厳選ボードゲーム紹介 第18回
バルバロッサ
粘土をこねこねして作ったものが、何なのかを当てるゲームです。
そんなただの粘土遊びが、なんでこんなにすんごい面白いのか。
それは「創造する楽しさ」と「想像する楽しさ」があるからです。
遊ぶたびに名作が創造され、回答者はイメージをふくらませて想像します。
その関係性で言えば、お絵描きゲームの面白さに似ています。
いっそお絵描きゲームのカテゴリーに入れようかと思ったくらいです。
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創造と想像の粘土ゲーム。圧巻の面白さ。
それがバルバロッサです。
バルバロッサしよっさー
ボードとタイルは、このように配置します。
右下にあるのが粘土です。4色あります。
プレイヤー駒と同じ色だから、誰がどれを作ったか分かりやすい。
メモ用紙は、自分が作ったものの名称を書いておいたり
回答を書いて制作者に渡したりするのに使います。
久しぶりに出しても粘土は心地よい柔らかさでした。もともとの質がいいのでしょうね。べたつきも匂いもありません。
ちゃんと袋に入れてしまっておくのも大事です。
こんなゲームでもなければ、大人になって粘土で遊ぶ機会なんてそうそうないでしょう。
幼稚園のころ、こうして丸めたり伸ばしたりして遊んでいたのを良く覚えています。
なんかこうして広げると、自家製麺でも作ってる気分。
分かりやすいのはダメ。分かりにくくてもダメ
このゲームのポイントはバランスです。
例えばネコを作るとします。
左の赤いのは頑張りすぎです。これではすぐにネコとばれてしまいます。
右の緑はひどすぎです。これでは絶対ネコとは分かりません。
真ん中の黄色くらいがちょうどいいのです。
というのも、何を作ったのか最初に当てられたプレイヤーにはマイナス点が入るからです。
同様に最後まで当ててもらえなかったプレイヤーにもマイナス点が入ります。
そこで、分かりやすすぎず、分かりにくすぎないバランスで作るのが大事になります。
正解したら「回答済み」ということで矢印を作品にぶっ刺します。
にゃーーー(>_<)
いや、動物虐待ではないですよ。
以前記事にしたディクシットも似たような、バランスシステムのゲームでした。
分かりやすすぎず、分かりにくすぎず。
こういうシステムはテーマが変わってもやっぱり面白いのです。
質問して回答する
手番にはサイコロを振って、タイルの道を通っていきます。
左は宝石をもらえる場所、真ん中はイエス・ノー質問と回答、右は文字質問です。
イエス・ノー質問とは、イエスかノーかで答えられる質問をすること。
さっきのネコでいえば、
「これは実在の動物ですか?」と聞いたり
「これはニャーと鳴きますか」と聞いたりするわけです。
文字質問とは、作品名に含まれる文字を1つだけ聞くこと。
「この作品の頭文字は何ですか」というように。
ここぞというところで宝石を使う
宝石は使うと減りますが、その数だけ先のマスに進むことが出来ます。
どういうことかというと、
答えは分かってるのに回答マスにあと1つ足りないという、こんな場合に
宝石を1個使って駒を進めるという使い方をするのです。
まあ、そうして自信満々で回答しても合っているとは限りませんが。
バルバロッサ対戦記
五位鷺さん、ぷらずまさん、ねずみの3人対戦記です。
1人2個ずつ作品を作ります。
五位鷺さんが黄色、ぷらずまさんが青、ねずみが赤です。
それぞれ何を作ったか分かるでしょうか?
当ててみたい人は、写真の先を読む前に考えてみてください。
何をどんなふうに作るかということで、その人の趣味嗜好が思い切り出るから
このゲームはとてつもなく面白いのです(*´▽`*)
いきなり矢印をぶっ刺されたのは、五位鷺さんの作った「ツチノコ」
ねずみにはさっぱり分かりませんでしたが、付き合いの長いぷらずまさんには容易に分かったようです。
いや、ツチノコって・・・絶対分からん(;´∀`)
答えを当てた人には点が入るので、どんどん当てていきたいところ。
ここで、ねずみの「一反もめん」と、ぷらずまさんの「太陽の塔」が回答されました。
残りは3つ。
頭文字は黄色が「つ」 青は「と」 赤は「ぴ」
さあ、このヒントで分かりますか?
黄色は「つづみ」 青は「トーテムポール」 赤は「ピカチュウ」でした。
ピカチュウに対して五位鷺さんがした
「これは、粘土が黄色だったら分かりやすくなりますか?」という質問がツボでした。
続いて第2戦。
ゲームの趣旨を忘れて作品のクオリティーをひたすら上げようとする、ぷらずまさんとねずみ。
しかし本気で作っても意外と分からなかったりするので、むしろちょうどいいのかも。
さあ、それぞれ何か分かるでしょうか。
1つの粘土から伸ばして、いっさい部品分けをしない五位鷺さん。
ひたすら細かく部品分けをするねずみ。
背の高いものを見事に安定させるぷらずまさん。
それぞれの個性とこだわりが出ます。
まず、こいつが即バレしました。
「が」で始まります。ガンダム世代には容易でしょう。
右の赤は「い」で始まる食べ物です。
こいつは「ガンタンク」です。
赤のもう1つは「イクラの軍艦巻き」
自信作だったのですが、ぷらずまさんはスイーツだと思い込んでいたらしく
正解までずいぶん時間がかかっていました。
黄色の左が「あ」で始まる鳥 右が「さ」で始まる島
青の左が「さ」で始まるキン肉マンに出てくるキャラ 右が「や」で始まる山
このくらいの情報を質問で聞かないと、答えはなかなか出てこないです。
青の刺さっているほうは「サンシャイン」
キン肉マンに出てくる悪魔超人です。こうして見るとキン消しそのもの。
黄色の左は「アホウドリ」で、右は「佐渡島」
最後まで残った青は「槍ヶ岳」
どれも質問なしでは、ねずみには難しすぎる(;´Д`)
ぷらずまさんは佐渡島を即答していましたが・・・何で分かるん!?
まあ、ねずみは一度聞いた頭文字を忘れるくらいのダメっぷりだったので・・・
続いて第3戦
みんなだんだん作成時間が伸びていく。もはや完全にゲームの趣旨を度外視。
作るのが楽しすぎる。
粘土で遊ぶってこんなに面白かったっけ。
正解が出た順にヒントを書いていきます。
左の赤 は「お」で始まる選手。
下の青は「と」で始まる施設。
右の黄色は「ま」で始まる横浜の名所。
赤は「大谷翔平」
ぷらずまさんが1・2戦で作ったように、スッと背の高いものを作りたかったのですが、どうがんばってもパワプロ体型になってしまいました。
青は「東京ドーム」最初はメロンパンかと思いました。
黄色は「マリンタワー」横浜の山下公園の近くにあります。
青は「か」で始まる、家の高い場所にあるもの。
黄色は「ぽ」で始まる宇宙人。
赤は「こ」で始まる道具。
青は「神棚」
矢印、刺したらあかんでしょw
黄色のヒトデみたいなのは「ポール星人」
ウルトラセブンに出てくるそうです。そんなん知らんがな。
赤は「コーヒーミル」
ちゃんと引き出し口やコーヒー豆まで再現したかったのですが。
もっともっとすごいものを作れるはずなのに、というもどかしさ。
いや、ゲームの趣旨からは完全に外れてますが。
楽しければいいのです。
クリエイティブなことをして遊ぶのって、至上の楽しさです。
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