SCOUT! カードゲーム

厳選カードゲーム紹介 第44回

SCOUT!

トランプの大富豪では、相手の手札が強すぎて何もできないというのはよくある話です。

そういうときは

しょせん大富豪なんてただの運ゲーだぜ( ゚Д゚)ファック!

と、悪態でもつきたくなるものです。

 

しかしもし他の人の出した札をスカウトして

自分の手札にできるとしたらどうでしょう。

手も足も出ないという状況を打破する手段となり、はるかに戦略的になるはずです。

 

必要な札はスカウトして手に入れる!

それが今日紹介するカードゲーム『SCOUT!(スカウト)』です。

 

トランプの進化系

SCOUT!は2022年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品です。

「大富豪っぽいゲーム」というだけて馬鹿にして買わずにいたねずみですが

あちこちで面白い面白いとあまりに話題になっていたので

それほどのものなら・・・とSCOUT!をスカウトしてきた次第。

 

 

カードには1~10の数字が書かれています。

が、なんと上と下で数字が違うのです。

つまり上下にひっくり返せば別の数字カードとして扱えるわけです。これは斬新!

まるで進化した次世代のトランプ。これだけで色々な遊び方ができるのでは。

そのうち何か違う遊び方を考えてみます。

 

並び替え禁止、上下替えオッケー

このゲームでは、配られたカードを並び替えることができません。

配られた順番そのままで手に持つ必要があります。

大富豪慣れしてる皆さんは「なんだこのバラバラな手札は!」と愚痴ること必至。

 

 

しかし上下に向きを変えることはできます。

さっきのバラバラな手札が、こんなにも整いました!

5の4枚セットを出せば、その左右にある1も繋がります。

678の階段も良い感じです。

 

そして、こういうゲームをするときはカードスタンドがあると便利ですね。

いつもの過去記事を宣伝しておきましょう。

nezumileader.hatenablog.com

 

 

数は力だ!カードの強弱

基本は大富豪なので場に出た札より強い札を出せばいいのです。

大きい数字のほうが強い。ここは8を出しておこう。

このときすでに置かれている場札を獲得します。最終的にその枚数が勝利点になります。

 

 

大富豪と少し違うのは場札の枚数と合わせる必要がないことです。

枚数は多いほうが強い。ここは456の階段を出しておこう。

階段の形で連番になっていれば何枚でも出せます。

 

 

階段より同数のほうが強い。ここは2の3枚セットを出しておこう。

こんな感じで、どんどん強い組み合わせが出てきます。

 

カードをスカウト!

場札が強すぎて出せないならば、あるいは出したくないならば

場札の両端いずれかのカードをスカウト!して自分の手札に加えられます。

(このカードの持ち主には1点の得点チップが入ります)

 

 

スカウトしたカードは手札の好きな場所に好きな向きで加えます。

この回手札は出せませんので、これでターンエンドです。

 

 

だがしかし!

ダブルアクションチップを使うと、スカウトしてすぐに手札を出せるのです!

これは各自が1枚だけ持っている最後の切り札的なやつです。

 

 

スカウト、スカウト、そしてドン!

全ての札を配ったら、みんなで手札の上下揃えタイム。

ゲームが始まってからは変えられないので、ここでの判断が非常に重要です。

 

グレー「ここは階段ここも揃った。悪くない」

ミケ「ふははは、圧倒的じゃないか我が軍は」

クロ「これとこれが逆だったらなあ」

ねずみ「うむーゴミのような手札。いや・・意外とそうでもないぞ」

SCOUT!の上下替えタイムでは全員が独り言をつぶやく説。

 

 

手持ちの強いカードをどのタイミングで繰り出すか。

大富豪的なセンスが問われるところです。

 

クロ「789」

ミケ「おっ、なかなか強いやないか」

ねずみ「よーし、ここで強烈なのを食らわせてやるか」

 

 

ねずみ「いやまだ慌てるような時間じゃない7をスカウト

クロ「じゃあチップもらうよー」

グレー「おっしゃ6ペアだ」

スカウトすると場札が1枚減るわけですから、次の人にとっては出しやすくなります。

クロは自分のカードをスカウトされたので得点チップを1枚獲得。

 

ダブルアクションは今でしょ!

もしも出したカードを誰も上回れずに1周したら、それだけで勝ちになります。

そうならないように「誰か止めろよ」という意識がお互いに働きます。

 

クロ「3を5枚ー」

グレー「これはやべーぞ(ねずみ何とかしろよ)」

ねずみ「むう。今こそダブルアクションの使い時か!」

 

 

ねずみ「いや、ここはスカウトして力をためる」

ミケ「ファイナルフラーッシュ!」

クロ「上がり!?」

グレー「おいおい終わっちゃったぞ」

残った手札は1枚につき1失点。力をためている間に終わると大変なことに。

 

そんなこんなで、最近すっかりこのゲームにハマっているねずみです(*'▽')

大富豪っぽいというだけで馬鹿にしていましたが

システムとゲームバランスが素晴らしい。

人気の理由も良く分かります。これは確かに面白い、というかそうとう面白いです。

 

結局のところ、評判のいいゲームは買い惜しみしてはいけない。

強いカードは出し惜しみしてはいけない。ということですね。

 

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