アレンジした遊び方を考えてみる 第14回
「ブラック企業ジャック」
「ブラックジャック」というトランプのゲーム
皆さまはご存知でしょうか。
カジノ系ゲームとしては、ポーカーと並ぶくらいメジャーなゲームなので
もちろん知っていますよね。きっと遊んだこともあるでしょう。
ちなみに手塚治虫先生の漫画は
真ん中に点が入る「ブラック・ジャック」ですからね。
えっ、それは知らなかった! という人けっこういるのでは。
いないか。
ねずみは全巻持ってるのに、気付いてなかったっす\(^o^)/
ということで今回のテーマは
「ブラックジャックをアレンジしたゲームを考える」
ブラックジャックは、ルール自体はとてもシンプルなゲームなので
いろいろなアレンジ方法がありそうです。
ブラックジャックのルール
知らない人もいるかもしれませんので
アレンジの前に、普通のブラックジャックのルールを少しだけ書いておきます。
ブラックジャックは、カードの合計が21に近い人が勝ちというゲームです。
(ただし21を超えたらバースト)
その際、2~10の数字カードは数字通りに数えるのですが
絵札は全て10として数えます。
A(エース)は1または11として数えます。
この写真を例にすると
左は両方絵札なので10+10で20です。
右はAを11とすれば、10+11になるので21ですね。
21を超えるまでは何枚でもカードを引けます。
もう1枚引くときは「ヒット」
止めるときは「スタンド」と言います。
14~16くらいの微妙な数字の時は、ヒットかスタンドか迷うところ。
ざっくりですが、ブラックジャックとはこんなゲームです。
詳しく書くならダブルやスプリット、インシュランス等の説明も必要でしょうが
それはまあググりなさい(^o^)丿
「ブラック」から連想するのはブラック企業かなと
アレンジゲームを考えるとき
いつもはゲーム内容を先に考えてから、それに合ったゲーム名を付けるのですが
今回はゲーム名を先に決めたことでアレンジルールが見えました。
それが『ブラック企業ジャック』です。
まず数字を時間とするアイデアがすぐに閃きました。
となれば最初の1枚は「出社時間」ということにすればいいので
6、7の黒と8の赤の計6枚を最初に配るカードとして使用することにします。
6~7時出社はブラック企業的だけれど、8時出社ならそこまでではない
という、ねずみの勝手なイメージを色で表現しました(*'▽')
出社時間と勤務時間
最初の1枚は上記の6枚からシャッフルして配りますが
1対1で勝負するなら、あらかじめ678をそれぞれが持って
3回勝負にする形でもいいかもしれません。
また、K(キング)4枚は使用しないので山から取り除いておいてください。
これは絵札の割合を考えてのバランス調整です。
残りのカードを山にして、そこから2枚目のカードを配ります。
(ディーラーは裏向きに)
絵札やAの数え方は普通のブラックジャックと同じですので
この例では7とJで合計は17になりました。
合計値は現在時間なので、今の時間は17時です。
退社時間と残業時間
ブラック企業ジャックのルールでは18時が定時です。
その前の時間での退社は、後の時間より低い評価になります。
より評価される退社時間は18時~23時です。
合計値は18に近いほど勝ちですが、17以下は18~23には勝てません。
そこでここではヒットを選び、3を引いて20時になりました。
18時が定時なので残業時間2時間というイメージです。
ディーラーは合計で18。
定時ですね。残業なしで帰れるので、これはディーラーの勝ちです。
また、ディーラーだけは16時前の早退が出来ません。
ディーラーは合計値が16以上になるまで、必ずカードを引く必要があります。
普通のブラックジャックでは
Aと10の2枚セットを「ブラックジャック」と呼びますが
ブラック企業ジャックでは
8と10の2枚セットを「ホワイト企業」と呼びます(*^◯^*)
終電時間と終電のがし
退社時間は遅くても23時までです。
23時退社なら終電にぎりぎり間に合う交通事情だからです。
23を超えたらバースト。終電を逃します。
合計値が18~23になるように上手く仕事をしましょう。
ジョーカーと残業代
配られたカードがジョーカーだった場合
ディーラーかプレイヤーかに関わらず、すぐに中央に置きます。
ジョーカーが出たときだけは残業代が出るのです。
残業代が出るので、この回に限り残業が長いほうが勝ちです。
つまりジョーカーが出た回は合計が23に近いほうが勝ちということです。
ジョーカーが出たのが、いずれかのプレイヤーがスタンドした後だった場合
そのプレイヤーも追加でカードを引くことが出来ます。
「残業代が出るならもう少し仕事していこう」というイメージですね。
みんなでブラック企業ジャック
3人以上で遊ぶならこんな感じでしょうか。
お金を賭けたらだめですよ。チップの増減で遊びましょう。
ねずみ「ヒットorスタンド?」
グレー「ヒット」
ミケ「そこは、ワークorゴーホームとか聞くとこやろ」
ねずみ「な、なるほど」
クロ「働きたくないなあ」
全員の退社時間が確定したら
ディーラーは裏向きのカードをオープンします。
この時点で終電を逃している人(合計値24以上)は負けです。
クロ「えーと・・19だから、残業1時間ですんだ」
ねずみ「ドボンの人、誰もいなかったか」
ミケ「社長。はやくしてください」
帰る間際に大仕事
ディーラーはカードをオープンしたら、16以上になるまでカードを引きます。
そこからはヒットかスタンドを選択できます。
ねずみ「17時! おっしゃ定時で総取りだ」
グレー「定時は18だから、お前だけ早退だぞ」
ねずみ「あっそうか。それだと負けるか」
ミケ「ほれ社長もう1枚だ。なに帰ろうとしてるんだ、お前」
ねずみ「社長にお前って言うな」
ねずみ「くっそ、終電のがしたし」
グレー「帰る間際にでっかい仕事だったな」
ミケ「今夜は会社に泊まりやな」
今回の完成ルール
という感じで今回はこれで完成です。
テーマはあれですが、ゲームとしては完成度の高いものが出来たと思います。
最初のカード(出社時間)の選択肢が少ないと感じたなら
5か9を加えてもいいかもしれません。
《使うもの》トランプ
《プレー人数》2~6人
《勝敗》特定の勝利数、または終了時のチップ枚数による
【基本ルール】
絵札は10 Aは1か11 他は数字通りとして数える。
6、7のスペード・クラブ及び8のダイヤ・ハートの計6枚をシャッフルし、ディーラーを含む全員に1枚ずつ配る。
K4枚を除いた残りのカード山から2枚目のカードを配る(ディーラーのみ裏向き)
以降各プレイヤーはヒットを続けるかスタンドするかを順次選択する。
合計値が24以上になったらバースト。
全員がスタンドしたらディーラーは裏向きのカードをオープンし、合計値が16以上になるまでカードを引く。以降ヒットを続けるかスタンドするかを選択する。
合計値がディーラーよりも18に近いプレイヤーは勝利。
ただし17以下は18~23に勝てない。
合計値同数は引き分け。
ただし8と10(絵札を含む)の2枚での18は「ホワイト企業」の役が付いて、それ以外の18に勝利する。
(チップを賭ける場合、配当は1.5倍になる)
配られたカードがジョーカーだった場合、中央に置き新たなカードを引き直す。
ジョーカーが出た回に限り、合計値がディーラーよりも23に近いプレイヤーは勝利。
ジョーカーが出た時点ですでにスタンドしていたプレイヤーは追加でヒットすることが出来る。
以上です。
どんな仕事でも働くというのは大変なことですが
上手に自分をいたわることを忘れないようにしましょう(^_^;)
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