厳選ボードゲーム紹介 第2回
Viva Topo!(ねことねずみの大レース)
2003年ドイツ年間キッズゲーム大賞受賞!
及び2003年日本ボードゲーム大賞子どもゲーム部門受賞作品です。
キッズゲームと称されていようと本物の名作は大人がやっても面白いものです。
特にこれは人間の本能的な危機察知能力を呼び覚ますようなゲームで
そういう感情が自然と入ってしまうから、年齢に関わらず抜群に面白いのです。
猫から逃げろ!全力で
何しろ、わらわらと逃げ惑うねずみファミリーをねこが後ろから追いかけてくるのです。
命がけの鬼ごっこ。逃げるちゅー。待つにゃー。
ああ、なんという分かりやすく恐ろしいテーマだ(*^▽^*)
自分の担当する色のねずみを、サイコロを振って動かしていきます。
奥に見えるのがねこです。
こいつに追いつかれたらもちろん、そのねずみは食われます。
まだまだ遠くにいるので大丈夫そうですが・・・
だがしかし、1度のサイコロで動かせるねずみは1匹だけです。
つまり自分の担当するねずみ5匹を全部動かすには5回手番がかかるのです。
1匹だけをひたすら逃がすなら簡単なのです。しかし残りの4匹を見捨てるのですか!?
ねこの目で動くねこ
「そんなかわいそうなことは出来ない。みんなを助けるんだ!」
という気持ちに自然となるので、たくさんのねずみが少しずつ進むような形になります。
そんな中、ときにサイコロで猫の目がでたときは・・・
そう。ねこが動くのです!
ゆっくりと、しかし確実に背後に近付いてくるねこ。
そして!!!
うわああぁぁ、ねこ来たあああぁーーー!
捕まったねずみは食われてボードから除外されます。阿鼻叫喚。逃げ惑うねずみたち。
また、ルールとして1つのマスに3匹(プレイヤー人数)分のねずみが入ると
渋滞がおきて後ろのねずみはそれを抜かせなくなります。
はやく進んでええぇーー!
加速するねことチキンレース
さらに、ねこは途中から2倍の速さで動くようにボードがデザインされています。
急激に加速するねこに恐怖も倍増。
全員を1周させて本来のゴールまで逃がすのはほぼ無理です。
ボードの4スミには仮のゴールがあるので、とりあえずどこかに入れて助けましょう。
ただしその場合、もらえるチーズ(勝利点)は少なくなります。
遠くまで逃げるほど勝利点は上がりますが、当然ねこに捕まる可能性も高くなります。
このあたりが、このゲームのチキンレース的な面白さです。
最後まで逃げ切れば大きなチーズゲット!
ねずみ「やった・・・」
ねこ「チッ」
多くの場合最後まで逃げ切れるのは1~2匹です。
全員ここまで逃がそうと欲張ると全滅するっすよ\(^o^)/
子供も大人も本気になるゲーム
ヴァリアント(変化)ルールとして、ねこのスタート位置を変えるのも面白いです。
そうすることで、このようにねこの背中をねずみが追う展開になることも。
追い越すべきか・・
追い越したら危険じゃないのか・・・
このゲーム、小さい子はそれはもう熱中します。
大人が遊んでも、何匹逃がして何匹見捨てるかとかをシビアに考えたり
わざと渋滞させて他のねずみを足止めしたりといった駆け引きをする要素が多くあって
なかなか考えさせられます。
非常に良くできた楽しい(恐ろしい)ゲームですよー(*´▽`*)
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