厳選ボードゲーム紹介 第30回
ワイナリーの四季
このカテゴリーも、これで第30回。
ボードゲームっていいものだなあと改めて思う、今日この頃です。
基本的にねずみはボードゲームで遊ぶなら
短時間で遊べるような軽いゲームをたくさんやりたい派なのですが
たまにはどっしりと腰を据えて1つのゲームだけを遊ぶのも
深い充実感があっていいなあと思うのです。
そこで今回の紹介は
どっしりと時間をかけて遊ぶ系ボードゲームの中から
ねずみの最もおすすめな1つを選びました。
ワイナリー経営体験ゲーム
『ワイナリーの四季』
ワイは一日中これだけを遊んでいたいナリー、と思うくらいの
超お気に入り作品です(^O^)
ワイナリーの苦労と喜びを味わうなりー
「ワイナリー」とはワイン醸造所や、ワイン事業全体を意味します。
また原題の「VITICULTURE」は、ブドウ栽培のことです。
このゲームは1年のサイクル(春夏秋冬)を繰り返す中で
ブドウを収穫しワインを醸造して出荷するまでの
苦労と喜びを味わうゲームです。
イタリア・トスカーナ地方を舞台としたボードが非常に美しい☆
ボードが可愛い駒で賑やかに
ボードだけでなく、パーツ類のデザインも素晴らしい。
というか、めちゃ可愛い(*´▽`*)
この可愛い駒たちがボード上を賑わしていくのです。
ゲームが進むにつれて自分用ボードに、こんなふうに施設が増えていきます。
宿泊施設や試飲室やセラー等、それぞれに役割があります。
透明のマーカーは、ブドウやワインの熟成度を表していますが
そんな雰囲気がありますね。
ブドウからワインを醸造するなりー
このゲームは「ワーカープレイスメント」というシステムが使われています。
ワーカープレイスメントとは、自分の労働者駒をボード上の各場所に置くことで
その場所のアクションを実行できるというものです。
ブドウからワインが出来るまでの長い工程の中で
限られた人数のワーカーを、どこに置くべきか考えながら
いくつものアクションを実行していきます。
夏のアクション
ブドウの樹を購入する
まずはブドウの樹を買います。
そこからかよ!( ゚Д゚)
と思うかもしれませんが、そこからです。
ブドウの樹を買うには
メインボードの「ブドウの樹購入アクションゾーン」に駒を置きます。
従業員の1人を買い物に行かせるようなイメージですね。
これで「ブドウの樹カード」がもらえます。
白ブドウの、マルヴァシア種とかトレビアーノ種とか
黒ブドウの、サンジョヴェーゼ種とかカベルネソーヴィニヨン種とか
早口言葉にも使えそうな、様々な品種があります。
カード左上に記号があるカードは
そのブドウを植樹するのに必要な施設を表しています。
価値の高いブドウほど、簡単には作れないのだぜ。
ブドウの樹を植樹する
次に、購入した樹を植樹します。
「植樹アクションゾーン」に駒を置きましょう。
ワイナリーと言っても、まずはブドウ農家としての仕事です。
これで、ブドウの樹をブドウ畑に植えられました。
畑がわざわざカードになっているのは
金に困ったときに畑を売ることが出来るからです。
シビアな話やねえ。
このゲームの1年のサイクルは
以下のような形で春夏秋冬に分かれています。
ここまでは夏のアクションでした。
ここからは冬のアクションです。
春→プレー順番決め
夏→夏のアクション
秋→訪問者カードを引く
冬→冬のアクション
冬のアクション
ブドウを収穫する
夏に植樹したブドウを、冬になってから収穫します。
「収穫アクションゾーン」に駒を置きましょう。
実際のワイン用ブドウの収穫時期は
白ブドウが9月くらい、黒ブドウが9~11月くらいらしいです。
収穫したブドウの色と価値に合わせて
ボードの圧搾場に、透明マーカーを置きます。
収穫しても畑からカードが消えるわけではありません。
樹ですからね。1度植えれば毎年収穫できます。
これでブドウが収穫できました。
しかし喜ぶにはまだ早い。ここからワインにしていくのですから。
ワインを醸造する
さあ、ようやくワイン作りです。
「醸造アクションゾーン」に駒を置きましょう。
白ブドウは白ワインに
黒ブドウは赤ワインになります。
両方のブドウがあれば、ロゼやスパークリングワインも造れます。
ブドウの透明マーカーを
そのまま同じ種類・熟成度でセラーに移します。
ブドウもワインも熟成されて1年ごとに価値は上がっていくので
なるべく早いうちに造りたいところ。
受注を受け、出荷する
ここからさらに
「受注アクションゾーン」で注文カードを引いて
「出荷アクションゾーン」で、注文に合ったワインを出荷するのです。
そこまでいって初めて勝利点が入ります。
長い道のりを経て、ようやく勝利点を獲得したときは
格別の達成感があります(*^▽^*)
ワイナリー経営者になってみるなりー
メインボードの大きさに加えて、人数分の個人ボードも使うため
けっこう場所を取ります。
なるべく広い場所で遊びましょう。
ミケ「どうせなら高級ワイン飲みながらやろうぜ」
グレー「あと、つまみもな」
ねずみ「いや。それを誰が買ってくるのさ!?」
ミケ「それはワイじゃないナリー」
ゲーム開始時にまずやるのが、なんと両親カード引き。
つまり「親ガチャ」です。
これで最初のワーカー数や資金、持ち施設等が決まります。
ねずみ「えーと、ニコルとコウジか。あんまりたいしたものくれないな」
ミケ「バラエティー番組にでも出てそうな名前やな」
アクションの選択と取り合い
4人で遊ぶ場合、同じアクションゾーンには2人までしか置けません。
どのアクションも早い者勝ちです。
クロ「じゃあ、ここにしようかなあ」
ねずみ「げっ、今年植樹できなくなった」
クロ「他のことしてなよー」
真っすぐワイン造りに向かう以外に
まず資金を増やしたり、施設を建築したりするのも戦略です。
しかし、他のプレイヤーが先にブドウを収穫しているのを見ると
ちょっとうらやましい。
ミケ「黒ブドウ出来たなり」
ねずみ「まじか!?はっええな」
ミケ「僕のパパがブドウ棚をくれたんでね」
ねずみ「スネ夫かよ!」
季節の訪問者が面白い
秋には「訪問者カード」が引けます。
訪問者は、その効果によって様々な恩恵をもたらしてくれます。
どんな訪問者が来てくれるだろう、という面白すぎる要素が
このゲームをどこまでも奥深いものにしています。
ねずみ「なんかー、変な人しか来ないんですけどー」
ねずみ「おっしゃ。ブドウ収穫だぜ!」
ミケ「そ、そうか。ワシもうワインを出荷してるんやが」
グレー「 2周くらい遅れてるよな」
ねずみ「いや、なんかいろいろ・・・ワイのせいじゃないナリー!」
苦労してブドウやワインが出来たときの喜び。
訪問者がもたらす意外な展開。
凄いワインを造ったら、安いワインの注文ばかりくる理不尽さ。
最後まで白熱する絶妙なゲームバランス。
ワイナリーの四季、最高なりー(*´▽`*)
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