厳選ボードゲーム紹介 第19回
にわとりのしっぽ
1998年ドイツ年間子供ゲーム大賞受賞作品「にわとりのしっぽ」です。
ゲームの内容はトランプの神経衰弱そのものです。
先に書いておきますが、ねずみは神経衰弱という遊びがあまり好きではありません。
「~が好きじゃない」と書くのも本当は好きじゃないのですが、説明上必要なことなのであえて書きます。
神経衰弱めんどくさいんじゃー! (≧◇≦)
ともかく、あの遊びは覚える作業が機械的で単調で
もし「神経衰弱やろー」って言われたら、逃げるか代案を出します。
「神経衰弱?やだよ。そんならポーカーにしようぜ」
べ、別に記憶力に自信がないのではないですよ。ワクワクしないしめんどくさいだけですからね。
そんな神経衰弱アンチのねずみが、この神経衰弱のようなゲームを
「厳選ボードゲーム紹介」のカテゴリーに迷わず入れてしまうのだから
このゲームがいかに面白いかということです。
ドイツゲーム大賞受賞は伊達ではありませんよ。
この子たちが、にわとりたちです。お尻にしっぽが刺さっていますねえ(*‘ω‘ *)
だからゲームタイトルが「にわとりのしっぽ」
それにしても青と緑は、にわとりの色としてはファンキーというかエキセントリックというか。
にわとりのしっぽの遊び方。どこだー。ここかー。
ゲームの準備はこんな感じです。
中央に裏向きのタイルが12枚ありますが、初プレーの時はここを8枚くらいに減らすのがいいと思います。
枚数の増減で難易度調整できるからです。
プレー人数は2~4人。
どの人数でも、車間距・・にわとり間距離は均等になるようにします。
さて、黄色にわとりの手番ですよ。
こいつが前に進むためには、こいつの前方にある絵と同じ絵を
中央のタイルから見つける必要があります。
この場合、たまごの絵ですね。
うーん、たまごーどこだー。
って、いきなり分かるわけないですね。
このあたりはトランプの神経衰弱と同じで
各プレイヤーが何度かめくっていく中で場所を覚えるしかありません。
イメージで覚えるのが、めちゃ楽しくて、まぎらわしくて
ああ、あったあった。たまご発見。
こんなふうに見つければ1歩前に進めます。
ねずみがこのゲームを好きなのは、トランプの無機質な数字を覚えるのとは違って、イメージで記憶する面白さがあるからです。
そうかあ。ここに産みたてたまごがあるんだなー (*´ω`*)ポヘー
というように。
そして、にわとりをどんどん前進させられるのが楽しいのです。
正解する限り手番がどこまでも続きます。
リズムよく正解し続けるときの疾走感は、ちょっとした快感ですよ。
次は毛虫、その次はたまご、と・・
んっ、たまご!?
さっきと違うデザインのたまごじゃないか!
そうなんです。
「たまご」という言葉で覚えると、えらいことになります。
画面左のほうに注目してください。「たまご」は3種類もあるのです。
やはり言葉ではなくイメージで覚えるしかない。
しかし、絶妙に色合いや雰囲気が似てるタイルがいくつもあって
少しずつ記憶がぐるぐるしてきます(◎_◎;)
↑さて緑にわとりが、青にわとりに追いつきましたよ。
この場合緑にわとりは、青にわとりの前方にあるうさぎの絵を探します。
しっぽの奪い合い。ひゃっはー!
そうすることで青にわとりを追い抜いて、しっぽを奪い取れます。
このようにして全てのしっぽを集めたプレイヤーの勝ちです。
青にわとりはしっぽを失いましたが、脱落するわけではなく、ここから再び前を追い抜かせばいいのです。
この追いかけっこが実に楽しい。これこそ真のチキンレース。
全員をぶち抜いて、しっぽを全部集めるとクジャクみたいになります。
うーん。王者の風格。
子供と大人が互角に戦える(子供の方が強い)
甥っ子(9歳)がこのゲーム好きなんです。そして鬼のように強いんです。
神経衰弱って、本気を出し切って全力で遊ぶ大人はそういないでしょう。
おおまかに覚えて、直前で覚えているのが見えたら取る、くらいの感じですよね。
ねずみも最初はこのゲーム、それくらいの気持ちで臨んだのです。
しかし甥っ子にあまりにも大差で負け続けたので、これはまずいと思ったのです。
ねずみとて、塾の先生や家庭教師の仕事をしていた意地とプライドがあります。
1回めくったカードは必ず全部覚えるつもりで、全力で臨みました。
ねずみ(ひよこの上にゆでたまご・・かたつむりは手の先に羽を持ってる・・)
それこそ試験勉強をしているくらいの本気度です。
そうなればもう、裏にしたまま全部のカードがこんなふうに見えてきます。
本気を出せば9歳児に負けるなんて有り得ないぜー。
しかし、本当にあと1歩というところで集中力の方が途切れるのです。
ここまで本気を出して何とか記憶力では互角に戦えても、集中力の差がありました。
ねずみ「ああっ・・・やっちまった」
それを見て甥っ子は、にたーっと笑います。
甥っ子は、ねずみのように強引に暗記するというのではなく
映像として自然に記憶しているのでしょう。
それはたぶん小さい子特有の、脳の柔らかさです。
24回ミスすることなくめくり続け
ぐるーーーっとにわとりが1周して、しっぽを取っていきました。
そして本当に本気で戦ったからこそ、このゲームの真の面白さを知って
これは良いゲームだなあと思ったのです。
かなり悔しかったですがね (´;ω;`)
直感だけで遊ぶ
枚数を減らせば短時間で遊べるのもいいところ。
ゲームの感じも変わってきます。
例えばこうやって、極端に枚数を減らして遊ぶのも面白そうです。
この枚数なら、記憶力より直感力勝負ですね。
こういう直感勝負なら、ねずみは負けない自信がありますよ。
いや負け惜しみじゃなく (;´∀`)
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