指先の器用さと集中力とパズル脳
いったいいつどこで誰が考案したのか全くの謎ですが
おそらく日本全国どこに行っても知られているであろう、この遊び。
将棋の駒を山積みにして、音を立てないように取り合う指先アクションゲーム。
そう。『将棋崩し』(別名・山崩し)です(^O^)/
小さいころ家に将棋があった人は、きっと遊んだことがあるでしょう。
この遊びに公式ルールは存在していないようですが
いろいろと調べてみたところ、基本的な遊び方はある程度確立されているようです。
中には、やたらおかしなローカルルールもありますが。
駒と盤があればそうする。誰だってそうする
少なくとも平安時代中期には、木簡の将棋駒が作られていたのは確かなので
そのときに誰かが、将棋崩しのような遊び方をしていた可能性は十分にあると考えます。
というか絶対やってるでしょう。
平安時代の人だって駒を箱に入れて、こうジャラジャラジャラって。
そして将棋盤にバンっと!
あっ・・・
まず山をつくる
こうして駒をこぼさないように収めるのが将棋崩しの準備です。
これが出来ないと始まらないので思い切って。
しかし思うにこれって、将棋盤で蓋をしてから逆さにすればいいのでは。
子供のころの自分はそんなことも気付かなかったのか(´・ω・`)
そして蓋をそっと持ち上げます。
多くの場合、いくつか外側の駒がこぼれるはずです。
そのままだと先攻プレイヤーがあきらかに有利になるので
こぼれた駒については山に乗せるか、立てて山に寄せるかするといいでしょう。
将棋崩しの基本ルール
それでは将棋崩しの基本的なルールを確認していきます。
プレー人数は決まっていませんが、失敗するまで同じ人の手番が続くのが一般的です。
プレーには、いずれかの指1本だけを使用して
音を立てないように盤の外まで駒を運ぶことが出来たら、その駒を獲得できます。
「音を立てる」というのは、駒をスライドさせる音までは含みません。
「カチッ」とか「コトッ」とか鳴ったらアウト
地面に落ちてる駒を取るのは簡単ですが、逆にそれ以外は全部難しいのがこの遊び。
狙うとしたら縦向きや横向きでもいいから、とにかく地面にあるやつです。
例えばこういう駒は、このままゆっくりスライドさせていけば獲得できるはずです。
あっ、香車に乗ってたのか。気付かなかった。
こういう音がしたらもちろんアウトです。
動かした駒はそのままにして手番は次の人に移ります。
ちょっとしたテクニック
重なってる駒なんて取りようがないと思う人もいるかもしれませんが
例えばこんなテクニックもあります。
1番外側で他の駒にもたれかかっている歩を狙ってみます。
こういうのは、下の駒に登らせるようなイメージで押しこむと
ほとんど音を立てずに起こすことが出来ます。
あとはこのまま運ぶだけです。
パズルとして考えてみる
もっとも、ほとんどの駒はテクニックでどうこう出来るものじゃないでしょう。
子供の頃からそう思って将棋崩しをクソゲー認定していました。
それでもよくよく観察して、取れそうな駒を1つ1つ探していけば
パズルのように全ての駒の取り方が見つかる、かもしれません。
複数駒の獲得について
また、重なった駒を取るために重要になるのが「複数獲り」です。
こんなふうに複数の駒のまとまりが山から分離できることがあります。
このまま盤外まで運べれば、もちろん全て獲得です。
「複数の駒を同時に取ってはいけない」という厳しいローカルルールもあるようですが
複数獲りを認めるほうがパズル的にも面白いと思います。
勝利条件(得点)といろいろなルール
勝敗の付け方については大きく2通りのルールに分かれています。
単に取った駒の数だけで決める方法と、それぞれの駒に点数を付ける方法です。
いずれにしても公式ルールが存在しない以上、どちらを採用するかは自由ですし
点数を付けるとしたら遊ぶ人それぞれで考えることになります。
これは1例ですが、このように5種類くらいに分けるのが分かりやすいと思います。
ちなみに「王将を取ったら勝ち」というシンプルなルールもあるようです。
それって1手で終わることがあるのでは・・・
誰が考えた!?ローカルルールいろいろ
ここからはいろいろなローカルルールを紹介していきます。
誰が考えたのかはもちろん謎ですが、全て実在します。
スタンド・倍・ミー
まずは、駒を立てたまま獲得したら点数が2倍になるというルール。
これは逆転要素になるので採用してみたいところ。
ちなみに「スタンド・倍・ミー」という名前は、さっき自分で思い付きました。
ナイスネーミングでしょう(^o^)丿
成金ロケット
金を取れたら、その金を山に向かって指で弾いて打ち込めるというルールです。
さすがに平安時代の人が考えたとは思えないので
これを最初に考えたとしたら昭和時代のガキンチョでしょう。
詳細は不明ですが、ルール的には打ち込みに続いて手番を行えるはずです。
ゴッド・ハンド・クラッシャー
山を拳で叩いて盤外に落ちた駒を獲得できるというルールです。
むちゃくちゃですね。これはもはや別のゲームでは。
おそらくは負けそうになった小学生がその場で作ったルールなんだろうと推察します。
もし採用するなら1ゲーム中1回のみ発動できるという条件で
盤外の駒を取ったらすぐに手番が移るなら、次の人にも利がありますね。
プレー時のマナー
集中力がいる遊びなので、手番以外のプレイヤーは静かに見守るのがマナーです。
しかし何事にも動じない精神力を鍛える目的で
あえて集中力を乱すことを戦略として認めても面白そうです。
ねずみ「むぐーー、いろいろ気になる!」
グレー「なんだよ。別に動いてないぞ」
ミケ「貧弱な精神力やなあ」
以上、将棋崩しのルールについてまとめてみました。
遊ぶ人の数だけ生まれてくるのがローカルルールですからね。
ここに出ていないような独特な遊び方も、きっとたくさんあることでしょう。
「うちではこんなルールで将棋崩しを遊んでいたよ!」
というのがあったら、ぜひ教えてくださいませー
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