アレンジした遊び方を考えてみる 第16回
「寝返り将棋」
藤井聡太7段のタイトル挑戦が話題になっている将棋界。
あの強さは本当に宇宙人なんじゃないかと、ねずみは疑っています。
そう思われるくらいのニュータイプな強さですよね。
実際のところ天才肌の人の中には
本人にも自覚がないような宇宙人が、たくさんいてもおかしくないと思います。
宇宙なんて何もかもが謎だらけですからね。
宇宙ブログRioでじゃねーどさんデザイン「古代インドの宇宙観(ホンワカ版)」
宇宙ってこんな感じなん?(*´▽`*)
そういえば将棋の起源は古代インドのチャトランガだと言われているし
何かシンクロニシティを感じるような。
力量差とハンデ
さて将棋では、強さに差がある相手と指すとき「駒落ち」という方法が使われます。
これは強い人が最初からいくつかの駒を減らすことでハンデをつけるというものです。
ねずみは将棋が全く強くないので、将棋の強い友達と指すと
「何枚駒を落とそうか?」と聞かれることになるのですが
「ハンデなんぞいらんわ!」と返すようにしています。
というのも、こんなふうに最初から相手の駒が少ないとテンションが下がるのです。
相手の駒を取って自分が使う楽しみが半減するというか・・・
まあ、生意気で面倒くさい性格ですね。
囲碁の場合だと「置き石」といって、いくつかの石を星に置いてハンデにしますが
ねずみはこれもあまり好きではありません。
自分が石を置く側なら、星じゃない場所から打ち始めたいし
置かせる側なら、ハンデを覆さないといけないのが窮屈だったり。
強い相手と平手で戦えるルールにしたい
ということでハンデなんていらんで、と言いたいのですが
もしその友達と駒落ちなしの平手で指すとしたら、100回やっても確実に全部負けます。
しかし囲碁ならばねずみのほうが強いです。
置き石なしの互先で打つなら100回全部絶対に勝ちます。
将棋や囲碁の段級位差というのはそういうものです。
ちなみに、ねずみ考案の「囲碁VS将棋ルール」で何度か戦ったら勝敗は互角でした。
(友達は将棋3段で、ねずみは囲碁3段です)
これはルールが機能している証明にもなるので非常に嬉しかったです。
話を戻しますが、ねずみとしては将棋の平手で指して
その友達に勝つ可能性を生み出したいのです。
互角じゃなくても、100回のうち1回勝てるだけでいいので。
方法は1つ。
将棋のルールをアレンジして「運」の要素を作り出すのです。
将棋や囲碁は盤上における運の要素が全くないので、実力差がそのまま出ますが
運の要素があれば「運良く」勝てる可能性が生まれます。
これは孔明の罠だ
そこで今回のテーマは「将棋のアレンジ」です。
はさみ将棋や、まわり将棋のアレンジはすでに記事にしましたが
今回は本将棋ですからね。
アレンジシリーズの中では非常に大きなタイトルです。
アレンジイメージは、孔明の罠です。
勝ち目のない相手でも計略がハマれば勝つチャンスがあります。
思い浮かんだ計略は「埋伏の毒」
これは自軍の武将を相手の軍に取り込ませ、機を見て寝返らせるというものです。
アレンジゲーム名は『寝返り将棋』としました。
新長田は横山光輝三国志と鉄人28号の街だった - 遊びの教室とまとくんブログ
味方の駒が突然寝返る恐ろしさ
これは対局開始から30手の局面。
つまり、それぞれが15手ずつ指したところです。
自陣を囲いながら攻めるチャンスをうかがい始めるくらいの手数ですね。
計略「埋伏の毒」は、この15手という手数が発動条件となります。
ここで、あらかじめ埋伏させておいた味方の武将を寝返らせます。
寝返りして即行動可能というルールにするので、金の寝返りでいきなり勝ちです。
孔明の罠が恐ろしいのは
ハマったら、なすすべもなく自陣が崩壊するところです。
王将「バカな!寝返っただと!?」
寝返りを1手として数えるほうが、ゲームバランスとしては優れているでしょうが
このくらいはっちゃけたルールにしたほうが面白いかと。
今回は「強い人に勝ちたい」というコンセプトが含まれていますからね。
埋伏させる駒を選ぶ
埋伏させる駒は、お互い開始前にメモして裏向きにしておきます。
自由に選べるなら普通は飛車角を選ぶでしょうから
駒の価値によって埋伏できる駒数を変えることにします。(以下の4つから選択)
①飛車・角いずれか1枚
②金1枚+歩1枚
③銀1枚+桂香歩いずれか1枚
④桂香歩から自由に3枚
メモの書き方は自由ですが認識を共有してください。
自分から見て右なのか相手から見て右なのか等。
寝返りは15手以降なら手番開始時にいつでも発動できます。
そして駒別に寝返らせるのではなく、メモした全ての駒を同時に寝返らせてください。
歩3枚同時寝返りはけっこう強力かも。
(寝返りによる「二歩」は反則としません)
桂馬・香車の特殊ルール
問題は桂馬と香車です。
こいつらは、初期位置で寝返ったら身動きが取れませんからね。
王将「お前ら何しとん?」
桂馬・香車「・・・」
そこで桂馬・香車が寝返り時に初期位置にいた場合のみ
寝返り後の初手は向きを変えないことにします。
ここでは桂馬が寝返って背後から銀を取りました。
桂馬の向きはこの後に変えてください。(成ることもできます)
疑心暗鬼になる王将
桂馬・香車がもし初期位置から1歩でも前に進んでいたなら
他の駒と同様、その場で向きを変えてください。
穴熊に囲おうとしたら香車の寝返りで負けたりして。
穴熊使い相手なら効果的かも?
誰が寝返るか分からない以上、将棋の強い人でも手に迷いが出るはずです。
もはや誰も信じられない王様の図。
このルールならではの「疑心暗鬼囲い」と名付けよう(*'▽')☆
今回の完成ルール
といったところで今回はこれで完成です。
埋伏させる駒を書いたメモは、お互いが見える場所に伏せておきましょう。
孔明と周瑜みたいに、手の平に書いて見せあってもいいですが。
( ^o^)⊃飛 飛⊂(´▽`*) 同じ考えでしたな
《使うもの》将棋セット 筆記用具
【基本ルール】
以下の4つから選択し埋伏させる駒をメモして、お互いが見える場所に裏向きで置く。
①飛車・角いずれか1枚
②金1枚+歩1枚
③銀1枚+桂香歩いずれか1枚
④桂香歩から自由に3枚
それぞれが15手ずつ打った以降の手番であれば、手番開始時に「寝返り」を発動できる。
(自分がメモした埋伏駒は全て同時に寝返る)
寝返りの発動は手数に含まない。
寝返った駒は逆向きに変え、以降自分の駒として扱う。
(ただし初期位置の桂馬・香車のみ、最初の行動のみ向きを変えないまま自分の駒として扱う)
歩の寝返りによる二歩は反則にならない。
その他のルールは本将棋のルールに準ずる。
以上です。
先に寝返りが出来る先手は、かなり有利だと思います。
まあ将棋が強い人は、ルールに合わせた柔軟な打ち方をするでしょうから
それでも簡単には勝てないでしょうがね。
いっそ藤井7段に勝てるくらい、もっとぶっ飛んだルールも作ってみようかな。
段級位が下の人だけ、あちこちに落とし穴を作ってもいいとか。
宇宙の力を借りてたまに2手動かせるとか。
って、結局ハンデになってるし(^o^)丿
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