アレンジした遊び方を考えてみる 第8回
「商人大富豪」
出費が増えたり、欲しいものが増えたりするたびに思います。
リアル大富豪になりたいと。
最近暑すぎるから避暑にでも行きたいし。
ついでに秘書を雇いたいし。
ようするに秘書と避暑に行きたいし。
100億円くらいあればなあ・・・
世の中ね顔かお金かなのよ
という回文を思い出しました。
まあそんな話はどうでもいいですな(´・ω・`)
さて、トランプの大富豪と言えば、修学旅行やパーティでの定番ゲームですね。
UNOと大富豪しか遊び方を知らんのかー!
と言いたくなるくらい
みんなそればっかりしたがる、大人気ゲームです。
それだけに、大富豪をアレンジするのは簡単なことではありません。
メジャーなルールからローカルなルールまで幅広く出尽くして
もはやアレンジの余地などないのではと思います。
階段だとか8切りだとかロックだとか革命返しだとか。
オプションルールがどれほどあることか。
なので大富豪をアレンジするなら
細かいルールを追加するようなやり方では、する意味がないです。
根本から大きく何かを変えていかねば。
ということで今回のテーマは
「大富豪をアレンジしてみる」
既存の遊びを変えていくことへのチャレンジ。
歴史に残るであろう、ねずみの挑戦が今日も始まります(´∀`∩
大富豪なんだからマネーを使ってみようぜ
アレンジの第一感は、マネーを使うという方法です。
なにしろゲーム名が「大富豪」なんだからマネーが出てこないとー。
と言っても、もちろん現金のことじゃないですよ。
マネーとは、つまりポーカーチップです。
使うものは飴玉でもビーズでも何でも構いません。
いらないカードを売買する
各プレイヤーは最初に10枚のマネー(ポーカーチップ)を持ちます。
これを使って、毎回ゲーム開始時にカードの売買を行います。
いらないカードを売ってマネーに換えられれば一石二鳥。
気分はまるでメルカリ。
そんなイメージで、ゲーム名は「商人大富豪」です。
例えば、この手札ならば5と6はいらない感じですね。
こういう不要なカードを、必要とする人に売ってしまうのです。
いくらで誰に売るのかは交渉次第。
全て自由です。
この売買要素が入るだけで大富豪が別次元の面白さになります。
勝てば賞金が たんまりもらえる
売買後は、通常の大富豪のルール通りにゲームをします。
そして上がった順に5枚・2枚・1枚の賞金がもらえます。
賞金額はゲームが進む度に、この比率のまま増えていきます。
具体的には
2ゲーム目の賞金額は2倍になって10・4・2枚。
3ゲーム目の賞金額は3倍になって15・6・3枚。
4ゲーム目の賞金額は4倍になって20・8・4枚です。
そのようにして決まったゲーム数をしたのち、最も金持ちになったプレイヤーが勝者です。
商人気分でカードを売買するにゃー
人数が少ない時には、全部のカードを配り切らないことをお勧めします。
不確定要素が入ることで、ゲームにランダム性が増すので。
例えば4人で遊ぶなら10枚ずつくらい配るのがいいかと。
まあ別に全部配っちゃってもいいんですがー
ねずみ「みんな10枚ある? じゃあ売買からスタートするよ」
ミケ「SA・YO・NA・RAから始めよう♪ ってことか」
グレー「なんだ。夏を待ちきれないのか」
ねずみ「んん?」
ゲーム開始時に毎回行われる売買タイム。
最大で5枚まで自由にカードを選んで売りに出せます。
いらないカードを売るもよし。
あるいは強いカードを高値で売るもよし。
ねずみ「うーん。5と9、あと10も売ってしまうか」
売買の交渉は一斉に
売るカードは、全員同時に公開します。
そこからすぐに自由な交渉が始まります。
ねずみ「せーので、はい! うおっ、ミケは5枚もか」
ミケ「手札がバラバラやったからなあ」
クロ「3と7欲しい人いるー?」
自分の手札と見比べて、ペアが作れたり階段が作れたりするなら
どんどん買っていきたいところ。
また、自分が売りに出しているカードは、なるべく売り切ってしまいたいところ。
この売買タイムが最高に楽しいのです。
グレー「ミケさん。その4と5、それぞれ1コインで」
ミケ「おう!ええで。まいど」
ねずみ「クロ、その7買うよ。1コインでいい?」
クロ「いいよー」
いくらで売るか。いくらまで出すか
いらないカードを売りに出しているなら、安くても買ってもらいたいですが
状況によっては安売りしたくないこともあります。
ねずみ「ミケ、その7売って。1コインで」
ミケ「だめだな。お前これで革命するだろ。4コイン出すなら考えるが」
ねずみ「ななな、何言ってるの? 意味分かんないんですけどー」
グレー「その10買ってやるから革命しろよ。な?」
ねずみ「ぐぬぬ、いいさ買うよ。足元見やがってー」
ねずみ「5は?誰も買わない?」
グレー「逆に2コイン出すならもらってやるぞ」
ねずみ「そんな手があったか!」
ミケ「ねずみさあ、最初の賞金額わかってるんか?」
クロ「革命するなら、これとっておこうかなあ」
賞金額が上がってきたら
【コインを出してでもカードを引き取ってもらう】
というのは有力な手段です。
こういうマネーの使い方も非常に面白いところ。
賞金と税金と生活保護とカード交換
ミケ「8で流して、ほいっと。上がりや」
ねずみ「ええっ、まじか!?」
クロ「強いなー」
①賞金ゲット
上がった順に賞金を受け取ります。
賞金額は、先述した通りです。
ねずみ「くっそ、革命するタイミングねーし!」
ミケ「ほな賞金わけよかー。ワシ5枚な」
グレー「2枚」
クロ「1枚かあ」
②納税の義務と生活保護
続いて税金を納めます。
自分の持っている総額の3分の1をストックに戻しましょう。
端数は切り捨てです。
このとき総コインが5枚以下の人は税金を免除され
さらに総コインが2枚以下の人は、生活保護費として3コインもらえます。
ねずみ「ええと3分の1だから・・・税金は2コインか」
ミケ「ワシなんか6枚やで。税金たっけえな、くそが」
クロ「なんか、やなゲームだなあ」
③カード交換
そして次のゲームからは、大富豪の基本ルール通りカード交換を行います。
大貧民は一番良いカードを差し出し、大富豪はいらないカードを返すというアレです。
大富豪⇔大貧民(2枚交換)
富豪⇔貧民(1枚交換)
というのが定番でしょうが、ここで注意することがあります。
通常の大富豪だと、直前のゲームで1位になった人が大富豪ですが
この『商人大富豪』では違います。
その時点で最も金持ちな人が大富豪です。
そして最も貧乏な人が大貧民です。
どうです、分かりやすいでしょう(*´▽`*)
ミケ「ほれほれ、貧乏人。2枚出しな」
ねずみ「くっ・・・大富豪のこのルール。まじ意味不なんだけど」
商人大富豪では「資産」と「カード力」の差が開くことで
より格差社会になりやすいです。
なので・・・
大富豪⇔大貧民(1枚交換のみ)
くらいに留めておくのをお勧めします。
まあリアルな格差社会を体感したいなら別ですが。
あるいは売買タイムで、なるべく大富豪からカードを買わないようにするとか。
庶民側は力を合わせることも大事ですね。
今回の完成ルール
ポーカーチップを使うにしても他のもので代用するにしても
写真のように価値の差を利用すると、まとまりがでます。
つまり大きい飴は5コイン扱いにするとかですね。
《使うもの》トランプ1組 ポーカーチップ等
《推奨プレー人数》3~5人
《勝敗》ゲーム終了時に最もマネーを持っているプレイヤーが勝者
【基本ルール】
最初の所持金は10コイン。
売買タイムについて
カードを配り、ゲーム開始時に売買を行う。
売りに出すカードは最大で5枚まで(出さなくても良い)
価格および売る相手は自由に決められる。
各ゲーム後から次ゲームまでの手順について
①ゲームの順位に応じて賞金を受け取る(金額は本文参照)
②6コイン以上の所持金があるプレイヤーは、総額の3分の1の税金を納める(端数切捨て)
また、所持金が2コイン以下のものは生活保護費として3コインを受け取る。
③次ゲームでカードを配ったのち、カード交換を行う。
(カード交換を含めゲームルール自体は、それぞれの基本ルールによります)
今回のは力作だし、リアルで歴史に残るかも!?
だからってリアル大富豪になれるわけでもないのですがね(^-^;
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