厳選ボードゲーム紹介 第25回
水晶をとりもどせ
たまにはキッズゲームを紹介しておきましょう。
キッズゲームと言っても、本当に優れた作品は大人が遊んでも面白い。
逆に言えば大人が遊んで面白くないなら、子供だってすぐに飽きてしまいます。
そうそう子供騙しは通じないのです。
名作「ねことねずみの大レース」も、まさに
子供も大人も楽しめるキッズゲームなので、ブログ初期に紹介しました。
『水晶をとりもどせ』を推奨するのも、もちろん同じ理由です。
大人が遊んでも面白いし、かなり笑える。
「笑える」という要素があるのは
ボードゲームを遊ぶ上で、大きな価値になるところですね。
箱に記載されていますが、日本ボードゲーム大賞も受賞しています。
説明書を読み返して気付いたのですが
作者はドイツの天才ゲームデザイナー、ライナー・クニツィアでした。
面白いゲームだと思ったら、どおりで。
やっぱりすげえなあ・・・
クニツィア作品の紹介は、今回で3作品目です。
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ボードが綺麗。駒が可愛い!
大きくて、綺麗なボード。
ドーンと大きなボードが出てくると、それだけでワクワクします。
最近ねずみはボードを見ただけで
それが面白いゲームかどうか、分かるようになりましたよ(^o^)
いや本当に。
ボードも綺麗ですが、このゲームは可愛い駒が魅力。
この駒の上には、水晶を乗せられるようになっています。
また魔女の呪いを受けると、裏返しになってカエルになります。
つまり、ひっくりカエルということだな! (*^◯^*)
まあ海外のゲームなので、そんな意図はないでしょうが。
魔法使いのじいさん
カエル状態になると1歩ずつしか進めなくなりますが
魔法使いのじいさんをつれてくれば、状態を治してくれます。
この駒がまた可愛い。
「ボードゲーム3大かわいい駒」を決めるならば
このじいさんは当確でしょう。
右のサイコロは、1〜4の目と魔女の目があります。
危険な近道・安全な遠回り
このゲームの目的は、魔法使いのじいさんの依頼で
魔女の住みかにある水晶を取りもどすことです。
その際2つのルートがあります。
1つは、遠回りだけれど比較的安全な下回りのルート。
もう1つは近道だけれど危険な魔の森ルート。
魔の森がなぜ危険かと言うと
サイコロで魔女の目が出たときに
魔女ルーレットで高確率でカエルにされるからです。
魔女に指差された場所にいる駒はカエルになるのですが
魔の森にいる駒は、森のどこを指差されてもアウトなのです。
つまり下回りルートのほうが、確率的に遙かに安全なのです。
とは言っても指差されたらカエルになるのは同じ。
しかも水晶を持った状態でカエルになったら、その場に水晶を落としてしまいます。
水晶を2つ持ちカエルぞー
各プレイヤーは駒を2つずつ持ちます。
それぞれの駒で水晶を1つずつ持ち帰れば勝ちです。
ねずみ「それじゃあ始めようかー」
ミケ「なあ、安全ルート禁止にしようぜ」
クロ「えー」
ねずみ「いやいや。それに、帰りは近道使えないのが正式ルールだから」
ミケ「ほーん。そうなんか」
挑発されても遠回りを行け
ねずみ「2か。じゃあ安全ルートで」
ミケ「おいおい、やっぱりそっちなんか。チキンやなあ」
グレー「だよな。急がば近道だろ」
ねずみ「そんな安い挑発には乗りませんからー」
サイコロに魔女の目は2つあるので、出る確率は3分の1です。
当然、頻繁に出てきます。
グレー「魔女の目だ。1進むぞ」
ねずみ「ほらこれだよ。さっそくこれだよ」
魔女の目が出たときは、自分の駒を1つ進めてから魔女ルーレットを回します。
作りがいいので、ギュイーンと良く回ります。
ねずみ「これだよ!あっぶね。デンジャラス、デンジャラス!」
ミケ「ちっ、惜しいな」
クロ「こわ・・・やっぱり安全ルートにしよう」
勇気があるなら近道を行け
ミケ「ワシは魔の森を行くぞ」
ねずみ「そうすると思った。知らないぞー」
クロ「勇気あるなあ」
ミケ「当たらなければどうということはない」
中盤戦。各自の駒が広がってきました。
こうなってくると、いよいよ魔女ルーレットが危険になってきます。
ねずみ「ミケはもう帰り道か。近道はやっぱり速いなあ」
ミケ「まあそういうことやな」
クロ「あっ、魔女の目が出た」
グレー「そろそろ誰か当たるかもな」
落とした水晶の取り合い
クロ「ギュイーンと。あっ、誰かの駒に当たった」
ミケ「ちょっ、おま、何すんのや」
ねずみ「おおーー!まさかの、ミケの駒か!?」
先ほど書いたように、水晶を持っている駒がカエルになったら
その場に水晶を落としてしまいます。
この水晶は誰のものでもないので、早い者勝ちです。
ねずみ「きたぜえ、チャンス到来だ。そいつを拾ってやるぜ!」
クロ「ねずみ、こういうときイキイキするよなー」
ねずみ「2だな。気合で2を出してやる」
ねずみ「って、何で自分でカエルになんだよ。ありえねえ」
ミケ「なんかそうなる気がしたわ」
クロ「自分で回したのにー」
魔法使いのじいさん
カエルになったら1歩ずつしか動けません。
スタート地点に帰れば元の姿に戻れますが、これだけ遠いとカエルのも大変です。
こういうときはサイコロで魔法使いのじいさんを歩かせます。
また、じいさんの裏にいれば魔女に指差されても安全です。
ねずみ「じいちゃーん。速く助けてー」
ミケ「こいつが自分で水晶取り戻せばよくね?」
カエルが増えてじいさんが動き出すと、このゲームはすごく面白くなります。
より盛り上げるなら、誰かが1つでも水晶を持ち帰ったら
ルーレットを回す回数を2倍にするのがお勧めです。
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