ボードゲーム異種対決のルールを考える 第10回
「どうぶつしょうぎVSオセロ」
ついに10回まで来ました。
さあどんな組み合わせでもやったるぞーと意気込んでみましたが、今回は過去最大の苦戦回です。
頭が冴えているときは、流れるようにルールが浮かび上がって見えるのですが
今回は迷いの雲がどうにも晴れないような・・・
もし、くじ引きでこの対戦カードが第1回だったら、難しすぎて企画自体を断念していたかもしれません。運が良かったのかも。
どうぶつしょうぎのホームゲーム
改めて特殊な盤だなあと思います。
一度はこの小さな世界の中で異種対決させてみたいですが。
今回もこの盤では何か出来るイメージが見えないので、やめておきます。
オセロのホームゲーム
といって、オセロ盤ではどうぶつのサイズがけっこうギリギリ。
いちおう4マスにまたがる「チェスVSどうぶつしょうぎ」でやった方式も、頭の片隅に考えつつ進めました。
チェスVSどうぶつしょうぎ ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
や、やばい知らなかった
さて、まずはどうぶつがオセロに挟まれてひっくり返ったらどうするか。
そこからだな。
ん、あれ?にわとり!?ひよこの裏ってそうなんだっけ!?
背中に冷や汗が。あわわわ。
そういえばどうぶつしょうぎは、買ってから単体で遊んだことがそんなになかったような。
その上ひよこは、ほとんど捨て駒にされるので「成る」ということを失念してました。
大変だ・・過去記事で、なんかルール破綻するやつがあるんじゃないのか(゚Д゚;)
慌ててどうぶつしょうぎの出てくる過去記事を見返しましたが、この見落としで問題になるところはなかったです。
チェスVSどうぶつしょうぎ ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
バックギャモンVSどうぶつしょうぎ ボードゲーム異種対決 - 遊びの教室とまとくんブログ
いちおうそれぞれ追記しておきましたが。
はーー。しっかりせねば。他のどうぶつは裏側真っ白でした。
考えることが山積み
まずは勝利条件の設定からですが
オセロはライオンをはさむこと、が勝利条件として自然でしょうからそれはいいとして。
どうぶつ側の初期配置や勝利条件をどうするか。
どうぶつ全員が合流する
オセロ駒を特定の数取る
指定ターン数生き残る
思いつくのはまずこのあたりか。
ん・・裏返ったどうぶつはどうする?取り除くのか、その場に残るのか。
それにひよこは何度ひっくり返っても無敵でいいのか?
ライオンでこの黒を取ったら挟まれるか。オセロつええな・・・
うーん。戦い方がもう1歩見えてこない。
とりあえず、どうぶつが進んだ場所にあるオセロ駒は取れる、というのは問題ないでしょう。
かすかに見えてきた!ルール構築
1週間悩みましたが、過去に使った方法を全部試そうと思ったことで、かすかに光が差しました。経験は大事ですね。
どうぶつ側の勝利条件がどうあれオセロが強すぎるので、黒と白を交互に打つという制限を試しました。
これを3個おきにしたことで、強弱のバランスがよくなりました。
つまりオセロ側は、黒黒黒白白白というふうに、順に打っていきます。
オセロ駒を、こんな並べ方で置いておくと分かりやすくなります。
どうぶつの勝利条件は、ライオンが上辺に到達することにしました。下から上に進む形です。
裏になったどうぶつは場に残り続けます。
そして、裏表に関わらず、どうぶつの上にはどうぶつが乗れます。
こんなふうに。
どうぶつが重なっている状態で挟まれたら、下のどうぶつを取り除きます。
仲間の自己犠牲ともいえる助けを借りながら、前に進むライオン。
どうぶつしょうぎ得意の団結力ですね。
どうぶつが挟まれて、ひっくり返ったり、取り除かれたりした場合
そのどうぶつの周囲の石は全て消えます。
下の場合、ぞうを裏にしたあと、4枚の石が全部消えます。
ひよこが挟まれてにわとりになったときも、同じく周囲の石は消えます。
さらにオセロ側プレイヤーが、その位置からにわとりを3マスまで自由に移動します(ななめ移動はなし)
にわとりになって駆け回ったイメージですね。
また、にわとりの状態で挟まれた場合、にわとりは取り除かれます
どうぶつ自身はどちらの色としても扱うので
例えばこんなふうに、オセロ駒と一緒に裏返ることもあります。
この場合、白石とキリンの両方をひっくり返します。
また、繋がった2体のどうぶつを同時にひっくり返すことはできません。
このあたりも、どうぶつしょうぎの団結力ですね。
今回の完成ルール
初期配置だけは最後まで悩みましたが
ひよこを下から3列目、それ以外を2列目に自由な置き方で配置できることにします。
【どうぶつしょうぎの勝利条件】ライオンが上辺に到達する
【オセロの勝利条件】ライオンを裏返す。またはライオン以外の全てのどうぶつを裏返す
【基本ルール】
オセロは3手を黒、次の3手を白となるように繰り返す。
同じ色のオセロ駒で挟まれた逆の色のオセロ駒や、どうぶつは裏返す。
どうぶつは裏表に関わらずどうぶつに乗れる
どうぶつが重なった状態で挟まれたら、下のどうぶつだけを盤から取り除く
ひよこは挟まれたらにわとりになり、そのにわとりをオセロプレイヤーが自由に3マス移動させる
にわとりが挟まれたら盤から取り除く
上記のいずれの場合も含め、どうぶつが挟まれたら周囲の石は全て消える
隣り合った2体以上のどうぶつを、同時に挟むことは出来ない(石を置くことも出来ない)
以上です。
ルールの多さが、今回の苦戦を物語っています。
しかし、なんとかバランスの取れたゲームになりました。大変だったー
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