囲碁のルールをこれ以上ないくらい分かりやすく解説してみる。その4

対局のしかたやマナーを覚えよう

さあいよいよ対局編です。

実はねずみはネット碁が主戦場なので、盤を使っての対局数はあまり多くはないのです。

それでも対局するのに差し支えない程度には、対局手順やマナー等は分かるので

今回はそういったところを含めて書いていきたいと思います。

 

ある程度ルールを覚えたなら、どんどん対局するのが一番ですからね。そのための手助けになれればと思います。

 

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ネコでも出来る囲碁の対局

ねずみ「それでは対局してみよう。ニギリで先行後攻を決めるよ」

クロ「にぎり?おにぎり?」 

ミケ「いや、寿司のことやろな」

ねずみ「手の中に石を何個か握って、それを奇数か偶数か当てるんだよ」

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ニギリで先攻後攻を決める

ニギリは級位が同じくらいの人が対局する場合に行います。

目上の人が白石を何個か手の中に握って

その石数が奇数だと思ったら黒石を1つ、偶数だと思ったら2つ盤上に置きます。

 

 

クロ「握ったよー」

ミケ「うーん、偶数やな。自信ある」

ねずみ「おっけ。数えてみよう」

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ネコなので両手を使っていますが、あなたが人なら片手で握ってください(・∀・)

 

 

クロ「123・・7個かな?」

ミケ「奇数か。まあ、そうだと思ったんやが」

ねずみ「当たらなかったからクロが黒石を持って先番ね」

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このように、当てたら先手番の黒石をもらえて

外れたら後手番の白石になります。

 

 

そして先手の人に黒石が渡るように石を交換したら、いよいよ対局開始です。

ミケ「最初から、じゃんけんで決めればよくね?」

ねずみ「そういう身も蓋もないこと言わないの」

クロ「ん?蓋ならここにあるよ」

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マナーを守って対局しよう 

クロ「よろしくお願いします」

ミケ「よろしくお願いしまーす」

ねずみ「おおっ、マナーが素晴らしい」

挨拶は大事なマナーですね。ネコだって挨拶します。

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黒石を持ったクロの先手で対局が始まりました。

守備的な性格のクロは「小目(こもく)」に初手を打ちました。

広く打ちたいミケは「星」に2手目を打ちました。

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小目と星 

これが小目です。

星は盤上に9つある点のことです(これは13路盤なので5つですが)

小目はその1つ内側です。

小目のほうが壁に近い分、少し守備的です。

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細かいマナーとして、黒が初手に小目を打つときは

右上スミの、この位置に打つのが良いとされています。

これは相手が右利きである場合に、打ちやすい右側を空けておくという気遣いによるものです。

 

 

ねずみ「クロは小目に2つ。ミケは星に2つか」

クロ「次、どこに打とうかなあ」

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シマリとカカリ

クロ「このへんにしよう。前回習った気がする」

ねずみ「おっ、スミを守ったね。やるじゃん」 

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クロは右下スミを2手かけて、固く守りました。

こういう手を「シマリ」と言います。この形なら「小ゲイマジマリ」なんて言い方をします。

 

 

ミケ「ワシは攻めるぞ」

ねずみ「おっ、小目にかかっていったか」

クロ「うわー、なんかやだなあ」 

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ミケは自陣を守らず、相手の石を攻めました。

こういう手を「カカリ」と言います。

相手の石から1目だけ間をあけてカカるのを「一間ガカリ」と言います。

 

ツケヒキ定石 

ミケ「ここを抑えるか」

ねずみ「おおっ!なんとツケヒキ定石になってるじゃないか」

クロ「なにそれー」

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これは、相手の石にツケて引くので「ツケヒキ定石」と呼ばれる打ち方です。

ここでは黒石が白石にツケて引きました。

赤数字は打たれた順番ですが、黒の2・4がツケてヒイた手です。

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囲碁にはこういった定石がいろいろあります。

定石は必ずしも覚える必要はないですが

上達の手助けになるのは間違いないです。

 

土地を意識しよう

今回は少し専門的な用語を出していますが

大事なのは前回までに書いたように、土地を意識することです。 

次の写真で、黒の土地になりそうな場所、白の土地になりそうな場所がイメージ出来ますでしょうか。

 

ここまでクロは隅を意識して、ミケは中央を広く意識して打っています。

ねずみ「ちゃんと意識してるよね?」

クロ「ん、何を?」

ミケ「何や恋バナか?」 

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棋風の違い 

クロ「ここに打ってもいいのかな?」

ねずみ「おおお、すげえ。ここで三々に入るとは!」

クロ「先生、勝手に盛り上がってるなあ」

星は広く打てる手ですが、相手に内側に入られやすいのが弱点でもあります。

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クロはひたすら隅と辺を大切に、固く打っています。

一方ミケは中央に広々とスケールの大きな碁を打っています。

こうした棋風の違いも囲碁の面白さです。

ねずみ「クロは手堅いなあ」

ミケ「三々だとー。そんな手があるとは」 

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ミケ「ワシも真似してやる。ここだ!」

クロ「ああっ、部屋の中に打ってきた」

ねずみ「おおっ、そんなところにツケていくとは!」

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 いかにも黒地になりそうだった場所に打ち込んだミケの1手。

果たしてどうなるか!?この続きは次回! 

ちょっとヒカルの碁みたいになってきたぞ!

 

続きはこちら↓

nezumileader.hatenablog.com

 

平成から令和へ

この記事が、このブログでの平成最後の記事です。

次回は令和になった5月1日に令和最初の記事を何か上げる予定です。

 

ありがとう平成。

ありがとう、いつも記事を読みに来てくださった皆様。

令和時代もよろしくお願いいたします ヾ(^▽^)

 

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