アレンジした遊び方を考えてみる 第19回
「神経溌剌」
この「アレンジ遊びシリーズ」では
トランプのメジャーなゲームを何度か題材にしてきました。
【七並べ・ババ抜き・大富豪・ポーカー・スピード・ブラックジャック】
誰でも知っていそうなゲームは、もう他にないよなあと思っていたのですが
神経衰弱を忘れていましたよ\(^o^)/
こんな超メジャーな遊びを忘れるとは・・・神経が衰弱していたのだろうか。
あるいは無意識にこのゲームを避けていたのかもしれませぬ。
面倒くさいことが苦手なねずみにとって
単調な記憶作業を繰り返す神経衰弱は、まさに面倒くさい遊びそのものですからね。
べ、別に記憶力に自信がないわけじゃあないぜ!
ということで、今回のテーマは神経衰弱のアレンジです。
神経を衰弱させたくない
神経衰弱のルールを使った記憶系のゲームで
「にわとりのしっぽ」というボードゲームを以前紹介しました。
このゲームはトランプのような数字カードではなくイラストタイルを使いますが
その1点だけでも遊ぶときのモチベーションが全く違います。
神経衰弱が好きな友達もいるので、あまり悪くは書きにくいのですが
無機質な数字カードはどうも覚えにくい・・・
普通の神経衰弱をやると、直前にめくったカード以外が全く取れなかったり
同じ間違いを何回もしたりして、ちょっと凹むのです(´・ω・`)
グレー「お前、そこ何回もめくってるよな」
ミケ「脳ミソが鬼滅だな」
ねずみ「いや、めくったら違うって分かるんだよ!」
クロ「それは当たり前では」
衰弱⇔溌剌(はつらつ)
そんなふうに記憶、記憶で神経が衰弱するようなルールからアレンジして
逆に元気になるようなゲームにしたいと思いました。
そこで「衰弱」の対義語を調べたところ「溌剌」だったので
今回のアレンジゲーム名を☆『神経溌剌』☆としました。
まずはカードを参加者で均等に分けます。
2人なら赤と黒に分ければいいですが、3人以上の場合は先にカードを数字別にして
同じ数字を2枚セットにしながら分けていきます。
2枚セットで均等に分ける
これは分け方の例です。
参加者が何人いたとしても、このように「数字2枚セット」の形で配ります。
ただし同じ数字4枚が同じ人に配られないように注意してください。
配る枚数が参加者で均等にならないときは
カード数を減らしたり、ジョーカー2枚を足したりして調整してください。
自分に配られたカードは全部裏にしてシャッフルします。
その後、そこから無作為に1枚だけ取り出します。
いずれのカードも表を見てはいけません。
☆神経を溌剌とさせよう☆
続いてカードを裏向きのまま、自分の前に自由に並べます。
このとき他のプレイヤーとカードが混ざらないように距離を取ってください。
(写真は2人プレーの例)
また、先ほど外した1枚のカードは脇に置いておきましょう。
これでゲームの準備は完了です。
脇に外したカードは「ゴールカード」と呼ぶことにします。
何度失敗してもいいじゃない
このゲームのいいところは何回失敗しても恥ずかしくないところです。
基本ルールは神経衰弱と同じなので、2枚めくって同じ数字なら取るだけですが
もし失敗しても関係ありません。裏に戻して続けるだけです。
というのも、自分の並べたカードを取るのは自分だけですからね。
スポーツのように溌剌と、2枚めくっては裏に戻して2枚めくっては裏に戻して
同じ数字だったら取って手元に置いていくと。
3枚以上めくったり、カードを裏に戻さなかったりというようなズルはだめですよ。
自分自身が審判だからこそルールは守りましょう。
外した1枚のカードを特定する
これを続ければ、必然1枚のカードだけが残ります。
もちろんこれは脇に外しておいたカード(ゴールカード)と同じ数字のはずです。
最後の1枚の数字が特定出来たら
ゴールカードを確認する前に、その数字を宣言します。
「分かった。10だ!」という感じで。
こうして最も早く「正しい宣言」を達成した人の勝ちです。
全部のカードを取り除く前に数字を宣言することも出来ますが
ゴールカードと数字が一致していなければ失格です。
記憶するもよし、スピードに頼るもよし
記憶が得意な人は瞬間的な記憶で効率よくカードを減らせるし
スピード自慢な人は総当たりでめくって減らせばいいし
それぞれの得意な能力で勝負できますね。
ねずみ「オラオラオラァ!うおー全然減らねえ!」
ミケ「お前まったく覚える気ないよな」
今回の完成ルール
という感じで今回はこれで完成。けっこう自信作です。
毎回そう言っているような気もしますが・・・
生徒とテストプレーしてみましたが
「瞬間的な記憶+アクション」という感覚が新鮮でした。
《使うもの》トランプ
《プレー人数》2~4人
《勝敗》ゴールカードの数字を正しく宣言した順で順位をつける
【基本ルール】
最後の1枚になるまでは必ず2枚ずつカードを表にする。
(1枚だけめくって裏に戻すことは出来ない)
表にした2枚のカードが同じ数字だった場合取り除くことが出来る。
取り除かなかったカードは必ず全て裏に戻す。
1度に3枚以上のカードを表にすることは出来ない。
プレー時の両手の使用可。
数字の宣言はプレー中、どのタイミングでも行える。
宣言は1度のみで、ゴールカードの数字と一致しなかった場合失格となる。
以上です。
神経衰弱アンチのねずみでさえ面白いと思ったので
面白さは保証します☆
誰かに「神経衰弱しようぜ」と言われたら
「それなら神経溌剌にしようぜ」と言って試してみてくださいませヾ(^▽^)
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