ボードゲーム異種対決のルールを考える 第18回
「チェスVSオセロ」
最近オセロの歴史について調べていたら
オセロとチェスの関係について少し面白いことを知りました。
オセロの起源※は、日本オセロ連盟元会長の長谷川五郎さんが
1945年に茨城県水戸市で中学時代に考案した簡易囲碁ゲーム「挟み碁」から来ているらしいのですが
その後、長谷川氏の勤めるようになった製薬会社に
ドイツの製薬会社からチェス盤が贈られてきたそうなのです。
それを盤として採用して、そこに牛乳瓶の蓋を石として使っていたというのが
今のオセロの形に定着する始まりだったということです。
※ 茨城県は、オセロ発祥の地であることを
オセロの注目度が上がってる今こそアピールしてみては、と思います。
茨城県に知人が何人かいるので応援中です(/・ω・)/
※オセロの起源についてコメント欄でご指摘がありました。
リバーシの起源として見れば、原型は19世紀のロンドンまでさかのぼります。
オセロとリバーシの関係については長谷川氏の証言に依っていますが
「オセロ」という製品として現在のデザインに定着したのは
長谷川氏がツクダオリジナルに持ち込んだことから、というので間違いなさそうです。
チェスのホームゲーム
ということで、同じ8X8マスなわけですね。
囲碁とオセロが親子ならば
チェスとオセロは兄弟とでも言うべきなんでしょうか。
ともかくマス数は同じなので、どちらの盤を使ってもいいわけですが。
オセロのホームゲーム
大きさと見やすさを考慮して今回はオセロ盤を使います。
牛乳瓶の蓋がたくさんあったら、歴史の再現として使ってみたかったです。
うちが銭湯だったらなあ。
さて・・これはあれかな?
前に「オセロVS将棋」でやった形式で戦わせればいいのでは。
オセロVS将棋 ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
つまりこんな感じの配置で。
白駒がオセロキングで、この駒をチェックメイトすればチェスの勝ちということで。
なんか、オセロキングではなくオセロ連盟会長って呼びたくなりますが。
ということは、黒駒は連盟役員なのか。
チェス駒は挟まれたらどうなる?
将棋戦と同じやり方でやっていけば今回は簡単かもー。
んん?いやいや、待てよ。
将棋駒は挟まれたらひっくり返せたけれど
チェス駒って逆さに出来ないやん(・ω・)
どうするよ・・・
やっぱりこうかなあ。
オセロに挟まれたチェス駒は、黒いチェス駒に取り替える。
ただ、これを繰り返せばオセロの黒とチェスの黒で
盤上が真っ黒になるので、
チェス駒を挟んだオセロ駒は取り除く、ということにします。
オセロの異種対決でよく使うパターンです。
マンネリですが、これが一番分かりやすいので。
黒チェス駒は敵?味方?
黒くなったチェス駒は、やはり腹黒くなって寝返るんだろうか・・・
これをオセロの黒として使われたら、オセロが圧倒的に強すぎるよな。
じゃあ、引き続きチェスの味方なのか?
それもなんかおかしな話だな。
うーん、どうすっかねーーー
オセロエネルギールール&最後の一太刀ルール
黒チェス駒は平等に、チェスとオセロ両方に使い道を残してみようと思います。
①オセロ側の使い道。
チェスの黒駒をオセロの黒として使いたいときは、盤上のいずれかのオセロ駒を取り除くこと。
イメージとしてはオセロエネルギーを1つ与えて、一時的に操るというような。
オセロ駒として使った黒チェス駒は、もちろん使用後に取り除きます。
ってこの配置ではチェス駒を挟めませんね。
この黒駒は、打ち進めながら使う機会をはかることになるでしょう。
②チェス側の使い道。
挟まれて黒くなったチェス駒も、最後の力を残していたということで
どこかのオセロ駒にぶつかって相打ちにできることにします。
つまり手番で黒チェス駒を動かして、オセロ駒にぶつかったら両方の駒を取り除く、ということです。
黒ポーン「くっ・・まだだ・・最後の一太刀をくらえっ!」
ズバッ!!
相打ちなので、オセロ駒を倒したらこの黒駒も取り除きます。
チェス側は黒駒を動かしても、それとは別に白駒を通常通り動かせます。
ただし黒駒は、オセロ駒を取る以外で動かすことは出来ません。
また、黒駒ではオセロキングは倒せません。
チェスは速攻。オセロは守り切る。
ここまでのルールでテストプレーをしてみました。
チェス側は、序盤で速攻を仕掛けるのが基本戦術になりそうです。
対してオセロ側はオセロエネルギーを駆使しながら、いかにそれをしのぎきるか。
あと、大事なことを書き忘れていました。
将棋戦でもやりましたが、オセロはゲーム中1回だけ白駒を使えます。
オセロキングのファイナルウェポンです。
これはオセロが勝った局面
この後、どのポーンが前に進んでもオセロ駒を前方に置けば止まるので
チェス側に勝ちはありません。
しかし、ここまでオセロ駒がなくなっていることが激戦を物語っています。
チェスはやはり、序盤で集中攻撃するのが良さそうです。
今回の完成ルール
配置はこれで。オセロキングはチェスのキングと向かい合わせます。
【チェスの勝利条件】オセロキングをチェックメイトする
【オセロの勝利条件】キングを挟む。またはオセロキングを完全に取られない形にする
【基本ルール】
チェスが先手を持つ
オセロに挟まれたチェス駒は黒駒になる
チェス駒を挟んだオセロ駒は、盤から取り除く
チェスは手番で通常通り駒を動かす前か後に、黒駒をオセロ駒にぶつけて相打ちにすることが出来る(最後の一太刀ルール)
オセロは自分の任意の駒を1枚取り除くことで、その手番でチェスの黒駒をオセロの黒駒として使うことが出来る(オセロエネルギールール)
オセロはゲーム中1度だけ白駒を使って、オセロキングとでチェス駒を挟むことが出来る。その際白駒は、オセロキングだけが盤に残る
以上です。
ゲームバランスは取れていると思います。
どちらかが強いと感じたら、オセロの石数の増減でハンデを付けることも出来ますね。
新しいゲームを考えてみる カテゴリーの記事一覧 - 遊びの教室とまとくんブログ
|
|