アナログで漫画を描くための道具

紙とペンで漫画を描く楽しさ

いまや、漫画やイラストを描くのに、デジタル画材は欠かせない時代になりました。

画像編集加工ソフトやペンタブ・液タブ。

その便利さを知って、日頃アナログに生きてるねずみは衝撃を受けましたよ。

何しろ図画工作のような作業が必要なスクリーントーンが、ワンクリックで貼れてしまうのですから。

 

しかしそれを知った上でも、やはりねずみは漫画用原稿用紙に

つけペンで絵を描くのが好きなのです(*´▽`*)

 

いろいろな道具を試すのが面白い

ということで教室には、アナログで漫画を描くための定番アイテムが揃っています。

いろいろな画材を試すという楽しさですね。

 

それにしても数年前までこれが普通だったはずなのに、いまやガラケーか黒電話のような扱いに。

くっそー科学めー。進歩しやがってー 

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なんつって、さすがにまだ

黒電話ほど古い扱いではないでしょうがね(*^▽^*)

 

2コマ漫画を描いてみる

①ネーム(下描き)

では実際に漫画を描きながら、使っている道具を紹介していきます。

まずはネーム・・・

を描くのは、省略して下描き。2コマだからねえ。

 

意図した通りに正確に線を引けるので、製図用シャーペンを気に入って使っています。

消しゴムはコミケシセット。

三角形の消しゴムが、あちこちの角を使えるので便利です。

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②枠線

次は枠線を引きます。

ロットリングやネオピコもいいですが

コピックのマルチライナーが、にじまず安定した線を引けるので

枠線には使いやすいです。

どのペンも何種類か、違う太さのものを持っています。

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線を引くなら、カラス口なんていう道具もあります。

これこそレトロアイテムですね。

しかしレトロと言っても、1本でいろいろな太さの線が引けるので、実はすごく便利なのでは。

左にあるのは、グニャグニャ曲がる定規。

これも自在に好きな曲線に変えられるので、すっげえ便利です。

(∩´∀`)∩アナログ楽しー♪

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つけペンを使い分ける

③ペン入れ

つけペンと言えば定番はこの3つ。

Gペン、カブラペン、丸ペンです。

一番上の赤いペン軸に刺さってるのがGペン。線に強弱をつけやすいのが特徴です。

真ん中がカブラペン。逆に一定の太さの線が引きやすいです。

一番下が丸ペン。非常に細い線が引けます。

基本的にはGペンやカブラペンを主線に使って、細かい部分に丸ペンを使うのがいいでしょう。

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上にある金のペン先シリーズは、普通のペン先より柔らかい感じです。

 

 

赤いペン軸は、東京スライダというメーカーのSLシリーズのペン軸です。ペン先が深く入って安定するので非常に使いやすいです。

ねずみは、このペン軸にGペンを刺して使っています。 

漫画用インクにつけながらペン入れをしていきますが、デジタルと違って一発勝負なのが緊張するところ。

ホワイトで修正はできるのですが、使わないに越したことはないので。

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ネオピコで線を描いてもいいんですけどね。

ただペンタッチはつかないので、太さを替えながら。

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トレース台という超便利アイテム

ペン入れをするときに、こいつがあると最高に便利!

光る箱、トレース台です。

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何が便利かって、こいつを使えば下描きをノートに描いても

それを光で透かして原稿用紙に直接ペン入れ出来るのです。

これなら描き損じても用紙を替えればいいし、ペン入れの後に消しゴムをかける手間も省けます。

また透かして使う以外にも、細かい作業をするときに見やすくしたり

トーンを貼るときに位置を合わせやすかったりと、大活躍です。

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便利アイテムと言えばもう1つ。

パース定規です。

これを使えば消失点を打たなくても、正確にパースが引けます。

画材って、いろいろあるものですね。

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④ベタ

さて漫画に戻ります。

ペン入れしたところが乾いたら

下描き線を消しゴムで消してから、ベタを入れます。

黒く塗れれば何を使ってもいいのですが、コピックの筆ペンみたいなやつが使いやすくて、細かいところはこれを使うことが多いです。
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⑤スクリーントーン

そしてトーンを貼っていきます。

デジタルでワンクリックで貼れるようになってしまった、この時代。

わざわざこの作業をする人は、次第にいなくなるのでしょうが

だからこそあえて、この工程を楽しむというのもアリなのでは。

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ちなみにスクリーントーンというのは、切って使うシールみたいなものです。

大まかに合わせたら、デザインカッターで線に合わせて切っていきます。

教室の生徒にスクリーントーン貼りを体験させると

みんなすごく楽しそうに集中して作業します。

「漫画って、こうやって作られているんですか!?」って驚きながら。

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デジタルがあまりに便利すぎるので

こうやって作ってる漫画家は、だんだん減っていきそうですが・・・

 

 

切り取ったら、トーンヘラで軽く押さえて定着させます。

ここまでくると、だいぶ漫画らしくなってきましたね。f:id:nezumileader:20190209124451j:plain

 

⑥ホワイト・仕上げ

最後はネオピコで細かい線を入れて

はみ出したところをホワイトで修正したら完成です。

漫画を描くって楽しいにゃー(*´▽`*)

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2コマ漫画「ねこ&うさぎ」 作 ねずみ

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すごくどうでもいい作品が出来ました(*^◯^*) 

 

次回、ねずみが仕事とブログの合間に描いた漫画を載せますよー

そっちはページ数も多いのでベタとトーンだけ画像ソフトを使いました。

あれは便利すぎるから、しょうがないよにゃー

 

 

↓ということで、漫画載せました。読んで頂けたらとても嬉しいです。