アレンジした遊び方を考えてみる 第27回
「黒ひゲット・ザ・マネー」
黒ひげ危機一発という玩具、もちろん皆さんご存知でしょう。
1975年にトミー(現タカラトミー)によって商品化されてから
現在もなお販売され続けている超ロングセラー人気商品です。
樽のいずれかの穴に剣を突き刺すと、樽の中の黒ひげが飛び出すというこのゲーム。
まるで膨らんだ風船に針を刺すようなハラハラ感。
ねずみは直感力には自信があるので、最初の1本で飛び出すのではと毎回ビクビクです。
飛び出させたら勝ち?負け?
まあ、ねずみの直感力をもってしてもそうそう当たらないのですけどね(*'▽')
ところで皆さんは、このゲームで黒ひげを飛び出させた場合
それが勝ちになるのか負けになるのか、理由も含めて知っていますか。
もしかしたら勘違いしているかもしれませんよ。
海賊の仲間である黒ひげを救出するために、樽の中の縄を短剣で切っていく
というのが、このゲーム上でのストーリーなので
「飛び出させたら勝ち」が正解でした。
しかしそれは発売当初の話です。以降何度かのルール変更を経ながら
1995年から現在までは「飛び出させたら負け」というルールに落ち着いています。
剣が刺さって痛くて飛び出していると思っていた人、いるでしょう。
ねずみ自身がそうでしたが、五位鷺さんに上記の話を聞かされて知りました。
運ゲーであること
さて今回は、この黒ひげ危機一発をアレンジして新しい遊び方を考えます。
このゲームこそまさに100パーセント運ゲーなので、運以外の要素を加えたいところ。
剣を投げるアクションゲームにするとかですね。
ただ今回は24本という短剣の数を見て閃いたことがありました。
(剣の本数は樽の穴の数と一致しています)
24という数とルーレット
閃いたのはこのシートを使うという方法です。
これが何かを知っている人には、やりたいことがもうバレたかもしれません。
これはルーレットでチップを賭けるためのシートです。
シートには36まで数字がありますが、このうち24までを使用します。
どの数字に球が止まるかを賭けるのがルーレットですが
それと同じように、何本目の剣を刺したときに黒ひげが飛び出すかを
当てるゲームにしてみようというわけです。
運ゲーという要素を、さらに活かそうというのが今回の発想。
ゲーム名は『黒ひゲット・ザ・マネー』としました。いいネーミングでしょう(^o^)丿
ギャンブル的なものはネガティブな印象を持たれがちですが
お金を賭けたりしなければいいのです。
直感力でチップの増減を競うボードゲームと考えれば、それは普通に面白いはず。
実際にテストプレーしてみての五位鷺さん・ぷらずまさんの評価も上々でした。
チップの賭け方と賞金
基本的な賭け方はルーレットと同じですが
24までしか数字を使わないため、的中時の倍率(獲得金)も変わってきます。
例えばチップ1枚を1つの数字に賭けて当たったとしたら
その確率は24分の1なので倍率は24倍。つまり24枚のチップをゲットできます。
賭け方と倍率について左から順に
1点賭け【24倍】 2点賭け【12倍】 3点賭け【8倍】
4点賭け【6倍】 6点賭け【4倍】
上の例では1番右の赤いチップは123456の6つの数字に賭けている形です。
また、さらに多くの数字のまとまりで賭ける方法もあります。
赤数字or黒数字【2倍】 12以下or13以上【2倍】
縦1列8点賭け【3倍】
もし樽の穴数が24じゃない黒ひげで遊ぶ場合でも
倍率を的中確率で計算するのは同じです。
剣は無料じゃないけん
最初の所持チップは12枚。
黒ひげを飛び出させたプレイヤーには賞金として10チップが与えられます。
なお、剣は有料です。剣1本の料金は1チップとします。
ゲームに参加したければ、ゲーム開始時に欲しい本数を買わないといけないのです。
(あるいは1~2本だけは無料支給ということにしてもいいでしょう)
剣で勝負か、賭けで勝負か
剣をたくさん買えばそれだけチャレンジ回数が増えるので
「黒ひげ救出賞金」が狙いやすくなります。
とはいえ剣を買うための出費もあまり増やしたくないから悩ましい。
グレー「2本買い足すぞ」
ミケ「ワシは支給されたやつだけで十分や」
ねずみ「ふーん。たいした自信だな」
クロ「3本くらい買っておこうかなあ」
手番は剣の本数が多い順に行います。(2周目以降も同)
そこで、誰が何回目に剣を刺すかも参考にして賭けるといいでしょう。
ねずみ「ええとクロ、グレーの次が自分だから3に賭けとこう」
ミケ「ねずみが刺す回は外れ数字やぞ」
グレー「だよな。参考になる」
黒ひゲット・ザ・マネー!
黒ひげ救出賞金は10チップ。成功すれば大きな収益です。
クロ「うわっ、いきなり飛んだ!」
ミケ「おいおい瞬殺かよ」
ねずみ「ちょ、1なんて賭けるわけないし。掛け金全部飛んだし!」
今回の完成ルール
といった感じで今回はこれで完成。
シンプルにまとめましたが、オークション要素なんかを入れても面白いかも。
ルーレットのシートは買うなり自作するなりしてください。
そして剣を刺すときは真剣に!
《使うもの》黒ひげ危機一発 ルーレットシート チップ
《プレー人数》2~5人
《勝敗》3ゲームでチップを最も多く獲得した人の勝利
【基本ルール】
最初の所持チップは12枚。
剣の価格は1本1チップ。全本数をプレー人数で割った数を購入上限とする。
所持している剣の多い順に手番を行う。2周目以降も同。
黒ひげを飛び出させたプレイヤーは救出賞金として10チップ獲得。
使わずに余った剣は次のゲームに持ち越せない。
[全員が剣を使い切っても黒ひげが飛び出さなかった場合]
1人が代表して剣を刺し続け、数字を確定させる。(救出賞金は支払われない)
【オプションルール】
毎ゲーム開始時に各プレイヤーに1~2本の剣を無料で支給する。
以上です。
もし皆さんの、お家の押し入れに眠っている黒ひげがあれば
ぜひ引っ張り出してきて遊んでくださいませ(*´▽`*)
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