ボードゲーム異種対決のルールを考える 特別編
「将棋対チェス対オセロ」
異なるボードゲームを対戦させる「ボードゲーム異種対決シリーズ」は
全21戦をすでに終えて完結していましたが
今回はコメント欄で頂いた要望に応じての特別編です。
それは『将棋・チェス・オセロ』三陣営による三つ巴の戦い。
まさかのバトルロイヤルです。
3種のボードゲームを使って3人で戦えるようにするという試みですが
そんなの、まともに成立するわけないわな\(^o^)/
と、思ったのですが
まあやるだけやってみましょう。何事も挑戦ですからねー
将棋盤を採用
使用する盤は、3つの中で最もマス数の多い将棋盤です。
少しでも広いスペースが欲しいところなので、これは当然の選択。
オセロ石は見た目のバランスを考えて中央に。
とりあえずは、こんな感じの配置にするのが自然なところかと。
チェス駒を半分に割って白ポーンを中央に足すのは
「将棋VSチェス」の回で使った方法をベースにしました。
白いポーンも普通の黒駒扱いです。他のポーンを取られたときに取り替えてください。
オセロの皇帝と黒白について
将棋には王将がいてチェスにはキングがいるので、オセロには皇帝がいることにします。
皇帝は黒白いずれの色としても扱えることにするので
持っていればパンダの駒を使うのが、機能としてのイメージに合うでしょう。
あるいはペンギンを使えば「皇帝ペンギン」に(*^◯^*)
残念ながらどちらも持っていなかったので、ねずみ駒にしましたが。
「皇帝」は将棋盤のど真ん中に置くことにします。
名称に納得いかない人は、「隊長」でも「社長」でも「ボス」でも
お好きなように名付けてくだされ。
さて、試しに将棋の先手で歩を突いてみます。
将棋もチェスも移動先に相手の駒(石)があれば、もちろん取ることが出来ます。
ただし、どの陣営も取った駒を使うことは出来ないことにします。
そうしないと、とてもまとまらないですからね。
将棋駒は白として扱う
将棋駒は、オセロから見て『白』として扱います。
これが今回のルール設定での「こうすればいいのでは!」と閃いた部分です。
白なのでオセロとしては黒石で挟んで倒せるわけです。
(裏にするのではなく取り除きます)
チェス駒は黒として扱う
同様にチェス駒は『黒』として扱います。
チェス駒は色々なカラーのものがあるので、黒いとは限らないでしょうが
このゲームの中では黒ということにしてください。
当然、白石で挟めば倒せます。
ということで、オセロは手番に
黒・白いずれの石であっても打つことが出来ます。
また、必ずしも挟む必要はなく空きマスのどこにでも打てることにします。
皇帝は黒でも白でもある
皇帝はどちらの色としても扱うので、例えばこんな挟み方も出来ますね。
この局面で縦に挟んで歩を消してしまったら
角道が開いて角に取られてしまいますから、こう打つしかありません。
皇帝は自由に歩ける
オセロは基本的な戦闘力が高い競技ですが
このゲームでは中央に陣取るため。両陣営から狙われて非常に不利な立場です。
こんなふうに両方から同時に王手(チェック)されたら
即詰み(即チェックメイト)ですからね。
そこで皇帝も王将やキングのように8方向に1マスずつ動けることにします。
ただし皇帝は、将棋やチェスの駒を取ることは出来ません。
オセロの戦闘手段はあくまでも挟むことだけです。
また、皇帝用の特別ルールとして
他の駒を取れない代わりにオセロ石を取れることにします。
味方を倒しているのではなく「隠し通路」のようなイメージです。
オセロは駒じゃなくて石ですからね。
なお手番に皇帝を移動したときは、石を打つことは出来ません。
挟み方についてのルール
将棋駒・チェス駒は、石としては扱いません。
例えばこんなふうにチェスの黒とオセロの黒で挟んでも、何も起こらないという意味です。
これが出来てしまうと、さすがにオセロが強すぎるので。
オセロとの混合はさみ
では、こんなふうにチェスの黒とオセロの黒を
まとめて挟んだらどうなるか。
この場合チェス駒は倒し、オセロの黒はひっくり返します。
隅っこの駒
オセロの弱点である隅っこにいる駒は、包囲することで倒せることにします。
チェスはキャスリング、将棋は穴熊にすればオセロに負けない
というのではゲームにならないですからね。
三つ巴の激戦
これは1人でテストプレーをしていたときに出来た局面です。
チェスとオセロのコンビネーションで、おしゃれに将棋を詰めています。
王将はこのままだとオセロに挟まれますし
かといって移動先には全てクイーンが利いているので逃げられません。
そのタイミングでチェスは皇帝にチェックをしてみたり。
オセロが王将を取ってるあいだに、ナイトで皇帝を取ってしまおうという狙いです。
この三つ巴の戦いが、なんともカオス。
実戦してみた
先日、五位鷺さん・ぷらずまさんと3人で戦ってみました。
五位鷺さんがチェス、ぷらずまさんがオセロ、ねずみが将棋を持ちました。
どの陣営も「自分以外の2人を戦わせて戦力を削りたい」という
三国志のような思惑が交差します。
そのため、盤外での論戦が勝敗のカギに。
「今は2人で組んであっちを攻めたほうがいい」と、それぞれが主張しあいます。
そういうゲームなのか、これは!?
今回の完成ルール
といったところで今回はこれで完成。
この形で配置してください。
昨日の敵は今日の友というような、不思議なゲームが出来ました(^o^)丿
【勝敗】王将・キング・皇帝のうち最後まで生き残った陣営が勝利
【基本ルール】
将棋→オセロ→チェスの順に手番を行う。
オセロは手番に黒か白いずれかの石を空きマスに打てる。
オセロは黒石で挟むと将棋駒を取れる。白石で挟むとチェス駒を取れる。
皇帝は黒・白いずれの石としても扱える。
皇帝は周囲8方向に1マス進める。(他の駒を取れないがオセロ石を取れる)
手番に皇帝を動かした場合、石を打てない。
いずれの陣営も取った駒(石)を使うことは出来ない。
敗北した陣営の駒(石)は全て取り除く。
将棋チェスいずれかが敗北した以降、皇帝は黒白としての働きを失い移動も出来なくなる。
また使用できる石は残り20個となる。
以上です。
将棋が得意な人とチェスが得意な人とオセロが得意な人が
3人で集まる機会があったときにでも、このゲームを試してみてください。
そんな機会あるのか!?
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