アレンジした遊び方を考えてみる 第17回
「競技ってそこかるた!」
競技かるたって、実際にやってみると本当に面白いのですが
まず対戦相手を見つけるのが大変です。
百人一首の上の句と下の句を、ちゃんと覚えていないと対戦出来ないからです。
「競技かるたしたいから、今すぐ百人一首を全部覚えてよー」
と言って相手をしてくれる人がいれば話は早いのですが
興味のない人に、それはなかなか難しいでしょう。
一番いいのは漫画「ちはやふる」を貸して読んでもらうことです。
読めばやらずにいられなくなるはず( ̄▽ ̄)
音に反応する面白さ。
札を払うときのスポーツ的な面白さ。
句を覚える面白さ。
札の配置や送り札といった戦略的な面白さ。
こんな面白い遊びをやらないのはもったいない。
競技かるたの詳しいルールについては、こちらの過去記事をご覧ください。
こんな面白い漫画を読まないのはもったいない。
ちはやふるのキャラクターについては、こちらの過去記事をご覧ください。
競技かるたで競技する
今回のテーマは「競技かるたの新しい遊び方を考える」
まず、遊ぶまでのハードルを下げるために
百人一首を覚えるという過程が必要ないような遊びにしようと考えました。
となればシンプルに、札を吹っ飛ばすことだけを楽しめばいいのでは。
例えば札の飛んだ飛距離を競技にするとか。
「そこを競技にするのか!」というツッコミと「かるた」を掛けて
今回のアレンジゲーム名を
『競技ってそこかるた!』にしました。ナイスネームングでしょう(^O^)
メイン3競技【パワー・テクニック・スピード】
競技はメイン3種・サブ2種の、計5種目で行います。
パワー部門・テクニック部門・スピード部門の3部門をメイン競技種目とします。
①パワー部門『払い手 札飛ばし』
畳の縁に置いた1枚の札を遠くに払い飛ばす競技です。
払い手で強く正確に札を払う、パワーと技術が求められます。
何度か練習してみると、かなり遠くに飛ばせるようになります。
ちはやふるの漫画だと、払った札がふすまに突き刺さるような描写が出てきますが
そこまで飛ばせるようになるんだろうか!?
競技場として畳があればベストですが、フローリングや絨毯でも大丈夫です。
最初に置いた札の位置を競技線として、飛ばした札まで垂直の距離を測りましょう。
クロ「えーと27センチ」
ミケ「ぷっ、しょっぱwww」
ねずみ「いや、絨毯に当たらなかったらもっと飛んでたし」
遠くに札を飛ばした人から順に、5点・2点・1点の勝利点を獲得します。
メイン競技は全てこの点数での採点です。
②テクニック部門『渡り手シンクロ』
左右の縁に札を1枚ずつ置いて渡り手をする競技です。
渡り手は、決まり字が同じ複数の札を払うという競技かるたで実際に使われる技ですが
この種目では、それぞれの札を等距離に飛ばすことを目的とします。
ますは左の札をバシッと。
手を戻す勢いで右の札をバシッと。
どちらの札を先に飛ばすかは自由に選べますが、ゆっくり払うのはだめです。
1秒以内に両方の札を払ってください。
そしてそれぞれの札の飛距離が、より等距離な人の勝ちとします。
ただし、いずれかの札の飛距離が20センチを超えなかった場合ファールとなります。
③スピード部門『全方位札落とし』
8枚の札を全て払い飛ばすまでのタイムアタック競技です。
ストップウォッチを用意してください。
スピード勝負ですが、どの順番に払うかという手順も重要になってきます。
この競技は札を2枚払うごとに、必ず競技線に両手を戻す必要があります。
そのとき両手を地面に着かなかった場合ファールになります。
8枚の札は競技かるたでいう、自陣・敵陣の下段の位置に置くようにします。
左右の札は払い手ですが、正面は「突き手」が最速です。
返す刀で手前の札を「戻り手」で落とします。
これで2枚落としたので、1度競技線に両手を着きましょう。
こうして8枚目の札を払った瞬間に、ストップウォッチを止めてください。
最速で8枚の札を落とした人の勝ちとします。
サブ競技【直感力・芸術性】
ここからはサブ競技です。
直感力部門・芸術性部門の2部門をサブ競技種目とします。
獲得点は1位が3点、2位が1点です。
④直感力部門『札当て』
裏向きに並べて置いた5枚の札から
ちはやふるの下の句である「からくれない」の札を直感で当てる競技です。
当たるまで札をめくり続け
めくった枚数が、より少なかった人の勝ちです。
同数だった場合決勝戦を行って順位をつけてください。
⑤芸術性部門『札並べ』
目隠しをするか、あるいは札を見ないようにしながら
5枚の札を正確に並べる競技です。
利き手だけを使い、1枚ずつ隙間がないように並べていきます。
すでに置いてある札に手で触れたらファールです。
ずれている畳の目の合計が、より少ない人の勝ちとします。
畳を使わない場合は、1センチ以上ずれている箇所の長さを合計してください。
今回の完成ルール
といったところで今回はこれで完成です。
これなら百人一首を覚えなくてもいいので、誰とでも遊べるのでは。
《使うもの》百人一首取り札(競技用) メジャー ストップウォッチ 畳
《プレー人数》2~4人
《勝敗》5競技での獲得点数の合計による
【獲得点】
メイン競技⇒ 一位5点 二位2点 三位1点
サブ競技⇒ 一位3点 二位1点
競技かるたに興味がなかった人が
この遊びをきっかけに、本物の競技かるたにも興味を持つようになればと思います。
そうしてこの競技が、いつかオリンピック競技になったりして(^O^)
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