ボードゲーム異種対決のルールを考える 第21回
「バックギャモンVSチェス」
ボードゲーム異種対決企画、全21回でしたが今回でついに最終回です。
囲碁・将棋・チェス・オセロ・バックギャモン・連珠・どうぶつしょうぎ
総当たりで全組み合わせの対決ルールを作ってきました。
どの回もバランスの取れたルールを考えるのに試行錯誤の連続でしたが
皆さまの応援のおかげで、なんとか挫折することなくここまで来ることが出来ました。
「自己満足な企画でしかないのかなあ」とか
「どうしても対戦させようがない組み合わせになったらどうしよう」とか
悩んでしまって、けっこう挫折ギリギリでしたよ。
読んでもらえていることが、どれほど支えになったことか。
本当にありがとうございます(*´▽`*)
さてラストの1戦は、バックギャモンとチェスの対決です。
ラストも最善を尽くすべく頑張っていきますよー。
バックギャモンのホームゲーム
まずはこちらの盤で。
とりあえずチェス駒を置いてみますかねー。
もうここまでくると、どんな盤でもなんとか出来そうに思えてきます。
例えば、えーと・・・そうだなー
まあ、この盤ではチェスの進路が、いかにも分かりにくいですな。
チェスのホームゲーム
明らかに、こちらのほうがしっくりきますね。
今回はチェス盤を採用します。
バックギャモン駒の置き方と数は、経験と直感でこうしました。
茶色の駒はキングギャモンです。キングギャモンを取ればチェスの勝ちです。
キングギャモンを出すのは「将棋VSバックギャモン」のときに使った方法です。
今回の対戦は、この対戦のイメージにかなり近いです。
バックギャモン駒の破壊力
バックギャモン駒は反時計回りに動きます。盤が狭いので移動は速いです。
例えば7が出れば、いきなり敵陣のここまで来ます。
初手でナイトを取るという恐ろしい破壊力。
将棋戦では、縦に並んでいる駒の場所には移動できないルールにしましたが
チェスは隙間なく並んでいるので、そういう制限をつけません。
ただし、第1手でのキング及びクイーン取りは禁止とします。
もし同じ場所に別の駒が来れば、当然このように重ねます。
これでポーンも取りました。
バックギャモンには、この重なりがあるので
キングは1つ上に移動したくらいでは安全とは言えません。
もちろんキングを取ればバックギャモンの勝ちです。
なお、チェスは手番に2手動かせることとします。そうしないと明らかにバックギャモンが強すぎるので。
そして、チェスは必ず先手でもいいかもしれませんね。
バックギャモン駒は滅びぬ。何度でも蘇るさ!
チェス駒に取られたバックギャモン駒は再エンターします。
これはバックギャモンの基本ルール通りです。
キングギャモンを守りつつ、チェス駒を1つ1つ削ってはエンターをするという戦いになるでしょう。
ちなみにバックギャモンは、チェスのキングを倒すという勝ち方以外に
キングギャモンをゴールさせても勝ちです。
「エンター」について少し説明しておきます。
過去の対戦でも「バックギャモンの基本ルール通り」としか書いてこなかったので、改めて。
エンターとは、取られた駒をスタートからもう1度出すことです。
例えば駒を2個取られたとして、手番で3・6が出たならば
このように右から3番目と6番目に出します。
全ての駒のエンターが終わらない限り、他の駒を動かせないのがバックギャモンの基本ルールです。
重なっているバックギャモン駒は無敵!ではない
基本的に、縦に重なっているバックギャモン駒をチェスは取れません。
例えばこの局面。チェスの自陣のビショップがキングギャモンを取れる位置にいますが
ここはバックギャモン駒が縦に重なっているので取れません。
しかしチェスのキングだけは縦に重なっている駒であっても取れることにします。
ただしキングであっても、取れるのは上に乗っている駒だけです。
手番の2手でキングが両方の駒を取ることも出来ません。
キングが上の駒を取ったあと、別のチェス駒が下の駒を取ることは可能です。
キングはどのへんにいればいいのかー
ということで、バックギャモン側としては
キングの位置に気を付けながら、隙を見て敵陣に飛び込む形になるでしょう。
一方チェス側としては、下のほうにいるとバックギャモン駒に襲撃されるので
早めに下段の駒を展開していく必要があるでしょう。
特に重要なのはキングの置き場所です。
ビビッて上のほうに行くと守りが弱くなりますし、かと言って2段目で待ち伏せていると・・・
ゾロ目が出て、いきなりバックギャモン駒が届いてしまうこともありえます。
これはバックギャモンがキングを取って勝った場面。
キングの立ち位置は、リスクとリターンの兼ね合いで決めるしかないですね。
それぞれの勝ちかた
キングギャモンをゴールさせる勝ち方も、バックギャモンの基本ルール通りです。
このように全ての駒が右から6マス以内に入ってから、サイコロの出目で上がっていきます。
この場合、3が出ればキングギャモンがゴール出来ますね。
これは逆にチェスが勝った局面。
キングギャモンの上に乗っていた駒をキングがはがして
左上にいるクイーンが、キングギャモンを取れる形になりました。
今回の完成ルール
初期配置はこれで決定。これで問題なさそうでした。
【バックギャモンの勝利条件】キングギャモンをゴールさせる。またはキングを取る。
【チェスの勝利条件】キングギャモンをチェックメイトする。
【基本ルール】
チェスが先手を持つ。
チェスは手番に2手動かせる。
バックギャモンは初手でキングまたはクイーンを取ることは出来ない。
チェスに取られたバックギャモン駒は再エンターする。
キング以外の駒では、縦に並んでいるバックギャモン駒を取れない。
キングが縦に並んでいるバックギャモン駒を取る場合、上に乗っている駒だけを取ることが出来る。
バックギャモンはゴール前6マス以内に全ての駒が入ったら、ゴール手順に進める。
チェスは昇格(プロモーション)や入城(キャスリング)が可能。
以上です。
これにて「ボードゲーム異種対決のルールを考える」シリーズは完結です。
たぶん (´∀`∩
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もしかしたら番外編として、全然関係ないゲームと再び戦わせることがあるかもしれません。
「将棋VS麻雀」とか。「囲碁VSビリヤード」とか。
まあ今はまだ何とも言えませんが。
とりあえず次は、準備が整い次第☆新企画☆がスタートしますので
ひとまずはそちらをお楽しみください。
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