これで本当に初心者向けの山なの!?
先月7月20日に、山梨県にある大菩薩嶺(だいぼさつれい)で
人生初の「本格的な登山」というやつをしてきました。
登山に全く興味がないことは
道具をそろえたときに記事にした通りです。
なんでわざわざ山に登らねばならないのかー
早起きの苦手なねずみにとって、5時起きはしんどい。
準備は前日のうちに入念にしてあるので、忘れ物の心配はなかったはずなのですが
電車の中で気付きました。
凍らせておいた飲み物を持ってきてねーじゃん!
登山前から波乱のスタート
なんてこと・・・なんてことだ(´Д`)
冷たい飲み物を、ひそかに楽しみにしていたのに。
集合したら速やかに移動するという話だったから、途中調達も出来ないかも。
もしかして自販機の飲み物で我慢するしかない?
うはー、絶対ぬるくなるじゃん。
思い付いた方法は1つ。
集合場所の高尾駅に着く前に、東神奈川駅で乗り換え時間を利用すること。
つまり東神奈川駅で一度外に出て
15分以内にコンビニを発見して戻ってくればいいのです。
背中には重い荷物。
体力を少しも無駄に出来ないのに、こんなところで走るはめになるとは。
駅周辺を走り回って、何とか見つけたものの
いきなり疲れたし電車は座れないし。
大変なスタートになってしまった(・_・;)
飲み物が1本で足りると思うな
高尾駅で五位鷺さん、ぷらずまさん、船長さんの3人と無事に合流。
このメンバーでは以前
お絵描きゲームのテレストレーションをしています。
普段は、ねずみ以外の3人であちこちの山に行っているようです。
飲み物を途中調達した話は、みっともないので隠したのですが
会話が自然に飲み物の話題に。
凍らせた飲み物を1本(苦労して)持ってきた、と伝えたら
「1本では全然足りない」と、ぷらずまさんに言われました。
またまた大げさな ヾ(^▽^)
1本あれば十分でしょうが。
しかし五位鷺さんも加わって「足りない足りない」の大合唱になったので
仕方なく自販機でレモンティーを追加購入。
本当にそんなに必要かなあ・・・
高尾駅から、さらにJR中央本線で移動。
飲み物が必要な話を延々と聞かされながら、甲斐大和駅に到着しました。
時間は午前9時。かすかに雨がパラついていました。
甲斐大和駅からバスで、標高1500メートル付近の
「上日川峠」というところまで登ってきました。
ここで準備をして、標高2057メートルの山頂を目指すわけです。
なあんだ。たった500メートル登るだけか。
ちょろいもんだな。
登山に備えて、装備を整え始める大勢のヤマノボラーたち。
雨装備が役に立つ時が来た
おっ、桃を売ってる。
食いたいなあ・・・なんて見ていると
いつの間にやら準備しているのは我々だけに。
慣れている人たちの準備の速いこと速いこと。
思いのほか雨が降ってきたので
バックパックの下に内蔵されているフードが役に立つことに。
なんかちょっと嬉しい。
せっかく付いている機能だから使いたかったのです (*^◯^*)
レインコートを着るほどではないと、ぷらずまさんが言うので
これで装備完了。
バックパックの横には、東神奈川駅で買った「凍った飲み物」が。
登山中に飲むときは、わざわざ荷を下ろしたりせず
同行者の誰かに取ってもらいます。
助け合いながら登っていく。そういうことですね。
いざ! 山登り
そいじゃ行ってみますかねー
ようするに、ちょっと大げさなハイキングだよなあ。
「ハイキング」でググると、軽装で歩くというようなことが書いてあったので
やっぱり少し違うのかもしれませんが。
ねずみ「そういえば、コインロッカーとかないの?」
五位鷺「そんなものはない!」
軽快に進んでいく山登りの先輩たち。
後ろから見るバックパックのカラーが赤・青・黄色だったので
「戦隊ものかよ!」と頭の中でツッコミを入れていました。
そういえば自分のバックパックのフードは何色だったっけ?
えーと。あっ、ねずみ色だった。
五位鷺さん。まさか、そういう理由でこれをくれたわけじゃないよな・・・
そんなことを思いつつ、かなり歩いたところで前方に何か建物が。
そろそろ山頂かな。
なるほど。さすがにキツかったなあ。
しかし、ここはただの売店でした。
ここまでかなり登ってきましたが、さすがに山頂はまだ先か。
高尾で買ったレモンティーを飲んで、やっと一息。
さあ山頂までもう少しだ。
えーと現在地は・・・
んん? まだここ?
なんと、まだ登山は始まってすらいなかったのです。
これから左側の唐松尾根を通って、1時間以上かけて登るのです。
ここからか。ここからが本番なのか!
どこを見てもひたすら木。そして道がハードモードに
木を見ながら船長さんが
唐松がどうとか白樺がどうとか、いろいろなことを言うのです。
全部同じ木にしか見えないねずみには
おそ松くんとカバの話にしか聞こえません。
こういう場所で時々止まっては、水分補給をします。
疲れた体に、凍らせた飲み物が美味すぎました。
無理して買ってきて良かったあ。
そして、確かに1本じゃ全く足りなかった。なるほど。
キツい。これはキツい。道がおかしい。というか道がない。
こんなところも登るのか。
これが本当に初心者用の山なのか。
こんなのハイキングじゃない!これじゃまるで登山じゃないか。
後半はこんな場所が何度も何度も出てきました。
しかし、そういう場所が出てくる度に
「トレッキングポール」がいかに便利か思い知らされました。
絶対いらないと思っていたけれど。
こいつがあると、どこにでも手すりがあるようなものなのです。
雲海すげー!富士山すげー!そして山頂へ
すっごい歩いた。まだ歩くのか。
まるで修行してる気分だ。
なぜにわざわざこんな苦労を。
そんなことを心の中でぶつぶつ言っていると
いつしか頂上の少し手前の、ひらけた場所に出ていました。
おおー、雲海だ。うつくしー(*´▽`*)
富士山だー! 富士山が見えるー!! すげーー!
しかし、どうせあれだろ。
「山に登るのはこういう景色が醍醐味」とでも言うんだろ。
そんな分かり切ったことに、ねずみは騙されないぞ。
まあ確かにきれいだけどさ。
それにしても、まだ山頂じゃないのにこんなに美しい景色なら
山頂はどんなにか絶景なんだろう・・・
これはさすがに期待が高まるな。
山頂に到着!!
登り始めて、およそ2時間。
ついに、ついに標高2057メートルの山頂に到着!
えっ・・・
ここが山頂なの?
全然景色見えないじゃん。なんかショボくない?(´・ω・`)
五位鷺「だから言ったじゃん。大菩薩は山頂より、その前の景色のほうがいいって」
ねずみ「そうだっけ?そういえば言ってたような・・・」
もぐもぐタイム
結局、景色のいい場所まで戻ってから食事をすることに。
これならスマホで画像検索するだけで、山頂は行かなくていいよなあ・・・
ともかく念願の食事です。
「山頂で食うカップラーメンが美味い」
という言葉に釣られて来たようなところもあったので。
強風の中、てきぱきとテーブルをセットして
お湯を沸かし始めるぷらずまさん。
話には聞いていたけどマジでお湯を沸かすんだなあ・・・
興味津々に見ていると、謎の食べ物を渡されました。
ねずみ「なるほど。そのお湯の中にこれを入れるのか!」
ぷらずま「いや、逆だから」
ねずみ「ああそうか、こっちに入れるのか。なるほど」
蓋を閉じると、3分でリゾットが出来てしまいます。
世の中、便利な物がありますね。
汗をかいて塩分が不足していたからか、これは非常に美味いと感じました。
4人でお湯を分けたので、お湯の量が(ねずみだけ)ギリギリでしたが。
山頂カップヌードルと山頂コーヒー
待望の山頂カップラーメン(山頂ではないですが)
腹も減ってる。景色もいい。
さあ、普段食うのとどれだけ違うものなのか。
ねずみ「ぬるい」
ぷらずま「もう少し沸かしたほうがよかったか」
まあ、ぬるくてもカップヌードルは美味いさ・・・
強風でかなり冷えてきたのですが、レインコートが役に立ちました。
持ってきたもの全部役に立ってるなあ。
さらに食後のコーヒーを。
これは富士山と一緒に写真を撮らねば!!
おおー、いいねいいね!
いや何かが違うな。
お湯を入れてなかった。
どうもいちいち決まらないな。
景色を楽しむ帰り道
帰りは当然下り道が続く。
登りよりも歩くのが難しいですが、トレッキングポールが心強い。
登りと下りで持ち方も変わります。
帰りは次第に晴れてきたので、さらに良い景色を見ることが出来ました。
行きと帰りでは違うルートを通っているので
見える景色も違って退屈しません。
ただ疲れ切っているので
他の登山者とすれ違う度に言う「こんにちは」の挨拶さえ
呂律が回らないくらいでした。
大菩薩峠からゴールまで
ここが最後の難関でした。
ちょっとだけ駆け降りたい誘惑にかられました。
まあ、ゆっくり慎重に降りましたが。
標高1897メートル地点の「大菩薩峠」
最初は、山頂ってこんな感じの場所だと想像していましたよ。
もう、こっちが山頂ってことで良くない?
これが通ったルートです。
左から登って右から降りてきました。
しかし、スタート地点まで戻らないとバスに乗れないので
まだまだ道は続きます。
せめて景色を楽しもうとしていたのですが
バスの時刻が迫っていたので、かなり急ぎ足です。
無事生還
今まで生きてきた中で、一番歩いたんじゃなかろうか。
登り始めてから5時間が経っていました。
疲れた。むちゃくちゃ疲れた。
この登山を経験して、ねずみは2つのことを学びました。
山頂は画像検索すればいい。
カップラーメンのお湯は熱いほうがいい。
それにしても、ひたすら疲れたけれど
帰ってみると、もう1回行ってもいいかなあと
思ってしまうのはなぜなんだろう。
いやいや騙されないぞ。
行くとしても、あと1回だな。
出来ればケーブルカーがあるようなところ(´∀`∩
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