厳選ボードゲーム紹介 第15回
アクワイア
アメリカゲーム界の鬼才シド・サクソンによる
経済ゲームの大傑作『アクワイア』です。
圧倒的に面白く、そしてあまりにもえげつないマネーゲーム。
以前推理ゲームの「クルード」の紹介記事で
クルードだけで1つの趣味と言えるということを書きましたが
アクワイアも、これだけで趣味と言えるくらいの
オシャレな存在感と奥深さがあります。
「私の趣味は読書と紅茶とアクワイアです」というような。
一見ゲーマー向けなようで、意外とルールが簡単だということは
遊んでみるとすぐに分かります。
人生ゲームやモノポリーと同じくらい普及すれば
「みんなで遊ぶ定番」になったって不思議ではないくらい
誰が遊んでも面白いゲームなのになあ。
ホストの仕事・銀行とカード管理
唯一大変なのがお金やカードの管理ですが
このように収めてしまえば、手際よくできるものです。
ねずみはボードゲームで遊ぶときは常にホストなので、こういう作業は手慣れたもの。
テキパキ動くのは良い脳トレになるので
こういうこと1つとっても、ボードゲームって良いものですよ。
ボードゲームの遊びの友、便利アイテム紹介はこちら↓
アクワイアーえげつないーマネーゲームやー
最初に6000ドルと、ホテルキューブ6個を引いてスタート。
手持ちキューブは麻雀ぽい置き方で。
たとえゲームでもお金を持つのは、うひひと笑うくらい嬉しい。
そして全力で増やしたくなる。人間の本能ですかねー
今のところ、マネーゲームでこれより面白いゲームをねずみは知りません。
手番には番号通りの場所にホテルキューブを置くだけ。
10のFと・・・ここだな。
簡単ですね。
そしてこの場合、すでに置いてあるキューブの隣に繋げるので
良いことがあります。
キューブを繋ぐとビルが建つ
キューブを隣接して置いた人は、どれでも好きなビルを建てられるのです。
この瞬間が序盤の楽しみ。
うわあ、どれにしようかな(*´▽`*)
これはHYDRAグループという会社のビルです。
ビルを建てた人は、そのグループの株券1枚を無料でもらえて、
さらに3枚まで買い足すことが出来ます。
キューブが2つの時の、HYDRAグループの株券は1枚300ドル。
立派なビルほど株券1枚の金額も高いので
ほどほどの高さのビルを選ぶのは序盤の戦略です。
繋がっているキューブ数が増えていけば、株の価格も上がります。
ちなみに、繋がらないところにキューブを置いても何も起こりません。
手持ちに繋げられるキューブがあるかは引き運ですね。
このくらいの運要素があるゲームの方が万人向けになるので
それもグッドポイントです。
買える株が増えていく
ゲームが進めばビルも増える。
向かいにFUSIONグループが台頭してきました。
この感じって、まるでコンビニですな。
ビルが増えると、その分購入できる株券に選択肢が増えます。
この場合、HYDRAグループのでもFUSIONグループのでも
計3枚まで好きな組み合わせで購入できます。
何のために株券を買うのか?それは・・・
株券を持っているとですね、いいことが2つあるのです。
1つはキューブが広がっていくことで株券の価値が上がること。
そしてもう1つ。
今グループ同士を繋げるようにキューブを置きました。
するとなんと!
キューブ数の少なかった弱いグループのビルが
吸収合併されて消滅してしまうのです。
(;゚Д゚)うひゃーーー、これぞ弱肉強食だあ。
最近近所のマイナーなコンビニが
全部大手のコンビニになった切なさを思い出しました。
そして、その瞬間!
つぶされたHYDRAグループの筆頭株主と準筆頭には
その時点のグループの規模に応じた金額が入ってくるのです。
消滅したグループの資産の山分けということですね。
まさにハイエナ。3000ドルゲットだぜ!
潰れたグループの株券処理については、選択肢が3つあります。
①持ち続ける
②売り払う
③2対1の枚数で吸収したグループの株券に交換
つまり消えた会社の株券なんていらないから
2対1で新しいグループの株券に取り換えてもらうのです。
ゲームの基本的な戦略を言うならば
つぶされそうなグループの株を買っておいて、目論見通りつぶして軍資金を得る
という考え方をするわけです。
「えげつないゲーム」と書いたのは、こういうところです( ̄▽ ̄)
群雄割拠
ゲームが進めばどんどんビルが増えていき、群雄割拠の時代に。
すみっこでこっそりと復活するHYDRAグループ。
こんなふうに、消滅したビルをもう1度建てるのも自由なので
株券を持ち続ける選択肢もいちおうはあるのです。
ああっ!こ、これは!?
勢力を拡大してきたPHOENIXグループによって
今度はFUSIONグループが吸収合併されてしまいました。
なんという・・・諸行無常 つД`)
総キューブ数が11を超えれば、吸収合併されない独立グループになるのですが
FUSIONはまだキューブ数が9でした。
ここまで大きくなればPHOENIX株は、1枚1000ドル近くになります。
安いうちにこつこつ買っておいた人は、莫大な利益に。
こういうゲームは
ぐへへ、金じゃ金じゃ( ̄▽ ̄) と言いながら遊ぶのが正しい。
いやそれじゃオシャレな趣味じゃないか・・・
紅茶を飲みながら、優雅にチェスでもたしなむように遊びましょうね。
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