スクラッチ囲碁(アレンジ囲碁) 新しい遊び方

アレンジした遊び方を考えてみる 第18回

「スクラッチ囲碁」

どうも皆様こんにちは。

囲碁と、ごま塩ふりかけご飯が大好きなねずみです(^o^)

 

さて今回のテーマは囲碁のアレンジなわけですが

囲碁に興味がない人にとっては、最初から読む気がしないだろうというのは

想像に難くないところです。

「囲碁なんて、ごま塩にしか見えない」と。

 

しかし待ってください!

 

今回のアレンジでは、囲碁のルールを全く知らなくても遊べるように

すごく分かりやすいルールにしました。

「囲碁って難しそう」という先入観を捨てて、ぜひぜひ読んでみてくださいませ。

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実際のところ囲碁が難しいゲームだというのは否定できません。

そうかもしれないなあと、ねずみも思うので。

 

それでもなんとか囲碁の魅力や面白さを知ってもらおうと

ルールを分かりやすく解説した記事を以前書きました。

本来の囲碁のルールを知ってみたい人は、こちらも読んでみてください。

nezumileader.hatenablog.com

 

先に碁石を全部置いてから減らしていく

ともかく今回のアレンジゲームについては囲碁の知識は必要ありません。

まずは、どういうアレンジにしようかと構想した過程を少しだけ見てください。

 

本来囲碁は碁盤に黒石と白石を交互に打っていくゲームですが

このアレンジでは逆に

碁石をざばっと置いてから減らしていくようなゲームにしようと考えました。

いかがですか。ごま塩にしか見えないでしょう(*^◯^*) 

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スクラッチして石を取る 

ある程度平面になるように石を広げたら

先手は黒石を1つ選んで、そこに指を乗せて3目分だけスクラッチします。

そして盤の外に落とした相手の白石をアゲハマとして獲得します。

これを交互に繰り返すわけです。

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「スクラッチ」には「ひっかく」という意味があります。

宝くじのスクラッチのイメージですね。

そこで今回のアレンジゲーム名を『スクラッチ囲碁』としました。

 

 

そういう手番を10回ずつくらい繰り返せば

自分の色で囲まれた地がなんとなく出来るのではと思ったのですが・・・

これはあかんな。全く収拾がつかない(´・ω・`)

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9路盤でスクラッチ囲碁

さすがに盤の目を無視して置くのはアバウトすぎたので

ちゃんと並べることにしました。

ステージも一番小さい9路盤を使って、よりシンプルにします。

 

碁石をざばっと乗せて無作為に広げるのは同じですが、目の上に並べます。

黒石・白石は40個ずつ。天元だけ空けます。

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直線で3目押す

そしていずれかの自分の石を始点にして直線に1~3目押します。

直線であれば上下左右どの方向にでも押せます。

このとき盤外に出た相手の石はアゲハマとして獲得できます。(自分の石なら相手が獲得)

写真の例では白石3個ゲットですね。

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3目以内であれば石が何個あろうと押すことが出来ます。

例えば一番左の石を始点に右に押すなら、9個まとめて動いていきます。

バランスアクションゲームではないので

押す場所と方向を宣言したら、両手を使ってきれいにずらしてください。

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3目分動かした後はこうなりました。

動かす前の写真と見比べて、動きを確認してみてください。

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勝敗は獲得した石数のみで決まりますが、先手には2個半のコミがあります。

「コミ」とは先手有利にしないためのバランス調整です。

2個半のコミがあるということは

先手の黒が獲得した白石から最終的に2.5個減らして計算するということです。 

 

3回ずつ繰り返す

この石を押す「スクラッチ」を、それぞれが3回ずつ行います。

獲得した石のうち3個を手番数表示として使うと分かりやすいです。

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囲んだ石を獲得する

囲碁を少しでも知っている人なら

「このゲーム、囲碁要素なくね?」と思うことでしょうが

ここから囲碁っぽさが出てくるので安心してください。

 

それぞれが3手ずつスクラッチした後も、さらに3回の手番がありますが

そこからはスクラッチする代わりに、自分の石で囲まれた相手の石を取ることも選べます。

この写真の例では、黒の人は下の方にある白石4つを取ることを選びました。

白の人は右上の黒石3つを取ることを選びました。

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押し出しで取るより得な時はこの方法を選ぶべきでしょう。

最初のうちからこれを想定するようになると、非常に奥が深いゲームになってきます。

 

合わせ技「スクラッチ囲い取り」 

あるいは石をスクラッチして囲んで取ることも出来ます。

囲碁好きな人にとっては「石を動かせる囲碁」という斬新なイメージでしょう。

ただしその場合、スクラッチによって盤の外に出た石は

どちらのアゲハマにもならず除外します。 

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この場合のスクラッチも1~3目です。


石の囲い方

石の囲い方の例です。黒石はいずれも取れています。

このあたりは囲碁の基本ルールですが

斜めの空間は空いていても取れるというのが、なんとなく分かるのでは。

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今回の完成ルール

といったところで今回はこれで完成。

囲碁要素のあるパズルチックなゲームという感じですね。

6手ずつでゲームが終わるシンプルさですが

初期配置が無限なので、必勝法のない奥が深いゲームになっているはずです。

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《使うもの》囲碁9路盤・碁石(黒白各40個)

《プレー人数》2人

《勝敗》獲得した石の数が多いほうの勝ち(コミ2個半)

 

【基本ルール】

黒白各40個の石を天元を除く全ての目に無作為に置く。

黒・白それぞれ6手番を行う。(黒が先手)

いずれの場合もスクラッチは直線で1~3目とする。

 

最初の3手までは、スクラッチによる押し出しでのみ石を獲得できる。

(始点になる石は毎回自由に自分の色の石から選べる)

 

4手目以降の残り3手は、以下の3つの方法から選ぶことができる。

〇スクラッチによる押し出しでの獲得

〇すでに囲まれている石の獲得

〇スクラッチによって囲んだ石の獲得(盤外へ出た石は除外)

 

以上です。

 

囲碁好きのねずみだからこそ生み出せた

歴史に残る凄いゲームだと自負していますが、どうでしょうかねえ。

テレビ局はいつでも取材に来なさい(^o^)丿

 

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