厳選カードゲーム紹介 第15回
ワンス・アポン・ア・タイム
昔々あるところに、ねずみというブログ書きがいました。
ねずみは面白いものを見つけては、せっせとブログ記事にしていましたが
ある日、かつてなく面白いゲームと出会いました。
それが「ワンス・アポン・ア・タイム」です。
あまりに面白いので、ねずみはブログを書くのも忘れて遊び続けたそうな。
めでたしめでたし(*^◯^*)
ということで、物語が生まれるカードゲーム
「ワンスアポンアタイム」の紹介です。
カードの言葉を入れて好き勝手に物語を作る
実際のところ
かつてなく面白いと思ったのも、延々と遊んでいたくなるのも本当の話です。
ねずみは、このゲームの無限大な自由さがすごく好きです。
文章を書くのが好きなブロガーさんたちや、お話好きな人なら、きっと同じように夢中になるはずです。
「何これ!?ヤバイ。超面白いんですけどー」って言う声が聞こえてくるよう。
ゲームに使うカードは2種類。
まずは「結末カード」
各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
それぞれのプレイヤーは、このカードの結末になるように物語を創っていくことを考えます。
そして「物語カード」
このカードに書いてあるワードを入れながら、物語を創作していきます。
物語カードには【じんぶつ・もの・ばしょ・ようす・できごと】の5種類があります。
そして例えば、じんぶつカードの『王女』を使いたければ
「むかしむかし、すごく自己中な『王女』がいました」とか
「コンビニに行ったら、『王女』と呼ばれている変な店員がいました」とか
好きなように物語を創作しながらそのワードを入れることで、手札から出すことが出来るのです。
そうして手札のカードを全て使い切ってから、自分の持っている「結末」でしめればゲームに勝利します。
他の人が創った物語に割り込んでいく
このゲームの面白いところは「割り込みルール」によって、プレイヤー全員で1つの物語を創っていくところです。
例えば誰かが『こども』というカードを出すために
「川のほとりに、ものすごく強い『こども』がいました」
と話をしたとします。
このときに別のプレイヤーが「ん?今、『ものすごく強い』って言ったよね?」と言いながら
自分の手札にある『とても強い』というカードを場に出します。
これが「割り込み」のやり方です。
そして割り込みに成功したプレイヤーが、語り手を引き継ぎます。
このルールがあるので、語り手の話を聞き逃すまいと
一言一句に集中するようになるのです。
また、物語カードの中には「わりこみ」と書かれたカードがあります。
これを使うと、ワードに関係なく語り手の権利を替わってもらうことが出来ます。
(ただし同じ色が場に出たときに限る)
よーし。好き勝手に物語を創るぞー
ぷらずまさん・五位鷺さん・ねずみの3人プレー記です。
うちでのマナールールとしてカードを出すときに
あまりシンプルすぎる文章にならないようにしています。これは割り込みチャンスを増やすためです。
これは実際に遊んだ時の、ねずみの手札です。これらの言葉を使いながら
「 打ち負かされた怪物は追い払われた」という結末に持っていけばいいわけです。
となると、とりあえず物語に怪物を出していきたいところ。
スタートプレイヤーは博識な五位鷺さん。
五位鷺「世に伯楽ありて、然る後に千里の馬あり」
ねずみ「いや、待って。いきなり何を言ってるのかさっぱりなのですがw」
詳しく聞いてみると、それは
「千里を走る馬も伯楽がいなければ見つからない」という漢文で
つまり・・・
すっげえ人材も、それを見つけてくれる人がいないと世に埋もれてしまう
という意味らしいです。
ふむふむ、なるほど。ねずみのことか(^O^)
五位鷺「そしてある日・・伯楽の見つけた馬が逃げてしまったが、もっと良い馬が帰ってきた。これは塞翁が馬の話」
ねずみ「今度はことわざかあ。塞翁が馬ね。それはまあ知ってるけど(そんな意味だったのか・・)」
ということで、五位鷺さんは「馬」「逃げる」のキーワードを入れながら話して
まずは2枚のカードを出すことが出来ました。
さらに五位鷺さんの話は続きます
五位鷺「これは良い馬が見つかったと思い、伯楽は・・」
ぷらずま「あっ、それ割り込む。『見つかる』 のワードで」
ねずみ「ああ、確かにそれで割り込めるね。じゃあぷらずまさんのターン」
ぷらずまさんの手札に「見つかる」というカードがあったので割り込めたわけです。
語り手がぷらずまさんに替わりました。
ぷらずま「これは良い馬だと思い、さっそく街に売りに行った」
ねずみ「売るんかいw」
ぷらずま「 伯楽は街へ行く旅路で、ふと考えました。このあたりに罠を仕掛ければ、さらに素晴らしい馬が手に入るかもしれないと」
ねずみ「あっ、ストップ。ここで[わりこみカード]使う」
これが「わりこみカード」の便利さです。
場に同じ色が出たので使いました。
物語の取り合い。話はなぜかプロ野球に
ようやく語り手になれました。
まずは怪物を出さないことには始まらない。
ねずみ「罠に近付いて来たのは、牛のような喋れる怪物でした。いやあ、うまそうな馬だ、とか言いながら」
ねずみとしては、こいつが王国から追い払われた話に持っていけばいいわけです。
ねずみ「その怪物は言いました。どうです私は美しいでしょう?」
五位鷺「北斗の拳のユダみたいな牛だな」
ねずみ「伯楽は驚いて、スマホで護衛を呼びました」
ぷらずま「スマホでか」
ねずみ「こいつは呪文も使えるすごいやつで・・」
ぷらずま「あっ、わりこみカード使います」
ここで割り込まれましたが、だいぶ手札を消費できました。
ぷらずま「その護衛は呪文も使えるし、しかも巨人でした。こいつが牛と戦います」
五位鷺「ちょっと待て。巨人と牛って、ジャイアンツとバファローズかよw」
ぷらずま「そう。巨人と近鉄。激戦となり時が経ち、延長18回まで進みました」
話がどんどん変な方向に進んでいく。
五位鷺「あ、わりこみカード使っておく」
五位鷺「牛が3連勝したあと、『K』のつくある選手の不用意な発言により、呪われたように流れが変わった。死にかけの巨人は目を覚まし、そこから4連勝したという」
ねずみ「それは、かつて日本シリーズで起こった実話では・・・」
ぷらずま「あっ、『死にかけ』のワードで割り込む」
まあ、1989年ごろにそのようなことが、野球界であったのでしょうね(*‘ω‘ *)
手札を使い切ったら結末へ
ぷらずま「牛は実は女王から通達されていた賞金首でした。巨人は女王に話しました。命を吹き込まれたバットで牛を倒したということを」
ねずみ「あっ、手札もう使い切ったのか」
ぷらずま「そして女王は、約束の通りのほうびを与えました。めでたしめでたし」
ねずみ「おおー。うまいこと、まとまったな」
ということで勝者はぷらずまさんでした。
途中から変な方向に話が進みましたが、こうして毎回新しい物語が生まれるのが
このゲームにしかない醍醐味です。
この日3回ゲームをしましたが、どれも笑えるフリーダムなストーリーの連続でした。
ワンスアポンアタイムは拡張セットも次々と出ています。
間違いなく、熱烈なファンは多いでしょう。
ワードや結末が変われば、ストーリーも自然に広がってきますからね。
いろいろなシリーズで、新しいストーリーを創るのは
やみつきになるほど楽しいのです。
めでたしめでたし(*´▽`*)
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