アレンジした遊び方を考えてみる 第7回
「はさみまくり将棋」
ねずみは昔から何か玩具があれば、あれやこれやと遊び方を工夫して
とことん遊び尽くす性格でした。
将棋の駒を使う遊びも、誰かに教わったり自分なりに考えてみたりしながら
いろいろな遊び方をしてきました。
その中でも「はさみ将棋」は、かなりメジャーな遊び方なので
ご存知の方も多いことと思います。
相手の駒を挟んだら取れるという、あれです。
使う駒は歩(と)だけですが、飛車と同じように前後左右に直線で動かします。
この遊びを小学生のころに知ったときから
なんというつまらない遊びなんだ・・・ (´・ω・`)
と、常々思ってきました。
なにしろ、お互いが自分の駒を挟まれないように動けば
どちらも絶対に駒が取れないのです。
駒はお互い交互に動かすので、挟まれそうになったら逃げればいいのですから。
仕方ないので、わざと取らせて次に取り返すということをするのですが
そうしないといけない時点で、ゲームとしてはクソだな
破綻してるな、と思いました。
〇Xゲームの記事を書いたときも、似たようなことを言った気が・・・
まあ、正直な感想なので仕方ないですね(^o^)
お互いに駒を取りまくれるようにしたい
このクソゲーをなんとか面白いゲームにアレンジしてみたい。
昔も今もやってることが変わってないなー。
ということで今回のテーマは
「新しいはさみ将棋を考える」
はさみ将棋の問題点は、どちらかが守備に徹したらゲームにならないことです。
例えばスポーツの試合で、絶対に点が取れないと分かってる試合なんて
見ていても全然面白くないでしょう。
これをバスケの試合みたいに、点が入りまくるようにしてみたいのです。
そういう意味を込めて、ゲーム名は『はさみまくり将棋』とします。
初期配置を変えてみる
まずは横並びの、隙のなさすぎる初期配置を変えてみたいところ。
ねずみはいつもこの時点で
テンションが下がりきって、ため息まで出てくるので。
とりあえず、自陣3列目までの自由配置にしてみたいと思います。
ほらほら、これだけですでに面白そうじゃん(・∀・)
初期配置は駒を、縦か横に2つまではくっつけてもいいことにします。
そのほうがプレイヤーの個性が出せそうなので。
このルールにするなら、写真右下の歩は3つ繋がっているのでダメですね。
それ以外はどれも大丈夫です。
そして自由配置ということであれば
お互いに配置を見せないほうがいいでしょうね。
ゲーム開始時は、真ん中に敷居を置いてお互いの初期配置が見えないようにします。
これは、かなりワクワクすっぞ(*^◯^*)
ただし挟める駒が1つもない「無敵囲い」は禁止です。
初期配置時は、最低3つの駒は挟める形になっていなければならない
ということにします。
せっかく打撃戦にしようとしてるのに
ガチガチに守備固めするんじゃ、本末転倒ですからね。
手番に数手打てるようにする
次は手番に1手しか打てないルールを変えてみたいところ。
単純にお互いが2手ずつ打てるだけでも、ゲームの爽快感はかなり違うと思います。
さらにもう少し変化をつけるために、数字カードを使用してみます。
トランプを使うのがいいでしょうね。
黒と赤それぞれの2~6の数字を使用します。
「歩」を使っているプレイヤーは黒の数字カードを
「と」を使っているプレイヤーは赤の数字カードを持ちます。
これをどう使うかというと・・・
それぞれのプレイヤーは、毎回1枚のカードを選択して同時に場に出します。
そして、小さい数字を出したプレイヤーから先に
その数字の回数分だけ駒を動かします。
写真の例なら、黒プレイヤーのほうが小さい数字を出したので
先に2回駒を動かします。
その後、赤プレイヤーが3回駒を動かすということです。
小さい数字と大きい数字のメリット
小さい数字を出せば、先に動けるので速攻をかけられるのが利点です。
こんなふうに確実に、狙った通りに取ることが出来ますね。
逆に大きい数字を出した方は、後手を踏みますが
数多く動けるので盤面をコントロールしやすくなるでしょう。
挟まれた駒は当然取り除きます。
取り除いた駒は、その後使用しません。
また1度使った数字カードは、手札のカードを使い切るまで使用できません。
これを繰り返して、相手の残り駒数を1個以下にしたほうが勝ちです。
何度か生徒とテストプレーしてみましたが
ゲームバランスも取れていて、だいぶ機能しました。
さくさくとゲームが進むのでなかなか楽しいです。
また、すみっこの駒はこうして封鎖して取ることが出来ます。
これは普通のはさみ将棋でも適用されているルールのはずです。
ジョーカーで相手駒を動かす
さらに、相手がひたすら守備固めをしてきた場合を想定して
ゲーム中に1度だけジョーカーを使えることにします。
ジョーカーの効果は、相手の駒を動かせるというものです。
例えば3と一緒にジョーカーを使用したとします。
(ジョーカーは必ず数字カードと一緒に出す)
ジョーカーを使用した場合、自分の駒・相手の駒に関わらず
動かす駒を自由に選ぶことが出来ます。
今、相手の駒はどれも挟めない形になっていますが
こんなときにジョーカーを使えば効果的。
例えば、このように相手の駒を動かして・・・
そこに飛び込めば3個の駒を、まとめてゲット!
うまく使えば、こんな強力な攻撃が出来ますね。
今回の完成ルール
まだまだ工夫の余地はありそうですが、かなり満足できるアレンジが出来ました。
将棋ファンの人たちには将棋を指した後の気分転換にでも
「はさみまくり将棋」を、ぜひ試してもらいたいです。
《使うもの》将棋盤 歩・と各9個 トランプ2~6・ジョーカー各2枚
《プレー人数》2人
《勝敗》相手の駒を1個以下にしたプレイヤーがゲームに勝利する。
【基本ルール】
初期配置はお互い見えないようにする。
初期配置時に3つ以上の駒を繋げて置くことは出来ない。
初期配置時に挟むことの出来る駒は3つ以上なくてはならない
相手の駒を(何個でも)縦か横に挟んだら、挟まれた駒は全て取り除く。
数字カードは手札から、両プレイヤーが同時に1枚(またはジョーカーを含む2枚)を選択して公開する。
出したカードの数字分の回数、駒を動かすことが出来る。
出したカードの数字が小さいほうから先に駒を動かす。
出したカードが同じ数字の場合、いずれかのプレイヤーがジョーカーを使用していたら、そのプレイヤーが先に駒を動かす。そうでない場合、残り駒数の少ないほうが先に駒を動かす。それも同数の場合、どちらも駒を動かさずにその数字カードを捨てる。
一度使用した数字カードは、手札がなくなるまで使用できない。
ジョーカーを数字カードと同時に使用することで、相手の駒を自分の駒同様に動かすことが出来る。
ジョーカーはゲーム中1度しか使用できない。
以上です。
どんなゲームも、工夫して遊び尽くそうとすることで可能性は広がります。
自分の能力も出し尽くそうとすれば、きっと自分の可能性を広げられるはずです。
よし! なんか良いこと言った(*^◯^*)
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