理不尽すぎるルールをあえて楽しむ
最近漫画の「ちはやふる」を読み返したり
百人一首の句を覚え直したりしているねずみです。
ちはやふるの影響で、競技かるたにハマってからしばらく経ちました。
面白いと思う気持ちは全く変わらないので
そういう情熱が戻ってきたのも必然。
ちはやふる、やっぱり最高やわあ(*´▽`*)
百人一首も1度覚えたら
期間が空いても、けっこう覚えているものです。
千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは
「覚える楽しさ」というのもあるので、皆さんもぜひ全句覚えてみてください。
それでいつでも競技かるたが出来ますからね。
坊主めくりという遊び
さて、百人一首の絵札を使った「坊主めくり」という遊びがあることは
ご存知の方も多いでしょう。
ねずみは、その遊びの存在は知っていたのですが
まだ遊んだことがなかったのです。
ルールを調べて実際に遊んでみたら
思いのほか面白かったので記事にしたくなりました。
それにしても、絵札をちゃんと1枚1枚見たのも初めてかも。
競技かるたをするときは、読手の人しか絵札を見ないからなあ。
そもそも、読みはアプリを使ってるし。
知らなかった。
坊主札がこんなにあるなんて(*'▽')☆
坊主めくりの基本ルール
坊主めくりでは、裏向きの山から交互にカードを1枚ずつ引きます。
(いくつかの山に分けるやり方も)
そして引いた絵札の種類に応じて決められたルールを適用します。
山がなくなるまでそれを繰り返して、最終的な持ち札が最も多い人が勝ちです。
基本ルールでは、絵札は大きく3種類に分類されます。
【殿札】そのまま獲得する
【坊主札】自分の獲得した札を共通の捨て札置き場に全部捨てる
【姫札】捨て札を全部獲得する(捨て札がない場合は山から1枚引ける)
ようするに
坊主は今まで取った札を全部捨てて、姫がそれを全部拾うと。
このルールを知ったときにボードゲーマーのねずみは
「なんて大味なゲームだ。完全に運ゲーだし・・・ 」
と、即座にクソゲー認定したのですが
坊主めくりには、より面白くするための様々なオプションルールが存在したのです。
坊主めくりのオプションルール
実は坊主めくりには、公式ルールが存在していません。
だからこそ様々なハウスルール・地方ルールが生まれてきたのでしょう。
調べれば調べるほど違うルールが出てくるので、主なものだけ紹介します。
トランプの大富豪みたいなものですね。
どのルールを選択するかは自由ですが、いろいろ採用する方が面白そう。
それによって、さらに細かく絵札が分類されます。
天智天皇・持統天皇
天智天皇と持統天皇は最強の札です。
これらの札を引いた人は
捨て札および参加者全員の札、全てを獲得します。
なんて凄まじい。
ゲームバランスも何もあったもんじゃないな。
まあでもどれだけ札を獲得しても
坊主札を引いたら、結局全部捨てるわけだからなあ。
このくらいゴージャスなルールもありなのかも。
天智天皇と持統天皇、両方を揃えたときだけ効果を発動する
というルールもあるようですが。
天皇札
天皇札は天智天皇と持統天皇の他に6枚あります。
綺麗な繧繝縁(うんげんべり)の畳に座っていることと
名前に「天皇」あるいは「院」が付くことで分かります。
(さらに親王2枚を加える場合も)
天皇札を引いたときは、追加で山から数枚引くルールが一般的のようです。
何枚引くかは、あらかじめ決めておくと良いでしょう。
武官札
歴史的に見て、本来の武官かどうかは別にして
弓矢を持っていたら「武官札」という扱いにするようです。
そうなると百人一首の発売元のデザインによっても枚数は変わってくるでしょう。
武官札を引いたら、山札を引く順番が逆回りになるのが一般的なルールのようです。
UNOでいうリバースですね。
あるいは左隣の人から、札を全部もらうというルールも。
蝉丸
大変お待たせいたしました。
坊主めくりの主役、蝉丸です。
「なぜ蝉丸が出てこないんだ!」と
皆さんはきっと、やきもきされたことでしょう。
蝉丸は坊主なのか?という論争に必ずなるでしょうが
蝉丸は「蝉丸札」です。それでいいのです。
蝉丸を引いたら一回休みとか
自分以外の持ち札を全部捨てさせるとか
いろいろなルールがありますが
引いたら即負けというのが、最も一般的なルールのようです。
たとえそれまでにどれだけ多くの札を獲得していようが
蝉丸を引いた瞬間、即負けです。
うーん。なんと理不尽な。
ただし最後の1枚で蝉丸を引いたら勝ちだとか。
確率100分の1ですね。
競技かるた要素が!?
天皇札・武官札については
もう1つ別の面白いルールもあります。
それは他の人の持ち札をタッチすることで奪えるルールです。
ジャッカルですね、ジャッカル(/・ω・)/
狙われた側は、タッチされる前に「囲い手」で守れば奪われずにすみます。
なぜかこのルールだけ競技かるたっぽい。
唯一の「運以外の要素」なので、採用したくなるルールです。
とにかく派生ルールは広く存在するので、遊ぶ人の数だけ遊び方があるともいえます。
アホゲーなのは間違いないですが。
それでも、蝉丸で即負けになる理不尽さや
ごっそりと札が動いていく爽快感を楽しめれば
なかなか面白いゲームなのかもしれないと思いました。
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