囲碁は土地を取り合うゲームなのだぜ
(∩´∀`)∩ ねずみリーダーのー、(たぶん)良く分かるー囲碁解説ーー!
さあ、第2回です。
前回は「基本ルール」の解説と
囲碁で一番分かりにくい「いつゲームが終わるのか」というところを
テーマにして解説しました。
今回は「境界線」について解説します。これは基本ルールの補足です。
前回は基本ルールの解説を簡略化しすぎたので、分かりにくかったのではと思い
今回の記事で少し補足することにしました。
当初予定していた「最初はどこに打てばいいのか」の話については
順序を考えたうえで、次回にすることにしました。
境界線とは何なのか
では境界線の話です。まずは、この写真を見てください。
右上は黒の土地。左下は白の土地です。
境界線とはこのように、ここが自分の土地だと主張する線のことです。
では、それ以外の場所は誰の土地なのか?
それ以外というのは、真ん中の広い空間のことですが。
そこはまだ誰の土地でもありません。ただの空き地です。
お互いが「合意」すれば、これで終局としても別にいいのですが
空き地を取らないのはもったいないですね。
囲碁は自分の土地が多いほうが勝ちなのですから。
そこで、空き地も自分の土地にするべく、さらに線が引かれていきます。
例えば、こんなふうにお互いが打ったなら・・
新たな境界線で、お互い土地が増えました。
こうして全ての土地が境界線で分けられていくのが、囲碁における基本的な戦いの進行です。
この写真では、まだ右下が空き地なので、続けてここを取り合うことになるわけです。
このあと、残る空き地を取り合うときに
自分が黒ならどこに打つか、自分が白ならどこに打つかと考えてみると
なんとなく囲碁の打ち方が見えてくると思います。
ネコでも分かる境界線の作り方
ここからは、どのように境界線が引かれていくかの話です。
ねずみ「さあ、今日も囲碁講座を始めますよー」
クロ「なんだこれ?」
ねずみ「これは新たに発見された大陸です。まだ誰の土地でもありません」
ミケ「おっ、なんか大航海時代みたいやな」
ねずみ「さあこれを使って、ここが自分の土地だと存分に主張したまえ」
クロ「んんっ?どういうこと?」
ミケ「あ、ワシ分かったわ」
ミケ「ここがワシの土地な」
クロ「あーーー」
ねずみ「ほらほら、早くクロも行かないと」
クロ「じゃ・・じゃあ、ここが俺の土地」
ねずみ「そうそう」
ミケ「ぷっ、ちっさ。ワシのほうが広いで」
全ての土地の所有者が決まるまで戦いは続く
ミケ「それであとは、どうするんや」
ねずみ「あれ、もういいの?まだ空いてる土地がたくさんあるのに」
ミケ「あっ!」
クロ「あー、そうかー」
ミケ「ワシとしたことが、どうかしてたわ。こっちもワシの土地やで!」
ねずみ「そうそう」
クロ「じゃあえーと、ここからこうやって」
ねずみ「遠慮せず大きく。まだまだ空いてる土地はあるよー」
こんなふうに空いている土地がなくなるまで、境界線を引いて土地を取り合います。
これが囲碁というゲームのイメージだと考えると、分かりやすいかと思います。
点線で境界線をつくる
ねずみ「じゃあ次はこれを使ってみるよ」
クロ「なにこれー」
ミケ「よく分からんが、どうせならチュールでもくれや」
ねずみ「ネコかよ!」
ミケ「ネコだが?」
ねずみ「ご覧ください。新たな新大陸を発見しましたよ」
ミケ「それ、朝の朝会みたいな言い方やな」
ねずみ「今度はここで土地を取り合うわよー」
クロ「わよ?」
ミケ「分かった。こういうことやろ?ここワシの土地」
クロ「あーーー」
ねずみ「ほらほら、クロも早くいきなさい」
クロ「ねずみ、さっきからオカンみたいになってない?」
クロ「よっ、よっ、ほいほいっと」
ミケ「こっちももらうで」
クロ「あー、ずるい」
ミケ「図々しくないと勝てないのだぜ。人生もな」
ねずみ「人生って・・お前、ネコじゃなかったか?」
このように柵を打って自分の土地を確保します。
ここまでくると、かなり囲碁っぽくなってきました。
実際の囲碁では柵を、先手と後手が交互に打つわけですが
そこで1手1手どこに打つと効率的かと考えるので、奥が深いゲームになるのです。
碁盤に柵(石)を打っていく
ねずみ「さあ、さらなる新大陸を発見しました」
クロ「あれ?これは碁盤では・・」
ねずみ「だから、このためにここまでやってきたんだが」
クロ「あー、そっか」
ミケ「分かった。もう完璧に分かった」
ミケ「こうやろ?」
クロ「こうかー」
ねずみ「そうなんだけど、ここからは2人で交互に打つんだ」
ミケ「まあそうやろな。囲碁だからな。分かってたんだが」
ねずみ「クロが先ね。囲碁では黒石から先手で打つんだ」
ミケ「おう。はよ打てや」
クロ「ええと、1個ずつだと・・・どこから打てばいいのかな?」
ねずみ「まあ、それは次回にしようか」
ということで今回は「境界線」の話でした。
もし相手の境界線の内側に打つとどうなるか、というのは
前回の解説を見直すと、より理解が深まると思います。
囲碁のルールをこれ以上ないくらい分かりやすく解説してみる。その1 - 遊びの教室とまとくんブログ
次回は、今度こそ「どこに打てばいいのか」の話です。
それではまたヾ(^▽^)
|