魔法発動ジャンケン(アレンジじゃんけん) 新しい遊び方

アレンジした遊び方を考えてみる 第23回

「魔法発動ジャンケン」

じゃんけんってそもそも遊びなの?と言われたら

ちょっと悩みますが、分類として遊びに含まれることは間違いないでしょう。

 

日常では何らかの順番や勝敗を決めるための、手段としての扱いが大半ですが 

子供と関わる仕事をしていると、時に脈絡もなくじゃんけん勝負を持ち掛けてくる子がいて

それが実に楽しそうなのです。

 

 ああそうか。じゃんけんってそれ自体が面白い遊びだったんだなあと。

「見た目は大人・頭脳は子供」を自負してきたねずみも、そんな気持ちを忘れていました。

 

ということで今回はじゃんけんをアレンジしてみようと思います(^o^)丿

遊びであるならば面白いアレンジを考えるのが自分の仕事ですから。

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じゃんけんは完成されてる遊びじゃけん

しかし、じゃんけんをアレンジするというのは難しいことです。

三つ巴の関係はルールとして完璧に完成されていて、変化を加える余地がありません。

石はハサミに勝ち、ハサミは紙に勝ち、紙は石に勝つ。

変えようがないグーチョキパーの強弱関係ですね。

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「石を包んだから紙が勝ちっていうのが納得いかねえ」と

小学生のとき友達が言っていたのを覚えていますが

素直な性格のねずみは何の疑問もなく、この関係を受け入れていました(*'▽')

 

第4の手

さて、じゃんけんをアレンジするとして最初に思い付きそうなのは

「第4の手」を作ることでしょう。

こういうのは小学生が考えるやつですが、だいたい上手くいきません。

いずれかの手とみ合わなくなるか、有利な手・不利な手が出来てしまうからです。

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しかし、マレーシアには5種類の手を使うじゃんけんもあるようです( ゚Д゚)

気になる人はググりましょう。

 

外側にアレンジ要素を加える

じゃんけんのルール自体を変えないのであれば、別の要素を加えるしかありません。

漫画・賭博黙示録カイジの『限定ジャンケン』は

そうした要素を加えたじゃんけんとして有名なところです。

作中では、じゃんけんの手をカードにしてギャンブル化するという手法を取っています。

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漫画「賭博黙示録カイジ」1巻より引用

 

また『グースカパースカ』という、じゃんけんのカードゲームもあります。

こちらも同じくじゃんけんの手をカードにしています。

勝敗によってコインやカードを取り合うという要素が足されることで

じゃんけんを非常に面白いゲームに昇華しています。

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カードに魔法を書く

ということで、こちらもカードを使ってみようと考えました。

ただし手をカードにするのではなく、じゃんけん勝負をサポートするためのものです。

アレンジゲーム名は『魔法発動ジャンケン』

これを使って、じゃんけんに勝つための魔法を発動するのです。

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どんな効果の魔法カードにするのも自由です。

例えば、こんな魔法カード。

【勝利宣言をした人は負けになる】

 

これは、いずれかのプレイヤーが「勝った!」という類の言葉を発したら

その瞬間にその人を負けにするというものです。 

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魔法カード発動!

こういったカードを手札として持ち、そのうち何枚かを使用できることにします。

(枚数によってゲームの感じは大きく変わります)

以下は「手札を2枚持って1枚だけ使用できる」というルールにした例です。

 

ねずみ「じゃんけんぽん。あいこで・・」

ミケ「待った!この瞬間、魔法カード発動や」

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書いた魔法の性質によって発動タイミングはそれぞれ変わってきます。

効果をよく考えて正しいタイミングで使用しましょう。

 

ミケ「【あいこなら勝ちになる】の魔法発動。これでワシの勝ちやな」

ねずみ「ほー。ならこっちもカウンター魔法発動!」

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ねずみ「【勝利宣言をしたら負けになる】を発動!これでこっちの勝ちだw」

ミケ「お前も勝利宣言してるが」

ねずみ「はっ!」

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魔法カードは共同で使う

こんなの、ひたすら強力なカードを作ればいいじゃないかと思うでしょうが

カードはお互いに作ったものを共同で使います。

そうなると強力なカードを作っても相手が持つ可能性があるのです。

 

そうでないとしても、微妙な効果のカードをたくさん作るほうが

ゲームとしては必ず面白いものになります。 

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今回の完成ルール

といった感じで今回はこれで完成。

多くのカードを作るほど面白いゲームになるでしょう。

基本的には2人用のゲームとして考えましたが

3人以上で遊ぶのも、いつ誰がどんな魔法を使うか分からなくて笑えそうです。

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《使うもの》カード 筆記用具

《プレー人数》2~4人

《勝敗》決められた回数の勝利数による

 

【基本ルール】

試合数・手札枚数・1戦での使用可能枚数を、それぞれ自由に設定する。

作成した魔法カードは全て混ぜて共用の山にする。

魔法カードの発動は、その効果に沿ったタイミングでなくてはならない。

 

以上です。

なおカードを出す順番でモメたり、効果に矛盾が生じてモメたりした場合は

じゃんけんでもして解決してください(゚∀゚)

 

【魔法カード作成例】

「最初はグー」と言ったら負けになる。

この回あいこ以外なら自分の勝ちになる。

誰かの使用済みカードを拾って再使用できる。

相手が次に出す手を予想した紙を伏せて正解したら勝ちになる。

負けたときに山からカードを2枚引ける。

オリジナルの手を出して相手が笑ったら勝利できる。

この回の勝負をなかったことにする。

この回負けた人は土下座しなくてはならない。

 

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