくなります。
最後はこのようにゴールエリアに全員入ってから
右のポケットに全部収めれば上がりです。
さて、共通点のかけらもない両者ですが
どうしたものか・・・
しいて言えば、どちらも線で区切られたマスがあるくらいか。
バックギャモンのホームゲーム
まずはバックギャモンのホームグラウンドに全員集まってみました。
うーん、とんでもなくカオスだ。王は高みに立ってしまったし。
まあ王様も地面には降りてもらいましょう。
王将「ちっ」
この後どうするか見当もつかないけれど、試みに動かしてみよう。
とりあえず四間飛車にして美濃囲いにして・・・
だから、何を目標にすればいいのか!?
\(^o^)/お手上げやー
将棋のホームゲーム
まあこっちの盤を使うのが無難でしょう。
そして将棋側の目標が欲しいので、バックギャモン駒の1つをキングにしました。
名付けてキングギャモン!
おおっなんか、かっけー
これ、5が出たらバックギャモンの1手勝ちだな。
これではまずい・・・
バランス調整
そこで駒数をぐっと減らして
12が出ても王将まで届かないような配置にしました。
キングギャモンを取れば将棋の勝ち。
王将を取るかキングギャモンがゴールしたらバックギャモンの勝ち。でいいのでは。
このルールでなんか良さそう。
ちょっとまとまってきたぞ(*´▽`*)
先手4八玉。とりあえず王将を逃がしました。
後手、2と4
先手7六歩。角道を開けました。当然の1手という感じです。
後手4と6
次に角でキングギャモンを取れるじゃないかと思うでしょうが
これは、ぼっちじゃないので取れません。
ちゃんと勝負になってる!かも
ここからはダイジェストで。
角が上がって中央の1子を狙いにいきます。
色々考えながら撮影してて、角を成るのを忘れてました。
4のゾロ目!
バックギャモンのゾロ目は非常に強力で、行動回数を2倍にします。
これはバックギャモンに元々あるルールです。
つまり4・4と駒を動かした後、もう一度4・4と動かせるわけです。
これで一気にバックギャモンが優勢になりました。
将棋側は1子を取るのが精いっぱいで、左下を食い破られました。
こうなればキングギャモンは取れないので、バックギャモンの勝ちです。
完成形が見えてきた
バックギャモンが強すぎるので、駒数を6→4まで減らしました。
調整調整調整ですよー
これは、かなり互角の戦いになりました。
何回かテストプレーしましたが、どちらにも十分な勝機があります。
しかし、やっていて将棋側に有力な陣形を見つけてしまいました。
これは将棋側が2手打っただけですが、これで突破が少し難しくなっています。
つまり角飛王のいる場所は
駒が縦に重なっているのでバックギャモン駒はそこに止まれないのです。
このあたりはバックギャモン寄りのルールですが
王将を取らずに「キングギャモンのゴールを目指す」という勝ち方があるので
これが必勝形ということにはならないはずです。
今回の完成ルール
バランス調整を重ねて、最終的な完成形はこうなりました。
バックギャモンが先手の場合サイコロで5・6が出れば王将に届きますが
第一手での王将取りは禁止とします。
【将棋の勝利条件】キングギャモンを取る
【バックギャモンの勝利条件】王将を踏むかキングギャモンをゴールさせる
(右金の位置からがゴールエリア。以降の上がり手順はバックギャモンのルール通り)
【基本ルール】
初手での王将取りの禁止。
相手の駒が縦に重なっているマスには入れない。
バックギャモンが取った将棋駒はゲーム中使わない 。
将棋に取られたバックギャモン駒のエンターは行わない。
(オプションルールで回数制限付きエンターは可)
バランス調整はまだまだ必要ですが、ひとまずここまでです。
なんとかなったなあ(*´ω`*)
編集後に、バックギャモン盤のほうにも可能性はないか改めて考えてみました。
いや。やっぱないわー
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