多人数で出来る運動遊びの紹介 第5回
キックベース
攻撃側は1人ずつしかプレーできない上にルール説明も難しい野球系の運動は
経験者は別としても多人数でやるには不向きなのでは・・・
と思うでしょうが、そこは工夫次第です。18人までなら、なんとかなります。
ねずみ「よーし今日はキックベースやるよー。1列に並んでー」
生徒A「はーい」
生徒B「ドッジボールいつやるのー」
ねずみ「ん・・・分かった来週やる。必ずやる」
生徒C「来週休みじゃないの?」
ねずみ「あ、そうだった忘れてた。じゃあ再来週やる。たぶん」
まずは全員を1列に並べます。
かなり長い列になったとしても、ここは仕方がないところ。
ねずみ「よーし、やってみようか」
生徒「ざわざわざわ」
必要なものとルール
【必要な物】
マット3枚(ストレッチマット等でも可)
跳び箱1~2台
サッカーボールくらいの大きさのボール1個
先生できれば2人
マットは1塁・3塁・ホームとして使います。
よほど広い場所でない限り2塁は必要ありません。
そしてホームベースは打つ場所ではなく、やや三塁側寄りに置きます。
これはバッターとホームに戻ったランナーが重ならないようにするためです。
ねずみ「ボールを蹴ったら1塁に走る。1塁はあっちね。ではいくよー」
跳び箱は1塁手として置きます。ここにボールが当たれば1塁手が捕ったという扱いです。
基本的に1塁でのアウトだけを狙うので、3塁の跳び箱はあってもなくてもいいです。
初球打ちさせること
先生はピッチャーをします。バッターは転がってきたボールを蹴ります。
とにかく蹴りやすいボールを投げて必ず初球打ちが出来るようにしてください。
ねずみ「はい!蹴って蹴ってー」
生徒B「おおーー」
ねずみ「ネコ先生いった!」
ネコ「はいよ」
ネコ「おらっ」
ぼこっ!
これでアウトです。ただし練習なのでアウトでも1塁に残させます。
ねずみ「Bくんいいよー。そのまま1塁にいてー」
テンポアップ!テンポアップ!
後方で守備をしている先生は、ボールを速やかにピッチャーに戻します。
ここをいかに素早く進められるかが大事です。
ねずみ「Bくん、次の人が打ったら走るんだよー」
生徒B「わかったー」
ピッチャーはランナーに指示を伝えながら素早くボールを回収して・・・
振り向きざますぐに投球します。
目標は1人あたり10秒。遅くても15秒以内で完了させていきます。
15秒×18人=4分30秒で全員に回りますね。
全員にルールを知ってもらう
サッカーが得意な男の子は、すごく遠くまで蹴ったりしますし
ネコ「にゃはー」
ねずみ「ネコ先生がんばー」
逆にちょこっとしか蹴れない子や
生徒R「えいっ」
空振るほうが難しいのに空振る子もいたりして
生徒L「えい。あっ」
なかなかに大変なのですが、とにかくまずは全員に蹴らせます。
これは、そもそも野球を知らない生徒にもルールを理解させるのが狙いです。
そしてここまでが第1段階です。
3チームに分ける
生徒数が12人以上なら3チームに分けます。(11人以下なら2チームで)
それぞれ、攻撃・守備・休憩ですね。
ただしピッチャーは必ず先生がやります。アップテンポのリズムを保つためです。
ねずみ「走ってる人と守ってる人で、ぶつからないように気を付けるんだよー」
さっき全員に蹴らせたことで
生徒に守備をやらせてもルールを自然に理解できているはずです。
生徒A「やっ」
ネコ「おっやるやないか」
プレーしながら覚えよう
跳び箱に当てる以外に、フライを直接捕ったら当然アウトですし
ランナーにタッチしてもアウトにできます。
このあたりのルールもプレーする中でささっと説明するといいでしょう。
生徒D「ぎゃふっ」
アウトカウントに関わらず、チームの全員が蹴ったらローテーションします。
蹴ったチーム⇒守備につく
守備したチーム⇒休憩する
休憩してたチーム⇒打席に並ぶ
ねずみ「はい入れ替わってー。休憩チームはお茶飲んでいいよー」
一度基本のルールを覚えてしまえば、当てやすい太めのバットと大きいボールを使って
普通の野球みたいにするのも楽しいです。
野球に興味のなかった子が野球の面白さに目覚めるかもしれませんよ。
多人数での運動遊びのアイデア カテゴリーの記事一覧 - 遊びの教室とまとくんブログ