遊戯王カードとの出会い
熱しやすく冷めにくいねずみです。
学童保育、いわゆるアフタースクールといわれる場所で
仕事をしていたことがあるのですが
そこで子供たちとの関わり上、どうしても遊戯王カードという遊びを知る必要があったのです。
遊戯王カードとは、漫画「遊☆戯☆王」をもとにしたカードゲームで
1999年に発売されて以来、販売枚数が250億枚を超えるほどのメガヒットゲームです。
アフタースクールにて
その学童保育では、男の子たちのあいだで遊戯王カードで遊ぶのが流行っていました。
(登場人物は仮名です。いちおう)
りゅう君「ねずみん、遊戯王やろー」
ねずみ「ん?いや、やり方わからないからなあ。紙飛行機でも作ろうよ」
いつもはこんなふうに、はぐらかしていたのですが・・・
りゅう君「えー教えるからやろうよー。カード貸してあげるからー」
ねずみ「しょうがないなあ。分かったよ。じゃあやり方教えてね」
まあ、少し相手してあげれば満足だろうと思ったのです。
かずき君「えっ、ねずみリーダー遊戯王やるの?じゃあ俺もやる」
ねずみ「ん?それじゃ2対1になっちゃうじゃん」
りゅう君「じゃあマッキーも呼ぼう。マッキー!」
マッキー「りゅう君さあ、ちゃんとリーダーってつけなよ」
(ここの学童保育では「先生」ではなく「リーダー」という呼び方をされていました)
りゅう君「はあい。マッキーリーダーも入ってよ」
マッキー「おお、いいともさ。やったろまい。ねずみリーダー、やりましょう」
嬉しそうに、どのカードをリーダーに貸すか相談する2人。
ねずみ「どれでもいいからさー。はやくー」
りゅう君「じゃあマッキーはこれ使って」
かずき君「ねずみんはこれ」
ねずみ「はいよー」
「リーダー」と全然つけない2人。
初めての遊戯王デュエル
この先何年にも渡り、何千回何万回遊んだか分からない遊戯王カード。
このときが、ねずみにとって記念すべき初デュエルでした。
りゅう君「俺のターン。ドロー!」
「モンスター守備表示。ターンエンド。ねずみんの番」
ねずみ「よし。俺のターン、ドロー!モンスターを召喚!そいつに攻撃!」
ふだん男の子たちが遊んでいるのを横目で見てはいたので、掛け声みたいなものだけは何となく分かっていました。
かずき君「えっ、それ出せないよ」
ねずみ「えっ何で?」
りゅう君「5つ星だから生贄がいる」
ねずみ「???」
いろいろ説明を聞いてみると、カードの星の数が5個以上ある場合、味方のモンスターを生贄にする必要があるらしいのです。
マッキー「さらに星7個以上だと2体生贄がいるみたいですわ」
ねずみ「はー。良く分からないけど、なんとなく分かった」
かずき君「ダイレクトアタックで1500ダメージ」
にやにやする2人。
うすうす分かっていたけれど、こっちに貸してくれているカードはあきらかに弱い。
りゅう君「攻撃しないでターンエンド」
そして何か出したいカードを待っているようで、わざと倒さないで舐めプレーをしてくる。
うむー。なんとか一泡ふかしてやりたい・・・
ん!?このカード、いけるか
理不尽すぎるカードに爆笑する
ねずみ「モンスター2体を生贄にして、レッドアイズブラックドラゴンを召喚だぜ!」
あまり知識はなくとも、普段男の子たちがブルーアイズだのレッドアイズだの言っていたので、これは強いのだろう。
ねずみ「そのモンスターに攻撃」
かずき君「やられた」
ねずみ「おっしゃーどうだー、こいつは強いぜ」
マッキー「おおーこれは強いぜ。うひょー」
かなり本気で歓喜する大人2人
かずき君「俺のターン。魔法カード使う。そのレッドアイズをもらってダイレクトアタック」
ねずみ「えっ!?ちょっと待って。何で!?何それ?」
かずき「心変わり」
ねずみ「心変わり!?こんな強そうなモンスターが心変わりするの!?ひでー!それはひでー」
マッキー「心変わりひっでー。やばいお腹痛いwwねずさんフラレチャッタヨーwwwお腹痛いヨーwww」
ねずみ「ひでー。なんてひどいカードだ」
なんか理不尽さが面白すぎて、2人でお腹を抱えて笑いました。
今にして思えばこの時すでに、遊戯王カードの面白さに魅了され始めていたのかもしれません。
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