へりくつこいこい(もじぴったん+花札) 遊びの合成

合成して新しい遊びを創り出す 第3回

「へりくつこいこい」

毎回どんな遊びが生まれるか、全く予想がつかない遊びの合成シリーズ。

2つの剣を合成して新しい剣を作り出すようなワクワク感があります。

 

トルネコ!\(^o^)/

 

全ては合成する素材と、ねずみのひらめき次第。

抽選により今回選ばれたのは【もじぴったん】【花札】です。

 

もじぴったんは自由に言葉を生み出せる使い勝手の良さがあるので

上手く使って花札の面白さをより引き出すような合成をしてみたいところ。

さてさて今回はどんな化学反応が起きるでしょうか。

 

もじぴったんについてはこちら。

nezumileader.hatenablog.com

 

 

最初に思い浮かんだのは、花札を言葉に変換して当てはめる方法でした。

【さくら】もち、とか。

も【しか】して、とか。

しかしこの方法では花札の要素をあまり活かせていないので、ちょっと違うかなと。

 

言葉もこいこい

そこで逆に、花札のルールに言葉を加える方向で考えました。

ベースにするのは花札の遊びの中で1番シンプルな「こいこい」です。

 

ゲームの準備として、こいこいの場の隣にもじぴったんのカードを10枚広げます。

もじぴったんシートに全部ぴったんと収まって良い感じ。

 

こいこいのルールについてはこちら。

nezumileader.hatenablog.com

 

 

札を合わせ、もじを拾う

手番で行うことは2つ。「札合わせ」「もじ拾い」です。

これはどちらを先にしても構いません。

 

「札合わせ」は、普通のこいこいのルール通りです。

手札から出した札・山からめくった札

それぞれで場に同じ月の札があれば重ねて獲得するだけです。

 

 

「もじ拾い」は、もじぴったんのカードを3枚拾います。

その後また10枚になるように山から補充します。

拾ったカードは手札となりゲーム中さまざまな形で使用できます。

 

 

言葉には力がある!

もじぴったんカードを組み合わせて作った言葉を

花札の中で好き放題に活用しようというのが今回のゲーム『へりくつこいこい』です。

 

まずは基本的な使い方から。

 

花札では同じ月札を重ねることで札を取るわけですが、これを文字でも可能とします。

例えば「うめ」という言葉を出せば梅の札を獲得できるのです。

これは自分の手番だけでなく相手の手番中であろうと、どのタイミングでも行えます。

文字カードはゲーム中いつでも使用できるのです。

 

 

そうなると各月札の正しい読み方を確認しておく必要がありますね。

それによって優先して拾うべき文字も決まってくるでしょう。

【まつ】【うめ】【さくら】【ふじ】【しょうぶ・あやめ】【ぼたん】

【はぎ】【すすき】【きく】【もみじ】【やなぎ】【きり】

 

文字が札そのものに

もう1つの使い方として、文字を獲得札そのものとして扱えます。

例えば「さけ」という文字を持っていたら、それだけで「盃」の札扱いですよ。

これで月見酒完成です(^o^)丿

 

 

同様に「いのしかちょう」の札や「あかたん・あおたん」の札にだってなります。

その札と認識できる言葉が揃ったなら、それとして扱えるのです。

 

 

あらゆるへりくつを考える

そしてここからがさらに面白いところ。

自分が揃えた文字が言葉として正しく意味を持つならば

その全てが言葉通りの効果を持つのです。

 

ミケ「【さくらと酒で花見酒完成や」

クロ「やっぱり文字が入ると速いなあ」

ねずみ「ふっ甘いな。その手は読んでたぜ!」

 

 

ねずみ「【あめ】を降らせて、その宴会は中止だ」

クロ「雨流れかあ」

ミケ「ふっ甘いなねずみ。その手は読んでたぜ」

 

 

ミケ「屋根付き球場で宴会を続行」

ねずみ「なにぃ!? ドームだとーーー」

クロ「ドーム球場でお花見するの?」

 

 

これこそが今回のアレンジゲーム名をへりくつこいこいとした理由です。

どんな屁理屈でどんなことを起こそうと自由。

ただしそれをどこまで認めるかは参加者同士の相談で。

 

クロ「【せんべい】で、その鹿をこっちに呼ぶ」

ねずみ「まさかの鹿せんべい!?」

ミケ「あいつら全力で寄ってくるからな。これはシカたない」

こんなふうに相手の札を奪うことさえできるのが、このゲームのフリーダムなところ。

 

今回の完成ルール

といった感じで今回はこれで完成。

何度かテストプレーしてみましたが、何が起こるか分からなくて非常に笑えました。

発想と語彙力によって展開は無限大です。

《使うもの》もじぴったん 花札

《プレー人数》2~4人

《勝敗》数ゲーム行い合計点数で

 

【基本ルール】

こいこいのルールをベースとする。

こいこいの場の隣にもじぴったんのカードを10枚並べる。(同じ文字があれば重ねる)

手番では「札合わせ」と、もじぴったんのカードを3枚拾う「もじ拾い」を行う。このとき重なっているカードがあっても、取れるのはそのうち1枚のみ。

もじ拾いの後に場のもじぴったんカードが10枚になるように山から補充する。

もじぴったんのカードは「言葉」としてゲーム中いつでも使用できる。(本文参照)

 

【遊ぶ人数による花札の手札と場の枚数】

2人⇒手札10枚・場8枚

3人⇒手札7枚・場6枚

4人⇒手札5枚・場8枚

 

もじぴったんも花札もそれのみで面白いゲームですが

合成したら無限大に笑えるゲームができたという。

日頃へりくつで生きているねずみならではの発想が活きた今回でした(^O^)

 

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