厳選ボードゲーム紹介 第8回
ドラゴンクエスト スライムレース
ドラクエ5・ドラクエ10で登場したスライムレース。
それをテーマにスクウェア・エニックスがボードゲーム化したものが本作です。
ボードやフィギュアをはじめとした各パーツの美しさと完成度は圧巻!
日本の造形技術の高さと、スクエニのドラクエ愛を強く感じずにはいられません。
いくつかのレビューサイトを見ると、ほどほどの評価しかされていない印象なのですが
幅広い年齢とプレーする機会のある遊びの教室管理人の感想として
ゲーム内容も含めて改めて評価してほしい優れた作品であると、強く推薦しておきます。
「厳選ボードゲーム紹介」で取り上げる作品は
誰とでも何度でも遊べるリプレー性の高いものが基本ですが
このスライムレースも何度遊んだか分かりません。
何度でも行きたくなるラーメン屋は名店である。ということです。
ボードが美しい!駒がかわいい!
大きくしっかりとしたボード。色合いが非常にビューティフォーです。
この広いトラックをスライムたちが1周するレースをします。
おなじみのキャラクターたち
見てください。このスライムの圧倒的かわいさ。
【仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?】
→ はい
いいえ
ベギラマなんて絶対できないですね(*´▽`*)
さらに得点駒がこれ。なんで!こんなに!全力で造るのか!?
得点駒っていったら普通はただのカラーチップですよ。
カードを出してスライムを走らせる
手札として各プレイヤーに7枚ずつカードを配ります。
上の段は通常カード、下は特殊カードです。カードの絵柄もかわいいですね。
手番には手札からカードを1枚プレーして最後に1枚補充します。
通常カードの使い方はかんたん。カードの通りにその色のスライムを進めるだけです。
例えばこのカードなら赤いスライムを10マス走らせるわけです。
ボードに5ずつ数字が書いてあるのが親切ですね。ピキーッ!
着順を予想してチップを賭ける!
じつはこのゲーム、レースゲームというよりはダービーゲームなのです。
最初の手札を見て1・2着を予想しチップを1枚賭けます。
写真では1のスライムと4のスライムが、1・2着になると予想したことになります。(どちらが1着でも大丈夫)
的中時の倍率も書いてありますね。
そして全員が手札を1回出してプレーしたら、もう1枚チップを賭けます。
さらに全員が手札を1回出してプレーしたら、もう1枚チップを賭けます。
つまりレース進行を見ながら合計で3枚チップを賭けるわけです。
(すでにチップがある場所に重ねて出すことも可)
ガチで遊ぶほどガチで面白い
のんびり平和にワイワイと遊んでも十分に楽しいゲームですが
このゲームのポテンシャルは、最善手を考えるガチプレーをしてこそ最大限発揮されます。
そこで輝くのが特殊カードの存在。
この特殊カードによって、それぞれが出し抜く機会を虎視眈々とうかがうようになります。
自分が勝たせたいスライムが3位になった瞬間に使うのです(゚Д゚)ノうりゃー!
最強なのが、最下位のスライムが35マス進むというこのカード。
ボード1周が70マスなので、35は強力すぎて大味になりそうに思えます。
しかしこのカードがあることを前提にプレーするようになると
むしろ驚くほど絶妙なバランスになっていることが分かるはずです。
駆け引きが熱い!
レース後半オレンジとムラサキが並んでいます。
この場合どちらが2位でどちらが3位か決まっていないので
「2位のスライムが~」「3位のスライムが~」という特殊カードは使えません。
どちらでもいいからずれてくれー!という
プレイヤー間のジリジリした駆け引きが生まれる、こういった局面が熱いのです。
さらに全員がそれぞれの読みで3通りにチップを賭けているため
3通りの可能性を模索できる点が秀逸です。
例えば自分の賭けているスライムが負けそうなときに
誰も賭けていないスライムを勝たせてしまう、という戦術も当然出てくるので
最後の最後まで駆け引きは非常に熱いです。
1-3、的中したので7点ゲット~♪
「50点で勝ち」が正式ルールですが
2~3ゲームやって合計点で勝敗を決めるというのも良いと思います。
こいつ・・・名前なんだっけ・・・
君の名は?
駒はゆるいのにゲームはゆるくない。このギャップが素晴らしいのです(^O^)
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