意外とみんな知らない?「まわり将棋」のルールを確認してみる

将棋で双六、金がサイコロ

1年中、休む暇もないこの世の中

せめて正月くらいはのんびりと遊んですごしたいものですね。

もっとも、このブログでは1年中遊んでいますが・・・

 

さて「正月の遊び」というと、皆さんはどんな遊びが思い浮かぶでしょうか。 

凧揚げ 羽根つき 福笑い

カルタ 双六 独楽回し

 

けん玉 お手玉 百人一首なんかも含まれるかもしれません。

令和の日本で、正月にこれらをいくつもやっている人は

もはやレアなのでは。

 

出来ることなら、ねずみが全部やって記事にしたいところ。 

去年の正月は独楽回しの記事を書きました。

 

 

そして今年は双六です。

こういうシンプルな双六も、やっぱりいいよなあ。

よーし負けないぞー(*´▽`*)

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まわり将棋とかいう地味すぎる遊び

まあ今日の記事は

将棋の双六こと『まわり将棋』なんですけどね。

 

うーん。絵面が一気に地味になってしまった(・ω・)

金をサイコロにして将棋盤を周回するという、実に謎な遊びです。

いったい誰が考えたのか・・・

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百人一首の坊主めくりもそうでしたが

まわり将棋も公式ルールというものは存在しません。

しかしその歴史は古く

1830年に書かれた「嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)」という随筆に

まわり将棋についての記載があるのが確認されています。

 

それだけの長い歴史があるから日本各地に普及したのでしょう。

しかしいろいろな人に聞いてみると、まわり将棋を知らない人も意外と多いような。

皆さんはもちろん知っていますよね?

 

金の向きによる数え方をまとめてみる

まわり将棋は将棋駒を使った双六です。

自分の正面右下スミからスタートして、時計回りに外周を進みます。

4枚の金がサイコロ代わり。盤上にポイっと投げます。

 (^o^)丿ポイ⌒㊎㊎

 

では「金サイコロ」の数え方を見ていきましょう。 

基本は表になっている数なので、この場合は3ですね。

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金が立った場合

金がタテやヨコに立つことがあります。

 

縦向きに立ったら10横向きに立ったら5

様々なローカルルールがあるとしても

この数え方については異論のある人はいないでしょう。

もし違うと言うなら、それは君んちだけや ( ̄▽ ̄)

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全部オモテになった場合

ここからは地域によるルールの違いがあるところ。

 

まずは全部の金が表になった場合。

数値的には4ですが

続けてもう1回振れるというルールがあるようです。

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全部ウラになった場合

次は全部の金が裏になった場合。

これは、20にするというルールがメジャーのようですが

8とするルールもあるようです。

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重なった場合、及び盤から落ちた場合

金が1枚でも重なったら

出た目の数だけ戻るというのが一般的です。

 

また、1枚でも盤から落ちた場合は進めません。

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絶対そうはならんやろ

逆さに立った場合

そして、ほとんどあり得ないのですが

金が逆さに立った場合です。

 

これは20とか30とか100とか

様々なローカルルールがあります。

仮に100なら、全部逆さになると400ですが

そんなん数えてられないでしょうが!

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まあ計算するなら

1周32マスなので、盤を12周半すればいいのですが。

 

 

とりあえず、普通に振って逆さに立ったのを

ねずみは見たことがありません。

 

ミケ「おっ、400や」

グレー「いや、振ってない振ってない」

ねずみ「いるよなー。こういうやつ」

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まわり将棋はリレー

まわり将棋は、最初に歩を動かしていきますが

盤を1周してスタート地点に戻ったら次の駒にリレーします。

歩→香→桂→銀→角→飛→王

うーん。改めて考えると、なんて面倒くさい遊びなんだろう。

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しかも同じ駒で裏まで使って、さらにもう1周させるルールも。

(゚Д゚)ノ まわり将棋大好きかよ!

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いろいろなローカルルール

カドにぴったり

ここからは、よくあるローカルルールをまとめていきます。

 

まずは、どこかのカドにぴったり止まれば

次の駒に替えられるというルールです。

全部の駒を周回させてたら時間がかかってしょうがないから

これは採用すべきでは。

あるいは次のカドまで飛べるというルールも。

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格上駒の追い越し

格上の駒に追い越された駒は

内側にどけられて、1回休みになるというルールです。

これって、さらに差が開くだけだから

逆のほうがいいのでは・・・

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おんぶ

相手の駒にぴったり乗ったら

次に相手が進むときに、一緒に連れて行ってもらえるルールです。

へいタクシー!

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同じ列で向かい合ったら、ゲームを一時中断して

盤を横切っての往復レースを行います。

そのレースに勝ったほうが、次の駒に昇格します。

なんか負けそうになった小学生が、その場で考えたようなルールだな。

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ぴったり止まるまでエンドレス周回

最後はアンカーの王将が、スタート場所に帰ってくれば上がりです。

しかし、ぴったり止まらないとダメだという厳しいルールも。

普通の双六でもよくあるやつですね。 

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とは言え、まわり将棋でそれを採用するとしたらかなり面倒くさい。

王将になってから何周もすることになるのでは。

 

ねずみ「むぐーー。どうしても上がれねえ」

クロ「こういうときだけ無駄に大きな目を出すなあ」

ミケ「上がるまで、ねずみだけ残業な」

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といったところで、まわり将棋のルールをまとめてみました。

のんびりした遊びですが、これが遊べるくらいには

気持ちのゆとりを持っていたいものです。

 

そして年の初めには、まわり将棋をたしなみながら

まわる季節に思いを巡らせるのもいいかもしれませんね。

と、なんとなく上手いことを書いておこう。

 

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