雀碁(麻雀+囲碁) 遊びの合成

合成して新しい遊びを創り出す 第4回

「雀碁」

豆腐の味噌汁は美味しい。

ワカメの味噌汁も美味しい。

その2つを混ぜた豆腐とワカメの味噌汁は相性の良さで、さらにさらに美味しい。

合成するからにはそういう相乗効果を生み出したいものです。

 

さて、抽選により今回の合成は

【麻雀】【囲碁】という、麻婆豆腐のような組み合わせになりました。

 

いずれもジャラジャラしているので相性は良い!かもしれません。

おいしくなーれおいしくなーれ(/・ω・)/

 

驚くほど噛み合うじゃん

合成ゲーム名は『雀碁(ジャンゴ)』としました。

まあこれしかないでしょう。もちろん漢字です。

そしてこの組み合わせなら配置はこうする以外あり得ません。

卓のど真ん中に碁盤をゴバーンと置くのです。

麻雀牌を並べるスペースがなくなることを心配しましたが

どうですか、ぴったりじゃあないですか。

 

捨て牌で碁を打つ

すぐに思い浮かんだ方法は捨て牌で囲碁をするというものです。

黒石として牌を裏向きに、白石として表向きに打ちます。

ただし裏向きで打つときは何の牌かを全員に見せてからです。

牌の形が長方形なので碁盤に収まらないことを心配しましたが

どうですか、ぴったりじゃあないですか。

 

 

裏表交互に打つので、対面(トイメン)同士が味方チームになります。

そして勝ったチーム側に点数が入ることにします。

それにしても驚いたのは、四方から打たれることで

縦と横の牌がバランスを取って碁盤にぎりぎりで収まるのです。

これは奇跡!

 

9路盤を使用

13路盤でも牌は収まりましたが、手数を考えて9路盤を使うことにしました。

 

9路盤での一局にかかる手数はおよそ40~50手。

対して麻雀で流局するまでに捨てられる牌は70牌です。

同時に進行する中で、どちらが先に決着してもおかしくありません。

そこで、それぞれの場合についてのルールを考えていきます。

 

 

どちらが先に決着するか

 

麻雀で上がった

まずは、囲碁が終局する前に誰かが麻雀で上がった場合について。

 

これは麻雀のルール通りに点棒をやり取りするだけです。チームも関係ありません。

その後、盤上の牌はそのままの状態で動かさず

残りの牌だけで洗牌(シーパイ)をして麻雀は次局に入ります。

 

 

こんな感じですね。まるで流れるプール\(^o^)/わふー

この牌を4等分して山を作ります。

捨てられなかった牌だけで構成される山なので、凄い手が入りやすくなるかも!

囲碁はそのまま続きを打ちますが、麻雀のほうでは打順が親に戻るため

黒チームと白チームが逆になることが起こりえます。

囲碁が強いチームにとっては、自分たちの力がそのまま跳ね返ってくることに。

 

 

囲碁が終局した

麻雀で誰も上がれないうちに囲碁が終局した場合。

 

まずは勝ったチームの両者に、負けたチーム側から8000点ずつ支払われます。

さらに地の差1目につき1000点が加算されます。

 

 

この盤面なら黒20目・白17目ですが、コミが6目半あるので白の3目半勝ち。

よって3500点が足されます。

その後は、これらの牌だけを洗牌して王牌の前に差し込み

追加のツモ山とします。

 

ポン・チー・カン・カコイ

普通の麻雀のルール通り、直前の捨て牌を鳴いて取ることもできます。

これは裏の牌でも表の牌でも同じです。

1手で大きく勝敗が変わる囲碁で、それがいきなり取られるという恐ろしさ。

その急所の牌、ポン!

 

 

また囲んで取った牌はアゲハマになります。これは普通の囲碁のルール通りです、

しかし雀碁ではそうする代わりに、取った牌を自分の手牌に加えてもよいことにします。

どうしても欲しい牌があるなら自力で取ってしまおうという。

なお手牌に加えた際の捨て牌は、盤には置かずにどこかに避けておいてください。

 

今回の完成ルール

もう少し細かい部分のルールを詰めていく必要はあるでしょうが

ひとまずこれで完成ということで。

1人で卓をぐるぐる回りながら4人分打つのは大変でしたが

麻雀から見ても囲碁から見ても、逆転要素が増した面白いゲームになったのではないかと。

《使うもの》麻雀 囲碁9路盤

《プレー人数》4人

《勝敗》半荘終了時の点棒によって順位をつける

 

【基本ルール】

裏向きの牌を黒石・表向きの牌を白石と見立てて、麻雀の捨て牌で囲碁の対局を行う。

裏向きで打つ際は、牌を全員に見せて確認させてから。

囲碁の終局前に麻雀で上がった場合、盤上の牌は動かさず残りの牌で新たなツモ山を作る。

囲碁が終局したら盤上の牌だけで作ったツモ山を王牌の前に差し込む。

鳴きによるチームの入れ替わりは行わない。

囲んで取った牌はアゲハマとするか手牌に加えるかを選択できる。手牌に加えた場合の捨て牌は盤に打たず、脇に避けて置く。

 

【囲碁による得点】

勝利チームの両者は敗北チームからそれぞれ8000点獲得。

さらに1目差につき1000点が加算される。

 

以上です。

囲碁と麻雀の両方が好きな人にとっては

まさに豆腐とワカメの味噌汁のような美味しいゲームでしょう。

ただそういう人を4人集めるのが一番大変かも。

 

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