厳選ボードゲーム紹介 第10回
The settlers CATAN(カタンの開拓者たち)
ボードゲーム界のレジェンドゲーム
クラウス・トイバー作『カタンの開拓者たち』の紹介です。
ボードゲームの中でも別格過ぎるゲームなので当初は記事にしないつもりでした。
野球に例えるなら「王貞治はすごい」と書いても
それはもはや改めて書く必要がないくらい周知されていることですよね。
しかしやはりこの作品を素通りは出来ないと思うようになり
第10回ということもあって、ここで改めて紹介することにしました。
カタンは現在のボードゲーム隆盛の先駆け的作品であり
ドイツゲーム最大のヒット作品です。
世界20か国以上で販売され、累計販売数は3000万以上とも言われています。
1995年ドイツ年間ゲーム大賞を始め世界各国での受賞歴は数知れません。
それだけの人気作品なのは抜群の完成度と面白さにあります。
初めて遊んだ時は絶妙すぎるゲームバランスと資源交渉のあまりの面白さに
本当に感動しましたよ(*´▽`*)
ゲームの準備。カタン島を作ろう!
まずは舞台となるカタン島を作ります。
島を自由に作るところから始まるから、このゲームは何回やっても面白い。
海・六角形のタイル・番号チップを自由に組み合わせて・・・
ようこそカタン島へ
どーーーーーーーーん。
このコンビニもない島で、自分が実際に暮らす想像をしながら楽しむのです。
イメージを膨らませるのがカタンをより楽しむ方法。
イメージは大事ですよ。イメージしながら読み進めてください (´∀`∩
カタンではそれぞれの土地から資源が採れます。
産出されるものは、左上の土地から順に
レンガ・小麦・羊毛・木材・鉱石
右下の土地は砂漠なので何も出ません。
土地からサイコロで資源が採れる
資源を採るには2つのサイコロを使います。
島作成時に番号チップを砂漠以外に置きますが、これがサイコロの数字を表します。
例えば8が出たら、この土地で木材が産出されるわけです。
ただしもらえるのはここに家を建てている人だけ。
2つのサイコロで8はすごく出やすいから、こういう土地の周りは大人気です。
ゲームスタート。まずは家を建てて道路を繋ごう
ゲーム開始時に家を2軒建てます。
ABCの3人プレーならA→B→C→C→B→A の順に1軒ずつです。
カタンでは「家の場所」は非常に重要です。
見てください。赤プレイヤーが選んだ場所は
5が出れば鉱石、8ならレンガ、10なら小麦が貰えるという
ベリーベリーナイスな場所です。
サイコロは各プレイヤーが手番時に振りますが、誰が振ろうと貰えるものは貰えるのです。
赤い棒は道路。これも家とセットで最初に造ります。
道路を2つ繋げると、その先に新しい家を建てられるようになります。
そこで青プレーヤーは赤の邪魔をするため、赤が狙っている場所に家を建てました。
ここで赤プレーヤーは「ぐぬぬ」と言います。
このようにカタンは、最初の場所選びから勝負が始まっているのです
港の使い方
さて全員が家を建て終わりました。
ゲームに慣れると、この時点でどのプレーヤーが良さそうか
少しずつ分かるようになってきます。
ここで、左上の海沿いの赤い家を見てください。
ここはレンガ2個を好きな資源に交換できる港です。
港の種類もいろいろありますが
赤はさっきのベリーナイスな家からレンガを採りやすいので、この作戦を取りました。
こういう作戦を考えるところがカタンの大きな面白さの1つです。
資源を使えばなんでも造れる
資源と建築の説明表です。一番上を見てください。
これはレンガと木材が1個ずつあれば、道路が造れますよという説明です。
同様に必要な資源さえあれば
家が造れるし、家を町にパワーアップ出来るし、発展カードが引けるのです。
英語で書いてありますが、今は完全日本語版が出てるのでご安心ください。
つまり、こんな手札なら道路と家が造れるので・・・
港から道路を繋げて、新しい家ができました!
(∩´∀`)∩やっはーーーー新築やーーー
この嬉しさと言ったらないですよ。
家は1軒につき1点(町は2点)10点取ったらゲームに勝利です。
町と発展カード
これは家を町にパワーアップしたところ。
町の産出力は家の2倍!
例えばサイコロで8が出たら木材が2個もらえるのです。
10が出たら家+町で、羊毛3つですよ!
これは発展カードです。
道路を2つ造れたり好きな資源がもらえたりと、効果はいろいろです。
さっきも書きましたが今は日本語版カタンが出ているので大丈夫。
7が出たらヒャッハー !
サイコロで7が出たときは盗賊コマを好きな土地に移動させます。
そして、そこに家を建てているプレーヤーのカードを1枚盗めるのです。
さらに恐ろしいことに
こいつがこの土地にいる限りここから資源が出なくなります。
こいつらはたぶん、北斗の拳に出てくるモヒカンのやつらですね。
ヒャッハー!!いい土地だぜーーヽ(^o^)丿
「あああ、主力だったレンガが出なくなる・・・」
次に7が出るまで、盗賊コマはここに置きっぱなしです。
「資源交渉」という最高に面白い要素
このゲーム最大の面白さ。それは他プレーヤーとの資源交渉です。
ねずみ「木とレンガ出すから誰か石くれー」
ミケ「町を作りたいんやろ?ダメだな。2枚ずつなら考えたるわ」
クロ「プラスで羊も出すならいいよー」
ミケ「木とレンガと小麦でもええぞ」
ねずみ「くっ・・こいつら猫のくせに足元見やがって。いいよそれで!」
ミケ「おっしゃ成立や。まいどっ」
この「物々交換の交渉」の面白さが、このゲームを比類なき名作にしています。
カタン島は美しい
こうしてカタン島は、自然との共生をしながら美しく発展していきます。
たとえプレーヤー同士がセコくえげつない交渉をしていようと・・・
カタン島、映えるなあ(●^o^●)
どれだけ色々なゲームをやっても
「やはりカタンが1番面白い」という人は多いです。
資源交渉しながら家や町がどんどん建って発展していく過程が楽しすぎるのです。
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